庭師未通過✖な自班小話知らないと全く内容分からないと思う由紀茂が無意識の自分に振り回されてる誰も知りようがない内面の小話。
受信したのでまとめつつ、中の人も外の人も内にいた幼児に困り果てたし、幼児のけつをたたきたくもなったけど、それしたら虐待になってしまうので、それはしないと決めた小話ともいいます。
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「穂積ばっかりズルい!僕は、穂積が困ってたらいっぱい助けてるのに!」
珍しい夢を見た。
幼い自分が癇癪をおこして怒り涙をあふれさせながら、自分に何かを訴えていて、自分自身これは現実ではないと認識できている。
そして、幼子の言うその内容が自分は何を指しているのかすぐに分かったのも、きっと夢の中だからこそだろう。
ズルいというのは、大人同士の深いかかわり方を、自分が穂積に尋ねた時の事だろうか?と、夢の中の自分といえど幼い子供に直接的表現は憚られてしまい濁して尋ねたのだけど、彼はまったく気にもしないのか「うん、それ!」とすぐに答えた。
はぐらかされた事を、目の前の幼子は引きずっていた。
あれは、自分がいけないのに。
本来人に聞くのは恥じらうべき事だった上に、調べれば誰にでも分かる事だった。
だから、あれは穂積は何も悪くないよと、自分が言っても、目の前の小さな自分は、実際の自分が幼い時は、母が怖くて絶対にできなかったであろうくらい子供らしいくしゃくしゃに怒ってる。
ふくれっつらになっていて、ふわふわの頬は柔らかそうだ。
「僕、それでも納得できない!僕、本当に困ったから聞いたのに!僕、穂積が困ってたら助けてあげてたのに!ずるいよ!」
気が付けなかった。
自分は無意識にそんなことを思っていたのだろうか?
ズルいと思うのは、自分が、はぐらかしたいと思うような出来事があっても、あのように回避できないから、それが出来てしまう穂積が羨ましくて仕方がなくて、だからその感情が”ズルい”となってしまっているのは分かる。
しかし、”助けてる”は、何の事か。
そんなに断言できるほど、自分は穂積を助けたりできていな…………もしかして、パソコンを彼が何度も壊しては自分が何度も直してきた事?
口に出してないのに、幼い自分は力強く、こくりと頷いた。
思い出していくと、確かに。
記憶を曇らされて自分が彼を避けたいと思っていた時期すら、腹を立てつつなんだかんだ直していた。
穂積の使っているパソコンは自分の手作りパソコンと化しているかもしれないレベルで直しているし、パソコンがないと仕事に支障をきたす意味では、自分は確かに”穂積が困ってたら助けてあげて”いたことになるのだろうか。
だとしても、つまり、精神的な困りごとと物理的な困りごとを同一のものとして自分は思ってしまっていたのか?
首をかしげたくなったが夢の中だから、色んな物事がまぜこぜになっているのかもしれない。
それに、もし、万一現実でも無意識にそう思っていたとしても、自分が自分に伝える事は変わらなかった。
自分は、幼い自分の主張に対し「それはちがうよ」と首を横にふる。
「自分は、穂積を甘やかしてはいけない時も、甘やかしてしまっているだけだよ。本当は、穂積が自分で頑張らないといけない事に、手を出してしまっているだけ。穂積は、そうしちゃいけない時に、”由紀茂”を、甘やかさなかっただけだよ。だって、よく考えてごらん?ほかの事は、困って尋ねたら、優しく教えてくれたり、助けてくれたでしょう?」
どんなことが、嬉しいかとか、自分がしてみたいことを、しても大丈夫かとか、そう言ったことには、優しく返事をくれたよね、と語り掛ける自分と、それを聞いて、少し考えて静かになる幼い自分。
こちらの言いたいことは分かるけど、はいそうですか分かりましたとは言ってくれなさそうな可愛くない子供の表情はまだ動こうとしてくれない。
夢の中なのに、自分自身なのに、なんて厄介な子だろうと思いつつ、どれくらいの間があったのだろう。
自分なりに考えた結論が出たのか「じゃあ!」と、幼い大きな声が空間に響いた。
「穂積が今度パソコン壊しても、絶対に直してあげちゃだめだよ!だって、それこそ、それくらい調べたら誰にだってわかるし、簡単に出来る事だもの!」
その声を聞いて、思わず目を大きく見開いた。
この子はいったい何を言い出すのだろう。
自分自身がそう言いたい気持ちも、全く理解できないわけでは無い。
それは、いや、だけど自分にとってはそれは確かにそうで、穂積からの課題は自分にとって”穂積にとっては簡単で、自分にとってはとても難しくて今も悩んでしまう”事でもあったかもしれないのだけど。
なんて言えば目の前の自分は納得できる?と息が詰まった瞬間に目が覚めた。
眠っていたとは思えない位、目が覚めてしまった。
頭の中と胸の奥がぐるぐるする。
自分がそう感じてしまっていたなんて、恥ずかしくて、誰にも言えない。
そして、自分は、穂積が今度パソコンを壊しても、自分で直しなさいと、彼に言う事ができるのだろうか……?
自分の無意識からの一方的な約束を反故にしたら、今認識している自分は、自分を大事にできてない事になってしまって、それはそれで、穂積はけして望まない事態なのだろうなと、予測できて、困った。
最も理想なのは、穂積がもうニ度とパソコンを壊さずに済む事なのだけど。
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