魔道祖師、最後まで読みました。

●全体に
よく人が死ぬ、理不尽に。人によってはファンタジックなほど酷い死に方で。
あと大衆の判断てのがまったくあてにできない。三体もそうだったな…たまたまかもしれないけど。だから大衆の空気に従わないキャラが主人公なのかな。
●魏無羨
義に厚く明るく人懐こく自由奔放で目的のために手段を選ばない…かなり好み。腕を切られそうになって片腕で戦う達人になればいいとか、殺されそうになってそしたら三割の確率で悪霊になってやるとか絶望しないところも良いし、義を貫くとこも良い。そのために大衆に追い詰められてしまったけれど、生き返って？からは守りたい子供達を守り抜けて、自分も生き抜けてよかった。
●江澄
素直じゃないけど普通の人を越えられなかったけど魏無羨好きだったんだなあ彼も。
魏無羨に言わなかったこと（江澄も犠牲を払って彼を助けたこと）が明らかになるとこできゅーとしましたよ。
●金光瑶
ラスボスでした。仕掛け人であると同時に正義のはずの人々の裏の心を暴露する役でもありましたね。目的のために手段を選ばない、というより周りの権力者や皮肉な運命に追い詰められて牙をむくために手段をえらべなかった…という感じ。保身という目的のために、というか、最期のあれは藍曦臣が唯一守りたいものだったってこと？何もかも心得てると考えてる相手に傷を残したかった？
手段を選べなかった生まれで差別される身分の公子、てことで魏無羨とも似てる。自らを偽ったことで真に闇落ちした魏無羨なのかも。
●藍忘機
魏無羨が法を破っても義を貫くなら合法的にやるのがこちら。前世では破綻したのが今生ではせずにすんだのは相互補完できたから？金光瑶が藍曦臣に求めたのもそれなんでしょうかね…
●聶懐桑
いきなり真のラスボス？そこまでする動機、あったかしらん？特に深い動機なくやってたから罪の意識もない、大衆みたいなキャラ？彼が一番消したかったのは兄だと思うけど、兄の死後どうして真相を知ったのか？そして金光瑶を破滅させようとした理由は？左腕を始末するため？唯一解けない謎キャラだなあ。そういうの嫌いじゃないです。

以上、面白かったです。謎もだいたい解けたし。