「福田村事件」のクライマックス、セリフがちょっと、、、ってだけでなく、そこに至る演出もちょっとあざといというか、作り込んだ感じがして好きになれなかったな。瑛太が行商の許可証を出してそれを駐在が確認に行くところから始まり、
日本人なのか朝鮮人なのか、という二項対立で韓国製の扇子なんかの小道具も使いながらひたすら緊迫感を高めて、観客もその二項対立に巻き込んだ上で“朝鮮人なら殺していいのか”というセリフのインパクトを高める、ていう演出の仕方だったと思うんだけど、そういうやり方が今書いていて改めて好きになれないなーと思った。そしてこのシーンだけではないのだよね、こういった演出の仕方が。よく漫画とかの話でキャラクターが動き出す、という言い方あるけど、その逆というか、こういうシーンをこういう効果を出させる感じで撮りたいからこういう風にキャラクターを動かす、ていう雰囲気があるというか。