金糸雀の欠伸 佐竹視点 ふせ② 現行×未通過×
自陣向けのふせです
今回から本編の内容に絡らんでいきます
佐竹の一人称視点と全体を俯瞰した三人称視点が交差してます
「」や()で心情を書きわけてますが,読みづらいかもしれません。
【金糸雀事件編】その1~病院まで~
佐竹を含む数多くの刑事たちが招集され,『金糸雀事件』の捜査を任命される。
5年前も捜査に参加していた顔なじみが多いが,中川の姿はない。
佐竹は中川の死が何の意味もなかったこと,再び一般人が犠牲になったことに憤りを覚えながらも,「今回こそは犯人を捕まえる」と意気込む。
《佐竹の目標》
・犯人を必ず捕まえること
・これ以上無辜の市民から犠牲者を出さないこと
・中川が自ら命を絶った理由を知る
調査開始
《資料庫》
過去の事件の情報や犯人とされていた医者(羽柴)についての情報を収集した。
その際に,燐寸さんの身内と思しき名前を発見する。
(燐寸さんを見ても動揺は見られない((おにぎり食べてる…))
少し気がかりに思いながらも,「自分が踏み込む領域ではない」と思い追及はしない。
《居酒屋》
被害者本人と被害者女性の友人について店主から話を聞く。
肝心な友人についての情報が一切出てこないことに苛立ちを覚える。
※この『肝心な情報をつかめない』という5年前と同じ感覚に焦燥感を覚えている。
他の班員達になだめられながら退店。自分の行動を反省。
その後友人女性の家を突き止めることに成功し向かうことに
ティーリスという製薬会社の怪しさが強まる
《安藤由紀子(友人女性)の家》
家を訪ねると,安藤由紀子が金糸雀事件とほぼ同様の状態で死亡していた。
(何が「これ以上犠牲者を出さない」だ)
(死んでいるじゃないか)
(死亡してから間もない)
(つまり,俺がもっと早くにたどり着いていたら)
(居酒屋で聞き込みをしつこくして時間を浪費しなければ)
各自,家の内外の調査を進める。
佐竹は何か手がかりはないかと躍起になり,文字通り地を這って捜査をしていた。
(日下さんと外の調査をしていたが,気分が悪そうだ。大丈夫だろうか。)
各々が調査していた結果を整理している最中,何者かによって爆発を起こされる。
(燐寸さんの一声のおかげで何とか一命をとりとめたが,あと少し遅れていたら不味かったかもしれない。彼には感謝しなければ。)
《病院》
一命はとりとめたものの,班員5人の中で自分が一番の重傷を負ってしまった。
(どうしよう,このままでは皆の足を引っ張り,捜査に後れが生じてしまう)
(なんて情けない。捜査一課を外れていたブランクがあったとはいえ,こんな不覚を)
(俺は何をしているんだ)
坂井さんがやって来て,5年前のことの顛末を話す。
そして「捜査を続けるか,ここで降りるか」の選択を迫られる。
皆が思い思いの胸の内を吐き出していく。
「こんなところで終われない」「犯人を野放しにできない」
「足掻いてみせる」「暗闇なら照らしていけばいい」
そんな皆の言葉を聞いているうちに,ようやく佐竹の自責の念が解けていく。
(自分は確かに情けないかもしれない)
(それでも,この捜査を降りる理由にはならない)
(自分を責める暇があったら行動しろ)
(被害者の無念を晴らし,中川の真相を知り,市民を守らなければ)
そう決心し,捜査を継続することを決意する。
真実を知り,最善の結果を残すために。
なんやかんやでしりとり勝負は最弱だった。