ホグワーツレガシー:スリザリン寮の俺転入生、アバダケダブラを覚えたの段 インペリオ→https://twitter.com/contacos/status/1636261890828677121
正直なところ進行上、セバスチャンがアバダケダブラを使う相手なんて決まり切ってたのは分かってたんだけど、それでもどうにかならんかな……とわずかな希望を抱いていたがそんな都合のいい話なんてあるわけもなく。
ありませんでした(大の字)。
結局のところ、じゃあどうすればよかったのかって言っても「どうになりませんでした」ってのが答えなんだろうなって気持ち。どうにもならん。セバスチャンとアンの両親が死んだことがきっかけかもしれないし、そもそもソロモンがああいう頑なな態度になってしまったことかもしれないし、サロウ家がこうだったからかもしれないし、魔法使いであったことかもしれないし。
バタフライエフェクトとかとは違うけど、この顛末のどの原因を取り除けばハッピーエンドになったかって探したところでその原因をたどっていったらもはやどこまで遡ればどうにかできたのかって話になってしまいそうだなって思う。要するにもう、どうにもならん。
もちろん「アンが呪われた」ってのは大きな原因なんだろうけど、じゃあそれがなければセバスチャンが闇の魔術を覚えようとしなかったのか?ソロモンと対立しなかったのか?つったら絶対ノーじゃん。それが今じゃなくなるだけで、いつかどこかで何かを原因としてこの結果が起きてたとしか思えん。アンが原因になるかどうかの差でしかねえ。
まあ、アバダケダブラにしてもクルーシオにしてもインペリオにしても、ホグワーツで「許されざる呪文」とされるものって相手が明確に「人間」であることが前提なのかな。まだほかにもあるかもしれんから分らんけど。結果的に無機物以外にも作用する一般的な魔法と違い、他人に干渉する。落ちるところまで落ちてしまったらそのあたりはもうどうでもよくなるのかもしれないけど、少なくともホグワーツの生徒というまだ未来に希望が満ちている時代の子どもに、自分と他人の一瞬で人生や命そのものを左右するような呪文を教えられないというのはしょうがないんだよな。かといって公然の秘密というか、教えないだけじゃ自力でたどり着く生徒も少なくないだろうし(ゴーント家みたいな例もあるし)、そのあたりどうするのかは難しいところだヨナ。
それに、たとえ正義のために「許されざる呪文」を使ったとしても、もともとはそういう理由だったとしても強い力を持った人間が溺れていくのは世の常だろうし。大抵の「なんで世の中はこれをやらないんだ?」って事案は、やったら色んな意味でヤベエからってのが理由なんだろうけど、そういう人間が生まれてしまうのが世界でもあるからな……。
で、問題はこの後なんだけど。まだクリアはしてないけど、さすがにこれ以上は何もないだろって前提で話すけど。
いちおうアズカバン送りは避けたけど、結果としてどうなるのかな。どっちにしても避けられるのか本当にアズカバン送りにできるのか。ここまで来ると、メインクエストはもうあとセバスチャンの出番もなさそうだからどっちでもよさそうだし。
アズカバン回避だと、転入生は「アンからこれ以上家族を奪う苦しみを与えてはいけない」ってオミニスを説得してたけど、俺転入生は「今セバスチャンから何もかも奪うと何するか分からない」っていうどうにもならねえぞって気持ちで言っているつもり。アンがどうこうじゃなくて、セバスチャンがもうどうしようもない。
アズカバン送りにしたところで、セバスチャンはそれに同意したオミニスや転入生、ホグワーツを恨むで済むならまだいいほうで、アンと引き離した世界そのものを憎んだり恨んだりしそうなラスボス一直線だとしか思えないんだよな……。たぶん本来のアズカバンって死ぬまで出られないって建前そうだけど、こういう場って何だかんだ脱獄されるもんだし、彼は優秀なので周囲の人間を皆殺しにしてでもアンのもとへ戻ろうとするだろうな……みたいな。これはセバスチャンやアンを想っての感情ではなく、これ以上のセバスチャンによる被害を増やさないためにはアンと引き離してはいけないっていうネガティブな感情での選択です。アズカバン送りにしている間にアンが死ぬとか、そういうことでもあったらもう絶対にラスボス化は回避できないだろうし。
かといってアズカバン回避したところで、今は動揺しているかもしれないけど、イシドーラの記憶を知ったセバスチャンなら古代魔術を扱える転入生にアンのことを治してくれってすがってきそうだよな……。でもそれを使えば痛みは消せるかもしれないけど、結果的にすべての感情を失ってしまうわけで。そこでセバスチャンが思いとどまってくれればいいんだけど、それでも懇願されたら……。
闇の魔術を拒否してきた清廉な転入生であればそれでも拒むことはできただろうけど、セバスチャンに同調して闇の魔術を覚えてきたような転入生だと無下にはできないような気もする。でもその場合、俺転入生だったらあとでアンやオミニスにどれだけ責められようとセバスチャンの痛みを消すかもしれんな……最後に廃人になろうとも……。それが彼を止められなかった自分への最愛の友を殺す罰でありセバスチャンへの贖罪。
だってもうこうするよりほかになくない?!?!希望もなにもなければどこかで諦められたかもしれないけど、セバスチャンは希望が目の前にあったら手段を選ばないというのが証明されているので、ここでいったん引いても後で絶対また何かを見つけて希望にすがることをやめないだろ……。アンが本当に治せるというのであれば希望にすがるべきだろうけど、治らないのならもうどうにもならん。もう何回「どうにもならん」って言っただろうか。これがたぶんソロモンのたどり着いた心境でもあるのかな。きちんと話し合わなかったのは大いに罪だと思うけど、お前さんの気持ちがちょっと分かる気がするよ。
ってか、オミニスと話をして地下聖堂から出たところにセバスチャンがいて、ホグワーツを歩き出したからずっと後をつけてたんだけど、ぐるぐるぐる校内を歩いてたどり着いた先がオミニスの座ってる隣でグェーーーーーーーーーーーーーーーーーーってなった。オミニスはそのあとすぐ席立ってどっか行っちゃったんだけど、セバスチャンの願いって隣にオミニスとアンがいて2人が笑ってる、ただそれだけなんだよな……っていう。それがなんでここまでこじれちゃうんだろうな?!?!でもセバスチャンがセバスチャンである以上、この結末がどうしようもねえ!!っていうループ。
話は少しズレるんだけど、生徒たちって家族間に問題のある子が多かったよな。まあ子供だとまだ世界の大半が学校か家かになってしまいがちだからそういうものだけど、まともに親の愛を受けられてない子もいれば、親の愛ゆえに失ってしまったことで喪失を抱える子もいるし。ナティとポピーのサブクエをはじめは、そういう子たちが何らかの形で一歩を踏み出したようなやつも多いのに、セバスチャン関連だけ一切救いがねえ~~~~~~なの笑うところなのか。