【ふせトラ!】『Re:デイトラの巻』編集担当からのお知らせと、ある日の神楽&千羽鶴です。
(運営さん)
#トライナリー
こんにちは、とある僕です。
冬コミで先行販売されました『Re:デイトラの巻』につきまして、たくさんの方にお求めいただき、誠にありがとうございます。そして、ガストちゃんも先日言っていました通り、ガストショップでお求めいただいた数が想定以上となり、再販までお待たせしてしまう方も多くいらっしゃること、大変恐縮です…;
1月7日のふせトラ(という名称にしたいと思いますがよろしいでしょうか!)で予告しました、『Re:デイトラの巻』に掲載されている書き下ろし日記の「日付」にまつわるお話は、再販分のお届け開始後に書かせていただきますね。
その代わり…と言ってはアレですが、ちーちゃんと神楽ちゃんが何やら楽しそうなことを話している様子を観測しましたので、さっそくどうぞ!
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▼1月のある日、都内の喫茶店にて。
神楽:ちーちー、最近よくお茶に誘ってくれますよね。嬉しいですけどちょっと意外です。
千羽鶴:あなたと話したいから。なにか変?
神楽:いえ。ちーちーはどちらかというと、こういう付き合いは受け身のタイプかと思ってましたから。それで、今日の話題は何ですか?
千羽鶴:ほかでもない。これを見て。
神楽:ああっ! そのタブレット、このあいだ出たばかりの新バージョンじゃないですか! ダヴィンちー先生ってば、もう買っちゃったんですか!?!?
千羽鶴:ふらりと立ち寄ったお店の体験コーナーで触ってみたら、とても欲しくなった。
神楽:私も欲しいと思ってましたけど、簡単に買える値段じゃないですよ。どうしたんですか??
千羽鶴:貯めていたバイト代と、啓介に頼んでいろいろ前借りしたのを合わせて何とかした。
神楽:あぁなるほど……お父さんが娘に甘々なのは相変わらずのようですね。父親を下の名前で呼ぶ子はなかなかいないと思いますけど。
千羽鶴:そうね。母親をミサミサと呼ぶのもなかなかだと思う。
神楽:ぐぅ…
千羽鶴:ぐぅの音はいいから、ちょっと教えてほしい。あなたも私と同じペイントソフトを使っていると思うけど、色を塗るのにとても時間がかかる。このあいだ描いたイラストは色塗りだけで半日かかった。(※観測者注:『Re:デイトラの巻』に掲載されているダヴィンちー作のイラストのことです)
神楽:そうなんですか? 塗りかたにもよると思いますけど、結構かかってますね。
千羽鶴:そう。あなたはあの時のイラストをどれくらいで描き上げた?
神楽:ええと確か…、あちら側の編集担当から泣きが入った日の深夜から描き始めて、お日様が昇る前には終わりましたから、ラフと清書と色塗りをひっくるめて数時間ってところでしょうか。
千羽鶴:速い。信じられない。どういうことなの。
神楽:ちーちーはどうやって塗ってるんですか?
千羽鶴:(※タブレットにペンを這わせながら)こうやって線をなぞるように塗ってから、その内側を塗って…
神楽:ちょっと待ってください、いちいち全部の線をなぞって塗ってるんですか!? それは時間がかかって当然です! 塗りつぶしツールを使いましょうよ!
千羽鶴:だめ。それも試したけど、微妙に塗り残しができたりハミ出たりする。
神楽:それはですね……ちょっとペンを貸してください。プロパティのタブを開いて、ここで設定できる「隙間閉じ」と「領域拡散」の数値をいじると良いですよ。ちーちーが苦労していたベタ塗りも……はい、一瞬で出来ました!
千羽鶴:…は?
神楽:あと、線画をベクターレイヤーで描いて、「ベクターの中心線で塗り止まる」をオンにすれば、鉛筆系のペンで線を描いてもキレイにベタ塗りできるのでオススメです♪
千羽鶴:ちょっと何を言っているのか分からない。
神楽:ツールのプロパティはちゃんと見ましょうよ! 素人ですかダヴィンちー先生は!
千羽鶴:そう。私はド素人。だからあなたが使っているツールとプロパティの設定を片っ端から教えて。
神楽:ちょ…開き直りましたね。それなら、「嗚呼っ、ぴょんこ先生、どうか哀れな私めに神のお導きをいただけないでしょうか」と言っ──
千羽鶴:やい ぴょん公、そういうのはいいから教えなさい。
神楽:ぴょ…!? …はぁ、もう、わかりましたから、それはまた今度にさせてください。さすがに喫茶店のド真ん中でお絵描き講座をするのはちょっと恥ずかしいです。
千羽鶴:わかった。楽しみにしてる。
神楽:はい。…そういえば、ちーちーはアナログでは絵を描かないんですか?
千羽鶴:描けない。紙に描こうとすると手が緊張する。
神楽:あ~、典型的なデジタル絵描きさんですね。でも、アナログでも描けるようになると楽しいですよ? ネットで知り合った作家仲間や読者さんとリアルで会った時に、スケブで交流できたりしますし♪
千羽鶴:スケブ?
神楽:スケッチブックに絵を描いて、渡したり交換したりすることですっ。あと、ちょっと前に行ったシャッツキステでも、ゲストノートにイラストを描き残してきたじゃないですか。手描きのイラストやメッセージで相手のことを感じられるのって、とってもステキですよ。
千羽鶴:あの時も描くのにすごく手間取った。改善できるなら何とかしたいけど……あなたはどうやって練習したの?
神楽:アナログもデジタルも、とにかく描いて慣れるのが一番ですっ! …そうだ、また今度、シャッツキステに行きませんか? ゲストノートで実践練習をしましょう。
千羽鶴:行くのはやぶさかじゃない。…けれど、あなたは本当にあの場所が好きなのね。
神楽:それはもう、静かで居心地がいいし、メイドさんたちも優しいし…。それに、あの場所にいると、どことなく“向こう側”と繋がっているような気がするんです。私が大切なものを無くした時も、助けてもらえましたから。
千羽鶴:…そう。そうね、それは何となく、わかる。
神楽:じゃあ、決まりですね♪ ちーちーは遅筆なんですから、何を描くか行く前に考えておいてくださいよ?
千羽鶴:それならもう思いついた。このあいだの時、あなたたち5人へのお題は「5年後の自分を想像する」だったけど、私は違うお題だったから、私の5年後を本邦初公開する。どーん!
神楽:おっ、いいですね。それなら私は、みやびさんが成人式に出かけた時の様子を描いちゃおうかな、誇張と捏造を交えて。みやびさんには内緒ですよ♪
千羽鶴:わかった。どんどんフェイクニュースを流せばいいと思う。
千羽鶴:(面白そうだから後で本人に言っておくことにする…!)
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…というわけで、
こちらの世界のシャッツキステさんにまた何か届いたようですよ。それから、『デイトラの巻』と『Re:デイトラの巻』をシャッツキステさんに寄贈させていただきましたので、館内でお読みいただくことも可能になっているかと思います。
明日以降、よろしければ足を運んでみてくださいね。
ではまた!