金糸雀の欠伸 佐竹視点 ふせ④ 現行×未通過×
自陣向けのふせです
書き方,文体が前回までのふせと著しく異なっています
起こった出来事←(それに対する佐竹の心情) って形式になってます
【金糸雀事件編】その3 ~捜査強行 後~
4階での調査の後,小早川から押収したカードキーを用いて地下へ
《B-2F》
研究室にはあらゆる装置が存在し,その装置を用いた非人道的な開発をしていた。
胎児を商品の原材料に用いていた
↑
(ありえない,何をしているんだコイツらは)
(人の命を,なんだと思っている)
(気持ち悪い,不快だ,ムカムカする)
苛立ち気味に研究者を引っ掴んで話を聞くと
「俺たちは命令されてやっていただけだ」
↑
(は?何を言っているんだ??)
(命令されてやったからなんなんだ?)
(それでお前の罪が少しでも軽くなると思っているのか??)
(訳が分からない,何でそう考えられるんだ?)
(お前に罪悪感や倫理観というものはないのか????)
(なんでこんなんことが出来るんだ)
(命令されたらお前は人を殺せるのか?)
研究室の探索中に燐寸さんが退出していった。
日下さんが付き添っていった
(大丈夫だろうか,いや大丈夫なわけがない)
(警察署の資料庫で見た燐寸の名前,)
(日下さんなら,彼の抱えている物を)
(…)
研究員からこの施設の説明を受けながら案内される。
保管庫,廃棄室を巡った。
↑
(人の体を物みたいに扱って…あくまで実験材料としてしか見ていないのか)
(用済みになったら廃棄)
(どこまで腐っているんだこの会社は)
(さっきからだが,燐寸さんの気分が悪そうだ)
《B-3F》
エレベーターで地下に降りていくと,洞窟のような場所にたどり着いた
少し進むと鉄格子が嵌っており,その先には
…少年がいた
酷くボロボロで痩せこけている
全員で彼に駆け寄り容態を見る
栄養失調かつ数々の虐待痕,加えて人間不信に陥っている
↑
(これも小早川の仕打ちか)
(これだけ小さな子を)
(どんな生き方をすればここまでの行いが出来る)
日下さん,燐寸さんと共に扉の奥へ向かうことに
明烏と黒井が少年を保護するらしい
(あの二人が残ると言ったのは意外だった)
(だが,二人とも優し気に接していた)
(どうやったらあれだけ自然に子供と接することが出来るのだろう)
《扉の先》
扉を開けて進むと大きな広間に出た。
テーブル,大きな像,祭壇がある。
見るからに血痕が見える
↑
(小早川はここで一体何を…?)
(胎児を商品に使っていただけではないのか?)
(この会社はカルトと繋がっていたようだが…)
その後広間を調査した結果,『聖食について』など様々な情報を入手した
これによって,この会社が行っている行為の概要を把握することが出来た
↑
(気持ちが悪い)
(商業的な活動に加えこんなイかれた宗教活動を)
(いや,宗教活動の補足で製品を売り出しているのか…?)
(どうであろうが胸糞が悪い)
(それと…)
(ここに書かれている,『金糸雀によって手を下された』という文)
(『金糸雀』というのは俺たちが追っている金糸雀と相違ないだろう)
(これまで俺が手に入れた情報と,燐寸さんから聞いた小早川の話)
(もし,の話だが)
(あの少年がそうだとしたら)
(俺はどうするべきなんだ)
(…)
その後,少年は警察病院へと搬送された
小早川は虐待,殺人,非道徳的な研究を罪に問われ逮捕された
この施設への調査は後続の捜査官が行うそうだが,自分たちの捜査はこれで終了とのこと
全ての真実は小早川への尋問で明らかになるだろう
金糸雀のことも,中川のことも
ひとまずは,これで一区切りだ
一区切りのはずだ