オベロンとキャストリアとティターニアらへんの6章(エピローグ)感想
キャストリアに愛しか感じない。欲しかったものは髪飾りだったんだね、かわいいね。手に入れちゃうと取り上げられちゃうから、手に入れたくなかったんだね、悲しいね。
オベロン・ヴォーティガーンかっこいいな!めちゃくちゃかっこいい!!踏んじゃったネタバレは一枚絵だったので、ハウル?という感想しか浮かばなかったけど、ヴォーティガーンだったんだ。混ざってると言うよりも器だけオベロンって感じなのかな。ただ、オベロンがどうやって生き残ったのかに関する説明ゼロなのが納得がいかない。もしかして見逃してる?というかオベロン周りの説明足りないよ!もっと!もっと!!くれ!!!! 察しろってことなんだろうな。
「”そのようにあれ”と生み出され、”そのあとはなし”と捨てられたもの」
「物語の中でしか存在できなかった、生贄のような彼の愛。」
「ーあるいは。それに似たものに、もう出会っていたとしても」
「大嘘つきのオベロンに、それを認める事は、できなかった」
「きみのために汎人類史を無くすという僕の願いは、叶わなかったな」
「なんで俺は、こんなにも穏やかなんだろう」
オベロン・ヴォーティガーンのティターニアはキャストリア。これはね、もう、確定です。「巡礼の旅はアルトリアの成長を描いた童話」からもキャストリアが物語の登場人物であることは再度強調されているし、キャストリア(楽園の妖精)の始まりから終わりまで説明され、「これでもか!」と課された役割の理不尽さが描写されてたしね。まさに「”そのようにあれ”と生み出され、”そのあとはなし”と捨てられたもの」 存在だった。 9節の「物語の中でしか存在し得なかった存在」、23節の「空に輝くあの星のようなもの」、「地上であがく僕らには決して手に入らないものなのかも」らへんも、全部キャストリアのこと言ってるよな?感ある。たしかに主人公はキャストリアに「どこにでもいるような普通の誰か」という点で似てるけど、「”そのようにあれ”と生み出され、”そのあとはなし”」というオベロンの語るティターニア像とは違うので、やっぱりキャストリアだと感じる。6章は星に喩えられる人がめちゃくちゃ多い(マシュ主人公オーロラなど)けど、オベロン・ヴォーティガーンの願いになった星(ティターニア)は、キャストリアしかいないと感じる。前編後編エピローグでオベロンとキャストリアの関係は丁寧に触れられてきたしね。赤選択肢ルートは、オベロンがティターニアを探し求めていたと確信できるルート、彼がティターニアを探していたのが嘘偽りのないことを知れるルートかな。同じ星を見て求めた者同士だもんな。
妖精國という物語の中で生まれたアルトリア・キャスターとオベロン・ヴォーティガーン。この物語にしか存在しえなかった愛。ぐわーーーーーーー!!!!!!オベロン頼むから召喚できないであれ!!!!!!!ハベにゃん配布ってことは来ないこともありえるのでは?まぁ妖精國の鯖はみんな記憶持ちなので、召喚されたらされたで面白いとは思うけど。
穏やかである一端には、自分をメッタクソにしたのがキャストリアだったからなのもあるのかな。打ち捨てられるはずだった架空の存在。この物語の中でしか存在しないはずだったアルトリア・キャスター。「本気で『楽園の妖精』のまま英霊に?」そんな存在が英霊として存在しえたことに、本当に驚いたんだろうな。キャストリアが自分のティターニアだと彼が認めずとも薄々思っているのだとしたら、案外許せる結末だったのかも。
「オベロンの王妃(ティターニア)って、アルトリアじゃないの?」
「いやあ、それはどうかなあ」
オベロン曰く「自分の口から出た言葉は真偽に関係なく嘘になる」。ここで彼が否定もせず肯定もしなかったのが全てを物語ってる。24節で咄嗟にしてしまった行動もそれを物語ってる。グリム曰く「キャストリア自体が聖剣になるから死体でもおっけー!」なのに身を挺して守ったのが、もうそういうことでしょ。これ主人公は生きていなきゃダメだけど、キャストリアは死んでる状態でも良かったんじゃん。予言の「選定の杖に導かれ、異邦の旅人に見守られ、救いの子は玉座に届く」からも、「予言の子≠救いの子」だとしたら、選定の杖があればキャストリアの生死は関係なさそうだし。グリム的には最終決戦でキャストリアが死んでも問題なかったから、キャストリアと別行動だったんだろ。あと、なに取るに足りない冬の思い出を回想してるんだ。全然取るに足りない思い出じゃなかったんだろ。自分のティターニアに出会った時の忘れられない記憶だったんだろ。全部嘘って言われると何を信じたらいいのやら、と不貞腐れそうになるけど、行動から察せられるとこありすぎるから可愛い奴。
クリア後にどばっと解放されたキャストリアのプロフィールに「*オベロンとの決定的な違いはその一点」が書かれていて☺️となった。6章鯖はハベにゃん以外みんな妖精國の記憶持ちだから相互の結び付きが強いし、アルトリア・キャスターの中でオベロンはとても大事な存在だったからこその言及なんだろうな。やっぱりキャストリアの言うマーリンはオベロンだったしね。あと「ブリテンの妖精すべてを嫌っていた妖精、六輪の氏族の生まれでない妖精、自らを憎んでいる妖精にとって楽園の妖精は癒しになる」にも☺️となった。オベロンって3つとも当てはまってるからクリティカルヒットじゃん。
「いわば無名の王だ。世界の中心にいるものではなく、その端っこ…。最果てにある灯台のように、」
「城壁の上から、人々を鼓舞するような、ね」から捉えるに、キャストリアの「無名の王」とかの言葉やら宝具演出はオベロン由来だったっぽい。宝具はキャストリアの最後のシーン由来かもしれないけど、「鼓舞」だしやっぱりオベロンの言葉由来だと思う。キャストリアに影響与えまくり。いや、オベロンの願いに形を与えたのはキャストリアだし、お互い様か。