UZUのシナリオ『ハドスン夫人は怒ってる』の感想です。誰でも🟢
以下ネタバレはない感想ですが、匂わせ的にはなっているので注意
今までマダミスの感想をいくつか書いたけれど、その動機がポジティブなことは比較的少なかった。それは、例えば演じたキャラクタの感情を成仏させること、二次的なコンテンツとして参照できることを目的としていた。でも、何というか、これは楽しかったという記憶をちゃんと言葉にしておきたくて、文字に起こしている。そんな話だ
--------------------
2人でできるUZUシナリオをいくつか遊んだけれど、これが一番面白かったかもしれない
"ハドスン夫人"とあるように、内容は明確にシャーロック・ホームズだ。しかし、ホームズをやるというのは中々難易度が高い。推理は冴えてないといけないし、行動は超然的である必要がある
しかし、本作はそんな高いハードルにも関わらず、ちゃんとホームズとワトスンができ、何より落ちが綺麗だった。その構成含め、とてもいいものだと思う
実際の進行としても、一緒に遊んだワトソン役の方が推理が鋭くて(というか瞬間的に解いてしまって)いた。しかし、そんなワトソンにお株を奪われたようなホームズでも、物語は僅かな違和感を伴いながら進行していって、最後にその伏線は最後に綺麗に拾い上げられ、推理の得手不得意も含め綺麗に物語になった
マダミスがマダミスとして楽しいのは、もちろん謎自体を解く楽しさもあるけれど、それが単純に脱出ゲームや正体隠匿のみ以上の表情を持つのは、"物語"としての優駿さゆえだったろう
本作はそんな謎としての楽しさもあり、物語としての楽しさもあり、何より"ホームズ"をしていた、とても楽しい物語だった
2人用なのでボリュームは控えめだけれど、記憶を消してまた一緒にプレイしたい作品の1つ。そういう大きくはないかもしれないけど、キラキラ輝く宝石みたいなものを沢山集められたらいいなと思う