ポケットモンスターキミに決めたの話です
まず初めにこちらを読んでください
首藤氏のコラム
http://www.style.fm/as/05_column/shudo143.shtml
ポケモンの没プロット とは【ピクシブ百科事典】
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B2%A1%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%88
沼田氏のツイート
https://fusetter.com/tw/dd94D#all
読んでる暇がないという人は、とりあえずこれを頭に入れてください。
ーつまり僕は、『ポケモン』の世界を、サトシ(ひいては視聴者)の少年時代へのノスタルジーにしたかったのである。
『ポケモン』の世界には、ポケモンしか出てこない。
サトシの中の空想の『ポケモン』世界なのだから、当然である。
ポケモンは、想像されたものであり、実物の動物ではない。
(首藤氏のコラム引用)
それでは、行きます。
まず映画で明確に発言されたものを記載します。
①虹色の勇者→言い伝えられているが、その実体はソウジ曰く「よく分からない」
②虹色の羽→まさに少年時代の輝き。そして大人であるボンジイには眩しすぎるとのこと。悪しき心の人間が触れると、色を失う
➂マーシャドーの「全てを閉ざし全てを正す」→ポケモンとトレーナーの断絶
①について
ポケモンマスターのことを首藤氏は「サトシが考えた空想の夢」だと言います。
虹色の勇者とは、実体のない、そういったものではないのでしょうか。
子供の考えた、空想の夢のことではないのでしょうか?
②と➂について
虹色の羽はそのまま少年時代の輝きを表します。
この虹色の羽(少年時代の輝き)は悪しき心のものが触れると色を失います。
マーシャドーは羽の色を失わせた人間とポケモンを断絶するのです。
それではポケモンとトレーナーの断絶とは何でしょうか。
マーシャドーは2回とも、ポケモンの世界からトレーナーを引き剥がしました。
悪しき心で少年時代の輝きを失うと、ポケモンが居ない世界に人間を送ります。
そしてその世界はこの現実の世界にとても似ているのです。
その世界ではトレーナーもポケモンの事を忘れてしまいます。
(首藤氏はポケモンを子供が考えた空想の生き物と言いポケモン世界を空想の世界だと言っています。)
(少年時代の輝きを失った人間を空想の世界から現実の世界に戻す、それが全てを閉ざし全てを正すという事ではないでしょうか。)
このシーンは作中で二回あります。
虹色の羽(少年時代の輝き)の色が失われた一回目
この時サトシはマーシャドーにより、ポケモンとトレーナーの断絶を行われます。
それがあの(現代のような)学校のシーンです。ポケモンの居ない世界です。
しかし、ホウオウの幻影、ピカチュウの幻影によってまた「ポケモンの世界」にサトシは戻ってきます。
その時また虹色の羽(少年時代の輝き)は色づき輝きます。
二回目
クロスが羽を石に刺したところです。
この時マーシャドーはポケモンを操り、二回目のポケモンとトレーナーの断絶を行います。
サトシは攻撃を受け、その肉体が消えます。これは死ではないと思います。
ポケモンとトレーナーの断絶、サトシは「ポケモン世界」から排除されたのでは無いでしょうか。
その時マーシャドーの手に握られた、少年時代の輝きを表す羽が朽ち落ちます。
サトシはすぐ傍にピカチュウが居るのに、その存在に気づかない。
あれは「ポケモンの居る空想の世界」から「現実の世界」に行ってしまったため、空想のピカチュウは見えないのでは無いでしょうか。
大人にトトロは見えないのです。
サトシの居る世界は、グレーで色がありません。
この色はあの学校のシーンと全く同じです。ポケモンの居ない世界。この現実の世界に似ています。
しかしまた、その世界でピカチュウの声を聴くのです。
サトシはその声を追い求め走ります。世界に色がついていきます。
ポケモンの居ない世界でソウジは言いました「海を越えても同じ世界の連続だ」と。
サトシは言いました「いや、あの向こう側には何かあるはず」と。
その海の上を走ります。ピカチュウの声がする方にただひたすら走っていきます。
とうとう、あの黄色い花畑に出ます。※
その時ピカチュウは、サトシの気配に気づくのです。
そして、なんと、ピカチュウはポケモンの世界を飛び出すのです。
サトシの居る、ポケモンの居ない世界に飛び出したのです。
それは、私たちがポケモンに会いたくて空想の世界に浸るように、ポケモンも私たちに会いたい、世界を超えて、いやもう出会っているのだという事をまさに体現したのではないでしょうか?
今この世界はポケモンで溢れています。
皆ポケモンGOに熱狂し、このポケモンが居ないはずの世界で、ポケモンと出会い、捕まえ、戦わせています。
二人は抱き合います。
そして、ポケモンの世界に戻ってくるのです。
勿論、虹色の羽はまた美しく輝いています。
先の首藤氏のコラムと照らし合わせると今回の話はこう見えませんか?
サトシ(我々の持つノスタルジーの概念)は少年時代の輝きを失い、ポケモンの居る世界(空想の冒険世界)から現実の世界に引き戻されるが、ポケモン(空想の生き物)の事を忘れることができず、少年時代の輝きの中に戻っていく。
そしていつもは冒頭に入るはずのポケモン世界を解説したナレーションが、最後に入るのです。
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※
一度目にポケモンの居ない世界からポケモンの世界に戻ってくる時に落ちた黄色い花畑があります。
そして二度目、ポケモンの居ない世界からピカチュウに会うため走ってきたサトシ、サトシに会うためポケモンの世界から飛んできたピカチュウはその黄色い花畑で再び出会います。
これはもしかしたらポケットモンスターピカチュウバージョンを指しているのではないかと思いました。
私たちとピカチュウが出会う場所、ボールには入らず共にした冒険。
私たちとポケモンが会うところは、私たちとポケモンが繋がったのはポケモンのゲームの中でした。
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以下不満点です(読まなくて良いです)
あのーこれコラムも初期最終回没案も知らなければ全く分からないのですが
マーシャドーが何をしたいか、どんな役割かも分かってる人居ませんでしたよね?
全てのポケモンファンに捧げる映画では無かったんですか?
あとメタ視点やめてくださいポケモン世界に没頭させてください。