質問応答「お前たちは差別をしている。反対しないのも差別の加害者だ」と怒りの矛先を向けられ、無意識の差別に気がつけずにいた自分が攻撃されているようで、とても怖い。
これは、以下のメッセージに対する応答です。
https://peing.net/ja/q/d6364c24-8f87-4f97-a58e-45dc36b483fa
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ツイッター上の「議論」は、過激な言葉の応酬になりがちなので、もし怖いなと感じるのであればしばらくSNSを離れることをおすすめします。私も、そういった苛烈な論争を危惧して、ブログに、議論の場を移植しました。そのため、情報に関しても基本的に確実な事実のみ、私以外は匿名で構成されています。「どうしたらよいかわからない」という方からのメッセージもすでにいただいており、今の段階で何らかのアクションが起こせなくとも、私は、良いと考えています。
差別意識や差別の構造は無意識に加担してしまったとき、無知を知ったとき、それを認識した人間にも強いショックを与えます。罪悪感と混乱で、何も言えなくなってしまう。私は、口を開くまでに10年かかりました。だから、ゴールデンカムイに関連して初めて史実を、差別の現実を知った方に、今すぐ動けと、判断しろとは、迫れないのです。
マジョリティとて一人の人間です。加害したことを後悔し、罪悪感をいだきます。無意識であればなおのこと、その事実は恐ろしい。今はご自分の心を守ってください、でもどうか、恐怖心と罪悪感で、あなたの好きを手放さないでほしい。
文化とは、人が紡ぐものです、たくさんのアイヌルーツを持つ人が今それを守ってくれています。その文化を敬意を持って愛することは、何も悪いことではないのです。歴史や差別の現実を知ることもとても大切ですが、愛することも大切です。マジョリティの、差別に加担した側の、私に愛する資格があるだろうかと悩む気持ちもわかります。でもどうか、その愛を手放さないでください。いろいろな言葉があふれる世の中ですが、ゆっくり向き合っていくという選択肢もあると私は思います。
これは、アイヌルーツの方ではないのですが、かつての被支配側に属する友人から、かつての支配側に属していた私にかけられた言葉です。
「私達は、歴史を変えることはできない。でも、私達は、これから一緒に生きていくことができる」
どうか、この言葉が、あなたにとっても、恐れずに過去や差別と向き合う心の支えとなりますように。
私のブログは管理できる範囲で継続します。いつか、心の整理がついて、好きを語れる日が来たら、また報告しに来てください。お待ちしております。
(言葉のニュアンスが若干違ったので修正しました🙏)