終ヴィルのBL表現についてはまぁ作品として面白かったから私としては許容範囲ではあるけど、それを利用したエンドがあるわけでもなかったし(あるならそれこそもっと荒れそう)、何でわざわざ入れたんだろう?って感じが強いかな※ネタバレ
相棒の死因が、殉職とか誰かのための犠牲とかじゃなく、自分が【愛する】主人公の呪いとも言える体質のせいだった……っていうイヴにとっての圧倒的絶望感を生み出したかったとか、
ヒューゴが主人公にやけに当たり強くなってしまう部分に、イヴへの想いだけじゃなく主人公への嫉妬みたいなものを含ませて人間味を出したかったとか、
変死の原因であるメモリークラッシュに同性愛を紛れさせることで、ストーリーの根幹に気付きにくいようにしたとか、
納得出来そうな理由は何個かあるっちゃあるし、ヒューゴの感情について踏まえた上で読み返したらまた違った感覚で物語を楽しめたりもするのかもしれないけど、
乙女ゲームっていう男×女をメインにしたコンテンツが好きで終ヴィル買った人(私もそうだけど)には完全にスルーするのは何とも難しいというか……
別にヒューゴ→イヴが恋愛感情でなくても、同じ展開には持っていけたと思ってしまうところはある。
多分終ヴィルが、乙女ゲームじゃない漫画とかアニメだったらそれも設定の一つとして捉えられてたような気がするし、
乙女ゲームだとしてもヒューゴが初っ端からイヴへの恋心を自覚していたとしたら、そういうキャラなんだなって認識してそこまでダメージもなかった気がするんだけど、
前半三人のルートで、良い相棒同士っていう認識が根付いたところで恋愛的な片想いが発覚したから、普段BL読まない層からしたら結構な衝撃があったのではないかな、と。基本乙女ゲームに男→男の構図は出てこないので尚更。過敏になるなと言われても、イヴ×主人公を見るつもりでプレイしてる人は「何事!?」と思っても仕方ない……(私も割とこっち寄り)
同性愛を否定してるとか、BLの作品を嫌ってるとかそういうことは人それぞれなのでとりあえず置いといて……普通にめちゃくちゃびっくりしちゃう人は多いんじゃないかなぁ。
私はプレイ前に表現あるって聞いてたからそこまでだったけど、知らずに遭遇したらもっと何とも言えない気持ちになってたかもしれない。
しかも恋に無自覚ヒューゴの手によって殺されるエンドがあるんだもんね……HPゴリゴリ削られる……
あとちょっと話ずれるけどシンプルにヒューゴに怒られるの怖くて泣いた、私のHPはあそこで0になった……そんな怒鳴らんでくれぇ……悪気はなかったんよ……🥲
ヒューゴが死神の主人公を内心恐れてるのに、イヴを含めた周囲に合わせて対等に接してるのは、善になりきれない人間らしさだと思うし、そこがヒューゴの良いところでもあると思うんだけど、今回のBL表現云々でそっちに気取られがちになっちゃうのが残念だなぁと……
それを避けるために火種になりそうな表現はできれば外して欲しかったと思ってしまうのが本音ではある。
作品の楽しさはやっぱり初見が最高だし、本筋とちょっと離れたところにある設定に引っ張られて楽しみきれなくなるのはあまりにも勿体ないから、イヴルートでやめてしまった人とかいたら、気分晴れてきた頃にまた再開してほしいなぁと思う。
乙女ゲーム界隈の良さは、ソシャゲとかみたいなイベント期間に追われることなく、好きな時に好きな作品をプレイ出来ることだしね……。