アニメサクナヒメ3話に際し、厄介オタク兼百合豚がはしゃぎ倒してる感想文的なサムシングです。アニメのネタバレはあるが、先の展開のネタバレはない…はず…漏れてる気はすごくする…!!3200文字ほど!
・特殊EDのヤナト田植唄が本当の本当の本当に天才の所業だなと。
お出しされてみるとなるほどね?天才だな?としか言えない演出なんですが、サクナ様の「ええい、こうなりゃ自棄じゃ!」(かわいい)(ちょいちょい描かれるお顔が省略されるおひいさま大変かわいい)が来るまでは、えっ本当にそんな粋なことするの…?しちゃうの…?えっマジ…マジか~~~~~~~~!!!!!!!!(感嘆)ってなりましたし涙腺はうっかり緩んだ。アニメサクナヒメ、今のところ毎話涙腺が緩んでるんですけどもどういうこと?
おひいさまが働かされすぎだし、人間たちに限界があるのはわかっちゃいるが、それにしたって神にも限界はあるんだぞ!?の気持ちが勝りかけていたので、サクナ様の「もうたくさんじゃ!!」はそれはそうとしか言えない。そこでお出しされる、アシグモたちが使っていた田を改めて整えて田植唄!!はすごく良い流れなんですよね…。
みんなの頑張りはわかる、苛立ちもわかる、けどどうにか苗を植えんことには先々の糧を得られないからやるしかない…!って状況で、なら少しでも辛さがまぎれるように唄いましょう、なの、好きなんですよね。したたかというか、前向きで。どうあがいてもやらなきゃならんことなら、せめて楽しくやろうぜの発想が好きと言うか。
そもそも稲作はじめとした農業ってのが、目の前の糧を我慢して未来へ託す、とんでもなく未来志向な構造なわけですが。辛いもんは辛いから、せめて苦痛をまぎらわせようぜって発想が地に足ついてると同時に、逃げ場のない人たちの凄みも感じられてこう、好きです。
・それはそれとしてサクナ様働かされすぎ問題。
いや人間たちは仕方ないよ。不慣れな環境&さんざんな目に合ってきたトラウマ&出歩いたら約束された死だもん、仕方ないと思う。人の子は仕方ないけども、タマ爺!?ねえ!?あなたちょっと厳しすぎやしませんか!?
おひいさまなんやかんやこれっぽっちも怠けてないし、対人の子にもかなり立派な神様やってますよ!?この上、行動だけでなく、言葉やふるまいまで素晴らしく高潔で慈悲深い神様を求めますか!?あっもしかしてこの爺様、タケリビ様やトヨハナ様を基準にしてるな!?!?立派な両親もつと楽な部分もそりゃあるんだけど、苦労する部分もあるのはそれはそうだが、このタイミングで発揮するのは厳しいぜ…!
まあタマ爺狛犬なので、物理的な作業ができないのはそれはそうと思うんですが、人の子らが自由な言動してるときにもちっとサクナ様の肩代わりしてあげてもよくないです…?あっこの気難しく傷ついた人の子らを見事まとめてこそ、タケリビ様とトヨハナ様の御息女が神として大成する経験になりますか…そっか…す、スパルタ…!!
・しかしサクナ様の働きをきっちり褒めたり、愛らしいおみ足でマッサージしたり、田植唄にあわせてゆらゆら揺れながら見守ってるのが可愛すぎるからすべて許せる。おみ足マッサージの時点でだいっっっっぶこの爺様愛くるしすぎるメーターがたまっていたのですが、最後の田植唄に合わせながらゆらゆら揺れてる後ろ姿でメーターぶち抜きました。やだこの爺様本当にかわいい。
・きんたの「うまくできないってわかってることを無理してやらないだけ」、わりとこの猫の手も足りない状況でそれを…!?言うか…!?って発言なんですけども。
「飢えと戦でひどいありさま」の世界では、めちゃくちゃ理にかなって賢い生存戦略なんですよね…。そんな環境で、特に後ろ盾もない子どもが失敗したら、地獄or死の二択だからね…。というか、その生存戦略をとっていても、身売りor飢え死に寸前までいっていたので、本当に環境が悪い…。そりゃ失敗できないし、したくないよな…。
そして逆説的に、だからこそ、田右衛門やミルテが失敗しまくって、サクナ様もそれを責めずに受け入れる度量を見せていることが、子どもたちに効いてくるのだろうというか。
田右衛門は侍(≒立場が強い)、ミルテは宣教師(≒バリキャリ)なので「安全な失敗」を重ねてきた大人たちなんですよね。今の麓の世では相当珍しいだろうに。失敗しても命を失うことなく、試行錯誤の糧にできて、今の知識や技術を身につけている。きんたやゆいほど「失敗=地獄か死の二択!!」ってトラウマが深くない。そして大人の視野も持っているので「人間にできることは少ないとはいえ、全部を神様に甘えておっかぶせてたら神様がつぶれてしまう、支えねばならぬ」も承知している。なので、どうにかできることを増やそうと挑戦する動機があるし、失敗も重ねている。
きんたは「ここにいる大人はだらしがない」とは評しましたが、先々のことを見据えるとかなり重要な「傷を負って自発的には何もできなくなっている子どもたちに、失敗をしても大丈夫という姿を見せる」を体現しているの、とんでもなくすごいことだと思ってますし、素直に尊敬する。すげぇよふたりとも。一緒に来た大人がそろって人格者ってのは救いよな…!
もちろん、大人たちが挑戦と失敗を繰り返せるのは、それを許すサクナ様の懐の深さがあってこそ(そして理非を説くタマ爺の力添えもあってこそ)なので、環境を作り上げている神様二柱もとてもすごい。子どもが安全に失敗できない環境なんて碌なもんじゃないからな。おひいさまが尽力されていて嬉しゅうございまするぞ…!(誰目線?)
だから、最後にきんたとゆいが「自分にできる最大限のこと」として、鍬を研ぎなおし、菅笠を作ってくれたのは、サクナ様への協力って意味でもよかったですが、子どもらの心が少し回復してきたって意味でも、感じ入りましたね…!本当によかった…!
・ただ、田右衛門の失敗はまだともかくとしても(みんなが嫌がる作業を率先してやろうとするのは立派だと思うよ!すっころんだのはええそうなるだろうとは、はい、ごめんあのシーン田右衛門以外のみんなの心がひとつになってて笑っちゃった)、ミルテの「泣き出したかいまるあやしてたら鹿肉焦がした…!」は、それはちょっとワンオペが過ぎるというか…!いくらバイタリティに溢れるミルテでも分身はできないっていうか…!!むしろそこからよく、焦げを落として燻製にまで仕上げたよ!!
・ところでテクサリ団子、コラボカフェの看板メニューだと信じてるのですが婆さんおやつはまだかねぇ(※個人の幻覚です)
・完全に限界爆発したサクナ様を、人の子らみんなで危険な夜道を押して迎えに来たのも良かったが、アシグモとトヨハナ様たちが残した田んぼが救ってくれるのも、いいなあ…!の気持ちと、アシグモ…アシグモさん…?田んぼとか種籾とか、知らないんですが…?の気持ちが喧嘩しましたが、これは勝つべきは前者。
サクナ様が頑張って頑張って頑張った先で、父母ののこしてくれた絆が手を貸してくれるの、都で何も労せずつるーっと財を献上していた時と好対照で、すごく沁みますね…!
しかし、それはそれとして、麓の田んぼ三面、神とはいえ多忙極まってるサクナ様と、人間五人で世話しなきゃいかんわけだが…大丈夫?手ぇ足りそう?って心配はありますね。サクナ様が狩りに行けなきゃ詰む状況は変わっとらんのですが…?
・サクナ様、しれっと片恋物語も持参していたのは笑った。続き物…続き物を追放先に持ちこみおったこの神様…。
そして当然のように日の落ちた自室と思しき場所で一緒にいるなこの親友たち、親友神と書いてめおとがみと読むパターンですか????と心の中の百合豚が立ち上がったわけですが。
よく考えなくても一話時点から普通に自室で過ごしてるし、居眠りもしてるし、なんなら膝枕で泣きわめいたりもしてる距離感。はい解散。……いやそんなことある?(ぐるぐる目)
・ところで次回「Myrthe's journey」めっっっっちゃ嬉しいしワクワクが止まらないのですが、河童がでてきてるのあの…はや、はやない…?サクナ様…?あなたまだ島に来て一年も経ってないですよね…?
赤銅は倒してるし、鹿肉ってことは森にも行けてるんだろうから、えっと、もう河童に行くの…?爆速すぎん…?ちょっと優秀にもほどがあるぜ、さすが俺たちのおひいさまだ…!!(?)