せいせいえーあいについて。長文。(公開範囲はフォロワーさんだからRTも引用RTもしないでね)
これから書くのは、AI技術全般についてのことではなく、画像生成AIについて思うことです。
将棋AIは著作権のない「棋譜」を学習元データとして、「勝てる(誰が見ても勝利というゴールは同じ)」ように機械学習し、今やプロ棋士のトレーニングツールとしても活用されています。
わたしが反対の立場を示したいのは、そういったAI技術ではなく、画像生成AIに対してです。
画像生成AIは「著作権があるのかないのか分からない何十億もの画像が含まれるデータセット(もちろん著作権者に許可なんて取ってない)」を学習元データとして取り込み、
将棋と違って「何が"良い絵"なのか客観的ゴールの分からない=AIがデータセットを元に機械学習しようがない」⇒ただ、それらしいものを学習元データから引っ張り出してきてつなぎ合わせたコラージュみたいなものを生成するAIだと思います。
画像生成AIは、版権キャラ名を入力すれば指定した版権キャラのイラスト(コピー)がそのまま出力されるようなものです。
画像生成AIについては、「学習(開発者)」→「生成・使用(利用者)」を別の人が行うので、
開発者
「AIによる"学習"のために無許可で著作物を利用することは、営利・非営利を問わず著作権法30条の4で認められている。」
「学習元データには無許可著作物が含まれる。生成されたデータは著作権を侵害する可能性があるので、各自確認して。」
(違法じゃないから学習させただけで後のことは知らん。)
利用者
「アイディア (作風・画風) は著作物に該当せず、著作権法では保護されない。絵柄が似てても権利侵害ではない。」
「有名な作品の模倣?AIを利用して生成しようが、人が手書きで描こうが同じ。生成AIじゃなくて二次創作への全体批判。」
(自分の指示通りにAIが画像を生成しただけ。学習元データは知らん。)
※【著作権法30条の4】
当該著作物に表現された思想又は感情の享受を目的としない場合には当該著作物の著作権が制限され、
その目的範囲での一切の利用が認められる。ただし、著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない。
といった具合に各々無責任に正当性を主張する。
そもそも「学習」→「生成・使用」までを一つのプロセスとして考えると、学習元データとして著作物を使用する目的が「AIに画像生成させるため」だったら、かわいいね、きれいだね、と「享受」目的が含まれるわけで、第30条の4は適用されず、許諾が必要ってことですよね?
無断学習されたクリエイターが自分の創作物を「搾取されている」、尊厳を侵害されていると感じて訴えても、
「AI発展のため、全人類は犠牲も厭わず学習材料を差し出すべき」と考えている人らは痛くも痒くもないんだと思う。
画像生成AIに反対している人を、AI推進派が「反AI」を呼んで批判しているのは納得いかないし、
「AI推進派」と「AI反対派」の戦いみたいな印象を持たせるのも良くないと思う。
一方的に搾取する側と搾取される側がいていじめみたいな構図なのに、搾取する側を罰する法律もなければ、搾取される側を守る法律がない(現行法の解釈では)のが問題だと思う。
搾取する側が「合法」を振りかざして好き勝手やって、搾取される側は泣き寝入りするか、個別に訴訟するしかないっていう…
いろいろ書いたけど、わたしは自分が描いたイラストを「無断学習されたくない」という表明だけ伝わればいいです。
理解できなかった人はブロックなりお別れしていただいても大丈夫です。