CoC『鰯と柊』の感想と言い訳と語り
現行未通過×
2PLじゃないとできない暴れ方して楽しかったな〜〜!の気持ち
先に言い訳
自分が今回突っ走ろうと思ったのは、月居翡翠がもう少しクズになる予定だったからなんですよね。
自分でブレーキ壊れた車運転して、その先にあるのが破滅だと気付いておらずに破滅していくタイプ。
蓋を開けてみたら、「その先にあるのが破滅だと分かっていながらも、もう止められなくて自ら突き進んでいくしかない」タイプになってました。
どこから間違っていたのかと言われれば初めから。
あの時、救いを求める先を間違えなければ。
そもそも、あんな家庭に生まれなければ。
翡翠と琥暦の間で、『幼馴染』だった瞬間なんてないんだろうなぁ。出会った時から、『教祖』と『信者』だった。
これはHO鰯の事前情報にあるんですけど、教祖って教祖が自分で宗教を興して大きくしようとしたわけじゃなくて、担ぎ上げられていつのまにか大きくなっていたんですよね。
…月居翡翠、多分自分の意見言ったことないな??
そしてこいつ、人の意見を肯定はすれど否定もしてないな。
なんか、人間としての月居翡翠ってほとんど表に出てきてなくて、あるのは偶像としての「教祖・月居翡翠」と、その「偶像」を崇拝し、愛する夜半琥暦。
なんか最悪な形で噛み合ってすれ違った2人だったな〜。
自分のことを否定する人ばかりいる環境ってよくないと思うんですけど、その逆もまたよくないと思うんですよね。
不幸なことに、月居翡翠の周りには、自分を肯定して信じる人間しかいなかった。
教祖は人々を救うのと同時に人々を殺している。その「救う」という大義名分があるから余計に厄介。
頭の片隅で、自分がやってきたことは人殺しでもある、間違っていると薄々勘づいてるのに、それを認める環境がない、認められる精神状態じゃない、だって認めたら今までの全てが崩壊してしまうから。
刷り込み、教育、洗脳レベルだと思いますよ。
だから、今回自分では止められない、周りに止めてもらいたくともその周りがいない、ならもうブレーキ壊れたまま破滅に向かうしかない、みたいなことになったんですけど。
一番翡翠を「人」でみてくれていた鬼灯でさえ、翡翠を「悪」だとは言わなかった。
本当に月居翡翠は弱い人間だったと思う。
自分を認める強さがあれば、琥暦やほかの幹部たちときちんと心から向き合える、本音を出せる強さがあれば。
きっとこうはならなかった。
けど、それができなかった。
救いのない物語ではあるけど、本当に理不尽ではなく、因果応報の物語だと思ってるので個人的にはめちゃくちゃ納得してますね。
最期の夜なんか死刑執行前夜の囚人みたいな気持ちだったもの。
琥暦ちゃん視点ではまた見え方が違うと思うので、感想を書きたまえ。
「君自身が僕のことを間違っていると思うなら、後は頼んだよ」
→これは多分最後の「助けてください」ですね。
「君は本当に良い『信者』だよ」
→これは多分諦めの言葉です。
PLとしてはめちゃくちゃ楽しかったです。
このシナリオでしかできない、そしていつもと違うことができたし、翡翠も琥暦ちゃんも大好きだー!
付き合ってくれたンゴさんも一緒に突っ切ってくれたシス太もありがとうー!