首席に「俺の為に死んでくれ」と言われた次席のフロスネ……
作戦のメインは首席だけど首席が任務を遂行するのに囮役が必要で使える人員も非常に限られた状態。囮の生存率は高くないだろう。みたいな作戦のブリーフィングで誰を囮に据えるか話し合ってる最中。
ちゃんと任務遂行しないといけないから出来る奴が必要だけど出来るような奴を失うのは損失がデカすぎるからってなかなか進まない中、同席して話聞いてるだけだったフロイトが急に立ち上がり、いつも通り偉そうに座ってるスネイルのそばに行く。
「囮役はお前が最適だろ」
「私を殺したいのですか? 悪い冗談にも程が――」
断ろうとするスネイルを顎クイして真正面から見据えるフロイト。
「――なあ、スネイル。俺の為に死んでくれ。出来るだろ?」
有無を言わせぬ声色で、そう言い切る首席。フロイトの方を向かされているため、他人からスネイルの表情は良く見えないが、こんなこと言われて黙っているわけがないと皆戦々恐々としている。
「……っ、わかりました」
だが、周りの予想と反して出てきた言葉は首席の言葉を肯定するもの。驚く周囲とは真逆に、フロイトは当然のようにそれを受け止める。
「成功率を考えれば、確かに私が最適です。まさか、V.Ⅱが囮役だとは彼奴らも思うまい」
「そりゃあ、そうだろうな。物わかりが良くて助かる」
「勘違いするな。貴様の為に死んでやるものか。私が出るのであれば、作戦は完璧に確実に成功させます」
スネイルがそう言ってフロイトを睨みつけると、首席は「おお、こわい」とつぶやいてそのまま手を離す。
結局作戦はスネイル囮、フロイトメインでちゃんと両者生存の上で大成功をおさめ、首席と次席の不仲説が部隊の中でまことしやかに囁かれる事となるが……
ぶっちゃけ「俺の為に死んでくれ」ってフロイトに顎クイされて言われた瞬間に、次席は普段見せない強い首席感ある雰囲気と表情に内心滅茶苦茶興奮しており、今すぐにでも抱いてほしいと思っていただけだったりする。
本音を言うと首席がちゃんと首席というか、自分より上に立つ人ムーヴして命令してくるならもう全然それでもいいかなって思っているんだけど、フロイトがそういうことやりたがらないから結局スネイルが一番上になっている。それはそれでいい。
それはそうと間近でぐいぐい来られると腹立つとか何お前より前にもういっそこのまま滅茶苦茶にされてェ~みたいな被虐願望先に出てしまう為、適当にツンデレしてその場で誤魔化していたマゾ次席。
多分この顎クイでアホみたいに興奮してたしこの任務終わった後適当に理由付けて抱かれにいったと思うよ。良かったね。
フロイトは普通に「いや作戦成功率考えるならスネイルでいいだろ」と思っていたし、話し合いが面倒になると「どうせ俺に押されたら堕ちるだろ」みたいな雑な理由で顎クイでも壁ドンでもなんでも使う悪い男がいいよ~~~~
スネイルが自分に弱いのわかってるのに、絶対普段は望んだ通りにちゃんと首席隊長やってあげない。面倒だから。
端から見るとハラハラドキドキ(不穏)な会話しかしてないのに、二人の間だとハラハラドキドキ(マゾ発情)の会話でしかないの最悪すぎるな弊社……
次席に向かって「俺の為に死んでくれ」って悪い顔でいう首席吸いたいので御社のフスでもどうですか
(゚∀゚)ラヴィ!!