DarK╱RooMの話 未通過ダメ なにげに初ふせだな
ヨルの罪の意識の話をします。私はPCによってはヨルの性格を少し変えているのですが、みんな同じ考えを持ってる。それはどういうことかというと
PCに対する罪悪感ですね。
仕方なかったとはいえ、ヨルはPCを暗い部屋に閉じ込めています。ヨルだけが度々外に出ているウルガと交流ができたので、外の世界の情報だったり、食べ物や飲み物といった類のものは貰えたわけです。しかも、暗い部屋に閉じ込められたのは13歳とかのときなのでわりと外の世界の記憶はあります。だからこそ、PCとは違って、外の世界に「戻りたい」という感情は持っていたはずです。
ダークルームプロブレムは実際にある問いなのですが、「刺激を知っている人」が暗い部屋から出ないことと「刺激を知らない人が」暗い部屋から出ないことでは雲泥の差があります。ヨルは前者であり、外の世界がいかに恐ろしいものであるか、初めのうちは恐れていたはずです。それもそのハズ、ヨルはしっかりと母親が拷問されて無惨な死に方をしたことをしっかり記憶してるんですよね。妹╱弟であるPCをあんな怖い所へと行かせる訳にはいかないと、必死で囲ったのでしょう。
ヨルの抱いた罪悪感は、恐ろしくも美しい外の世界を知らずに育てたこと。己のエゴで、長い間何も知らせずにいたこと。そして、PCに依存していたこと。様々なものがあります。しかし、エゴと愛は紙一重。ヨルもまた、アサを深く愛していたがゆえの行動でした。
ヨルの唯一の救いは、少なくともPCと100年以上はともにいれたことでしょう。大切な思い出を大事に大事にしまって、ヨルはこの世の果てでアサを待つことを決めました。
千の夜と千の朝を越えて。
アクアタイムズの「千の夜をこえて」は、この物語にぴったりなので、是非聴いて欲しいところです!