#700字文体シャッフル企画
封じ後語りをするぞ。正解が出てから開けますが、初手で何番を書いた誰なのかをバラしているので2022クリスマスの「特別企画 - Mr.SuamaXからの挑戦状!」の結果を見ていない方はご注意ください。
ハローヒューマン。No.2を書いたNorthPoleです。まずは謝罪を。やりたい事先行で推敲が足りずなんかよく分からない感じにしてしまいました。申し訳ない。これが好きでそんな謝罪は見たくないっていう人に変な物見せちゃったことにも合わせて謝っておきます。申し訳ないです。許してくれ。
では謝罪も済んだところで後語りをします。嫌なところがあるかもしれないので、気になったら下の方のアスタリスクが並んでるところまで飛ばしていただければと思います。そこ以降の気持ち悪い要素は僕だけです。
今回の700字は悲惨な目に遭わせる事だけ考えて都合のいい設定を考えてありました。ヘキです。以下に妄想を垂れ流します。
先輩に金品を含め所有物は存在しない。少なくとも6~7年前から下着と制服以外は着ていないし、学校に持っていくものは朝やってくる誰かに渡され、帰宅する辺りで回収されている。登下校の際は合流場所で回収されて家に向かう。時折スーパーで一緒に買い物をさせられる。後でひどい目に遭うのでいい感じの顔を作れるようになった。
部屋は防音でアパートの付近の部屋は関係者しか住んでおらず、開口部は全て鍵付き。当然防音。そもそも自由時間が無い。気絶するまで殴られ犯されるだけ。ベッド以外何も無い部屋。炊事洗濯は関係者で各種料金の支払いは引き落とし。家では当然勉強などできず、学校で悪目立ちしないように図書室に残って勉強をする。そこで後輩に出会う。
これまで境遇を打ち明けた人はほぼ行方不明になるか重大な事故に遭っている。行方不明になった人は全員死んだのだと思っていたが、少し前に見せられたビデオレターに自分と同じ目に遭っている光景と長時間の恨み言が入っていた。目をそらしたら許してもらえなくなった。もう何も話そうと思えない。助けを求めることもできない。ただ怖い。私にかかわらないでほしい。
話しかけてくる後輩から逃げていたら帰ってから怪しまれるなと念を押された。全部知られている。このままじゃ後輩くんが危ないので仕方なく相手を始める。後輩と一緒にいる間はひどい目に遭わずに済むからとずるずるとのめりこんでいく。なんでか知らないけど奴らも特に罰を与えるでもなく許している。それをいい事にますますのめり込み、後輩と共に過ごす日々に安らぎを感じるようになる。半面いつもの日々への苦痛が増していく。
虐待が激しくなるがボロは出していない。心は擦り切れ始める。彼の与えてくれる安らぎに完全に依存してしまっている事を自覚していながら、やはり求めてしまう。不定期に意地悪をされるようになり、その度に限界ギリギリになって何度もボロを出しかけた(と本人は思っているが実際には普通にボロは出しているしこの程度なら十分許容範囲)。このままではいつか本当に後輩を破滅させてしまうと思い始めたが、やはり離れられない。彼がやってくるのもそうだが、もはや彼がいてくれるから数々の苦難に耐えられているという自覚すら芽生えており、拒絶するという選択肢を取る事ができない。状況を好転させる手段など無いと分かっていながら目を逸らして人並み以上に良い頭をグルグルと回し続ける。余計に限界が近づく。
ある日玄関で服を渡された時にごく自然に着なくていいかなと思ってしまって何をしようとも間に合わないという現実を直視させられる。後輩に危険が及ぶより自分が壊れる方が先だと判断し、死んだ後にでも見つけてくれないだろうかと思って少しずつ家の場所を仄めかし始める(既に正常な判断力を失いつつあり、自分の死後後輩に危険が及ぶ可能性やこの行為自体がもたらす危険性に全く気付いていない)。
昨日はだいぶ酷使され、心身共に限界ギリギリ。今夜はそれ以上になるとあらかじめ聞かされており、珍しく自分から後輩くんの下に向かう。断られる。思いっきりボロを出すがなんとか翌日の約束を取り付けて希望を見出す。でも怖いので何度も振り返るし、後輩君が見えなくなったら立ち止まってしまった。陰で見ていた迎えにだいぶ怒られる。
帰宅早々後輩くんに危害を加える事を仄めかされて機嫌を損ねるのも構わず必死にやめるよう懇願する。元から後輩に手を出す気は無かった大人たちは交換条件として朝まで好き勝手にされる事を要求する。元からされてたのにと訝しむが、これまで避けていた見える場所に痕を残す行為や後遺症の残る行為を行う事を説明される。明日を迎える事ができないかもしれない事に思い至って潰れかけるが、後輩くんを思い出して正気を保ち、殺すつもりは無いと言われた事もあって震えながらも了承する。なんとしても明日を迎える事を決意する。
動かなくなって暫く経ち、流石に飽きたということで人が帰り始める。最後の一人が試しに後輩くんで遊ぶことを仄めかしてみるとなんか微妙に動き始めて潰れた喉でなんかやめてほしそうな事を言ったので、これ幸いともうちょっと遊んだ。ずっとうるさいので君が鬱陶しかったから後輩くんはおもちゃにする事にしたと言ってあげると静かになった。程なくして動かなくなり、脈も無くなったので、最後の一人は壊れたおもちゃを適当に放り投げて帰った。
最後の方は後輩くんとの約束を守れない事を悟ってどうしてもっと一緒にいなかったのかと後悔していたけれど、最後の最後は自分のせいで後輩くんの幸せが奪われてしまう事に絶望して本当に壊れてしまった。
葬式は行われないし、社会的な問題も起きない。アンダーコントロール。
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これの2/3くらいの内容を想定して、都合の悪いところを随時埋めて妄想を増やしながら書きました。かなり楽しかったです。
精神の劇的かつ不可逆な変容、精神崩壊などは普通に生きていれば空想上でのみ許される出来事であり、日常生活中にその一端を感じる事ができたとしても実際のそれに届くことの無い概念です。僕は精神的な限界や自我の境界が近づいてくる感覚をだいぶ好ましく思っている部分があり、言及したこともあったと思うのでもしも僕に詳しい人がいたならそこら辺に着目すればヘキで当てる事も可能だったとは思います。でも多分ヘキで当てた人はいないはずです。いないよな!
文体側だと、パッと思いつくところでは話の接続が雑になっている部分の雑になり方などがヒントになったと思います。ドボ3で批評を受けたtaleの初稿や、かつて低評価削除されたSCPの初稿などが大分似た雑な接続のある文章だったので、そこから共通点を見いだせればほぼ確信に近いものが得られたはずです。とは言えそこまで見て文体をやるガチ勢は流石にいないと思うので…いないよな!
上記の二つで僕を当てた人はNorthPoleマイスターを名乗る事ができます。ありがとう。マジですごいと思います。
それ以外の文体の癖で当てたみんな!消去法の穴埋めで当てたみんな!デタラメに入れたら当たったみんな!それと特に当ててはいないみんな!ありがとう!僕が今ここにいるのはあなたたちのおかげです。ありがとう!
最後になりますが、楽しい企画を考案し、あるいは構文を書き、あるいは運営をし、あるいはただ王である皆様、本当にありがとうございました。お誘いいただけた事を大変光栄に思いますし、こういった形で関わらせていただけた事にとても感謝しています。