無限列車編を観てきたBL好みにわかの感想。
煉獄の父からもらえなかった肯定を猗窩座は全部与えているのに価値基準が違うせいでその愛がまったく伝わらなくて最高だった。
鬼滅の刃 無限列車編によせて
本日(既に昨日)、劇場版鬼滅の刃 無限列車編を観てきた。
頭が割れるかと思うくらい泣いた。
鬼滅の刃はまだアニメしか観ていないけれど、映画で感銘を受けたのでこれから漫画を読むから、そのために今日の感想を忘備録に残しておく。
注意点
・アニメしか観ていないので、この先の展開をまったくしらないから全ての文の文末に「しらんけど」がつく
・ゴリゴリにBLがすきなので、そういう話ぶりをする
もう無限列車云々の話ほぼ覚えてねえんだわ。
そのくらい掻っ攫っていったじゃん、猗窩座が。
いやまって、最初から話をしようよ。夜は長いよ。
銀魂の予告編の高杉美しくて必死で最高だなとかそこからの話をしようよ。
ポケモン解らないけど、人外が人間を育てる擬似親子はヘキに刺さるから観に行こうかなとかその話から。
…………うるせ〜〜ーーーーーッッッ!!!!!
煉獄杏寿郎と猗窩座の話をさせろーーーーーー!!!!!!!!!!
まず第一に私はめちゃくちゃに兄属性に弱いんだけど、炭治郎みたいなもがいて必死に下の子を愛し救う兄もいいが、それよりはどちらかというとただ兄である覇気をまとっている男がむちゃくちゃにすきで、煉獄杏寿郎が一言喋っただけで解った。こいつは「兄」だ。
兄弟がいるいないに関わらず幼少期から自分の下に幼子や導く存在がいた覇気を持っている。
私には解る、一級兄ソムリエの資格もちなので。
……列車の窓際の隣席をぽんと叩いて「ここに座るといい」って言ったところでもうそれは確信に変わっていた。
絶対に兄だ。
そして第二に私は美しくて強い存在がすき。完璧だ、煉獄杏寿郎。
美しくてめちゃくちゃに強い。兄。
はーーーーーッッッだーめだこりゃ。
腹部を刺された炭治郎への強力な兄ムーブ(いや上司ムーブ、先輩ムーブであったんだろうけど)にひとしきり大騒ぎさせていただいたのちに突然現れた猗窩座という鬼。
強く、若く、永遠に取り憑かれた鬼。
煉獄杏寿郎の強さを見抜き鬼になることを持ちかけるわけだけど、ここでの煉獄の「君が嫌いだ。俺と君とでは物事の価値基準が違うようだ」という台詞、最後まで響いてくるからいいな。
嫌いな理由を鬼だから敵だからとかそういうものでなく、死力を尽くして戦ってくれた部下への侮辱や、強さへのこだわりを通した「価値基準」が自分とは異なり、かつその基準で自分の基準を否定されたから「嫌い」に至るというのをめちゃくちゃ言語化している。
道徳の模範か?
いやバトルの凄まじさは言うまでもなく、これまでの無限列車編での戦いとの格の違いが如実に表現され、立ち入れない高みで殺し合っている。
殺し合いと書いてセックスと読む、セックスと書いて殺し合いと読む。
そういうカップリングが好きだ。
命のやりとりの中で相互理解し、違うところをぶつけ、雌雄を決する。
まじでいいもんみたな……
猗窩座、常に煉獄杏寿郎のことを褒めちぎっていてよかった。
煉獄杏寿郎の言うように、猗窩座と煉獄は根本的な価値基準がまったく違うため、煉獄の心に響くことはまったくないが、猗窩座の言う「鬼になれ」という口説き文句は形を変えれば煉獄杏寿郎が父からもらいたかった肯定そのものでは?
猗窩座は常に煉獄杏寿郎の強さを真っ向から認めて言葉にしている……
もちろん煉獄は炎柱であるし、炭治郎もその強さに憧れすごいすごいと言っているのであるが、私が映画を観ている中で感じた猗窩座の肯定力はすごい。
ほんとうに、罷り間違って煉獄の価値基準が猗窩座と同じであったなら、煉獄杏寿郎は身も心も壊れて溶け切ってしまうくらいの衝撃を受けたと思う。
猗窩座と同じ価値基準を持つ煉獄は煉獄ではないが。
猗窩座の言葉ひとつひとつは、とても熱烈で、潔く、美しい。
強いままであって欲しい、何者にも負けないで欲しい、その強さが永遠に衰えないでほしい、その烈火の強さを永遠に自分と高め合って欲しい、だから鬼になって欲しい
愛が強すぎんか!?!?!?
私は途中から何を見ていたのか解らなかった。
猗窩座の愛の言葉が強すぎてほかのことが考えられない。
猗窩座の愛の言葉によって(ということに私はしている)煉獄杏寿郎は幼ない時分の母との記憶を思い出すわけだけど、
ここ、煉獄の夢のなかでみた父に肯定されなかった記憶がなぜ夢として存在するかのアンサーだと私は解釈しているんですが、
父には認めてもらえなかった強さであったとしても→(ここに猗窩座の「杏寿郎は強い」という台詞がファクターとなり)→母の残した強き者の責務、強さをいかに使うかに繋がるというか。
いやちょっと言っていて解んなくなっちゃったし、魘夢はある程度夢の内容を改変できるというか自身の想像で補うので闇の中だけど、
父から認められなかった炎柱になった日は、母の教えである強き者の責務を煉獄杏寿郎により強く打ち据えた日でもあるんだろうなという。
そして物語は最終局面へ。
人間であるがゆえに、無尽蔵に回復をする猗窩座に押され劣勢を極める煉獄が
刺し違える覚悟で詰めた間合いによって、刃は猗窩座の喉に切り込み、煉獄の腹を猗窩座が貫くシーンからこっち、もう私はアドレナリンがでまくってしょうがなかった。
セックスやんけこんなのは。
そしてもう私はのちの展開を知らないので、きっとこれで煉獄が死んでも、夜明けを待って猗窩座も絶対に死ぬ。
よかったね♡猗窩座♡♡♡
猗窩座のだいすきな若くて強くて美しい煉獄杏寿郎の中でおまえは死ねるんだよ♡♡♡
という気持ちだったのですが、、、
あの場が映画館じゃなければ私は炭治郎よりもでけえ声で「逃げるな!!!!! そのまま煉獄杏寿郎に抱かれて死ね!!!!!! 煉獄杏寿郎の腹の中で果てろ!!!!! ここで逃げるな!!!!! なんのために生きているんだおまえは!! 美しく若く強いおまえが鬼としての悠久のときをともにありたいと願った男の腹のなかで死ぬためじゃないのか!!!! 生恥をさらすな!!!!!!」と叫んでいた。
もしかしたら叫んだかもしれない。
ちなみにこれが映画館のロビーでフォロワーにぶつけた感想です。
「炭次郎と同じ強さで逃げるなって思った
おまえがみとめたその男の中で果てろ
生恥にしかならんなんのために鬼になったんだおまえは
煉獄の中で死ぬためだろうが!?!?!!!!!?!?!
腹立ってきた」
今日はこれからとにかく漫画を全部読みます。
それでは。
追記
初回乗車後の感想文はからずもいろんな方に読んでいただいてるようなので、それ以降の感想まとめました。
初回から数日間のツイートまとめ↓
https://twitter.com/i/events/1370676690851045377?s=20
それ以降のツイートまとめ↓
https://twitter.com/i/events/1358270907798593537?s=20
総まとめ自分語り感想文↓
https://kujiramaku.hatenablog.com/entry/2021/02/07/142503