ラスマイについて色々
志摩と伊吹の関係がこの4年でとてもフィットして、凸凹だったのがピタッと1に近づいてるのを感じて、それがやっぱり何より昂ってしまったな…
簡単に言うと志摩による伊吹のあしらい方と、伊吹の行動の大抵のことでは動揺しない感じ。さすがボーダーコリー。伊吹は白手袋持ってるところに成長を感じたな…えらい、ちゃんと躾けられてる👏
シェアユニメンバーについてひとつ言うと、出番が限られるけど出てもらうからには名言を言わせたい!があるのか、特に伊吹の「きゅるっと」はあれちょっと無理ない?って私は笑ってしまった。違和感を「きゅるっと」って表現する時点で女の影ってのはさすがに自分で気づくだろ笑、周りには伝わらなくても。
勿論見たいやり取りなのでそれを期待してるファンは嬉しいけど、2作未見な方はここどう感じるんだろ。
でも、ラストマイルでこんなにバディとして綺麗な形になってる2人を見た後に初めてMIU1話を見る人、志摩があまりにも口も態度も悪くて伊吹との相性も悪くて凸凹で、こんな2人がどうなったらあそこまで変われるの!?ってそういう興味が芽生えるだろうから、それはラスマイを先に見た人たちにしか感じられない味わいで、それはそれで良い楽しみ方だな〜羨ましい!私も記憶を消してまたMIU1話から見たい!
かたやアンナチュ側は出番少なすぎてちょっと出す意味なかったよなこれ…と思ってた最後で1番の見せ場が!さすがの展開!あそこで中堂さんが「見上げた根性だ」、それに対してミコトが「そんな根性ならいらない」と言う差、これはやっぱりアンナチュラルを見てないと分からないし、中堂さんを知ると感じる重さが違ってくるから見て…お願い…ってなる。
あと毛利さんすごく出番多くて良かった!
パワハラ毒舌クソ真面目刈谷さんの扱いも適当で、部下でも上司でもそれぞれにうまく対応できるところ、毛利さんの中間管理職な一面(かつ一見出来なさそうだけどちゃんと優秀)が見えて良い。最後に向島さんとのコンビ復活してて、やっぱモトサヤの安定感は違うな…とニッコリしてしまったけど。
ラスマイ本編については、切り込む社会問題のチョイスが野木さんさすがだな…。物流配送問題はもちろん既に各所で取り上げられているけど、こうしてエンタメで描くことで見え方が一気に変わる。エレナが途中で言ってた「かわいそうだけど、でも知らない人だから」は、映画鑑賞者としては主人公がそんなこと言うなんて薄情すぎる、という気持ちになるけど、ニュースでこの物流問題を見た消費者の私たちはきっとエレナと同じで。その物流に関わる全ての関係者を、こうやって知らない人ではなくすることで身近な問題に感じられるようになる。
観終わった後、トートバッグが完売してて通販ポチるか!?と思った時にちょっと手が止まってしまった…というのを加味しても、通販より映画館在庫分をもっと!過剰にすべきです!分かってんのTBS!?
個人的にじわっときたのは八木さんとエレナが話すところでした。辞めたらいい、と言われた時の八木さんの気持ちを思うとあそこはすごくきたなあ…サダヲは良い。すごく良い。
あとエレナに対して空飛ぶ広報室のリカに対する気持ちと近いものを感じた。仕方ないのだけど、序盤すごく腹が立つ笑。でも後半とてもかわいくて応援したくなる。
岡田将生と2人で謎を解明する動きをすると思ってたからあれは意外だったし、それがあることで尺はより増えてずっと展開しつづけるスピード感になったんだろうけど、でもここは主演が満島ひかりさんである意味にもなるし、いや本当に素晴らしい演技をされる…。素晴らしいで言うなら火野親子も。
とりあえずまとめとして、MIUとアンナチュでの期待値爆上がりで見たけど、後半はそれも忘れて見入ることができてとても面白かったです。
豪華俳優陣を活かせる脚本と監督って、素晴らしいですね。
あ、中村倫也贅沢すぎた!菅田どころじゃない!!!