CoC6版「公証官」 作:蛸
◆現代日本のみ
◆ソロ。裁判官・弁護士・検察官 限定
◆テキセ2~3時間
◆ロスト率:中
◆本シナリオは7版へのコンバート可
この情報はPLに事前に公開可能
【注意事項】
NPC不知火カフカ(法務大臣)が、探索者の出目次第で死ぬ可能性があります。
(生存と死亡のルートがあります)
テストプレイで、色んな状況が違う印象があるためにそこまで結びつかない、という感想は貰っていますが、
場合によっては、政治家の死亡=実在の事件、を連想する可能性もあります。
参加する場合はその点を踏まえた上でご参加ください。
下記は導入となります。
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【導入】
裁判官・弁護士または検察官であるあなたはいつものように日常を過ごしている。
そんなある日、あなたは上司に呼び出される。
「遺言書作成で君に証人として立ち会って欲しいと、要請があった」
「作成する遺言書だが、…あの不知火カフカのものだ」
あなたは不知火カフカについて知っている。
不知火カフカ。63歳の男性。日本の法務大臣である。
60代にしては、いいや、60代だからこその渋みが、その魅力をより際立たせた美丈夫である。
法務大臣としての彼は、メディアで見る分には己の職務を全うしているように思えるだろう。
日本の秩序を守る方針であるように感じる。
彼のことを支持している人は多くいるが、非難している者も少なくはない。
政治家たるもの、万人に受け入れられていない点では彼も同じである。
あなた自身が彼についてどう考えるかは自由である。
遺言書を作成するらしいが、彼が何かの病気に罹っているという話は聞いたことがない。
また最近の彼の様子をテレビやニュースなどで確認しているならば、不健康そうには見えない。
「人間、病気でなくとも突然死ぬこともある。万一のために、遺言書を残しておく人間も少なくはない」
「不知火カフカからの直接の指名だ。君は彼と面識があるのか?」
あなたは彼と直接関わったことがないはずだが、何故自分を指名したのか不思議に思うかもしれない。
血縁関係者でもないと考える。
「それで、証人として立ち会うことを引き受けるか?」
引き受けなければ話が進まないので引き受けるように!
「今回、不知火カフカの『公正証書遺言』の作成に立ち会うのは、君を含めた3人だ」
「君以外の証人は三岳(みたけ)、公証人は鈴原(すずはら)だ。証人は君と三岳の二人だ」
あなたは三岳や鈴原とも面識はないか、面識はあっても仕事でもオフでもほとんど関わりのない者たちである。
あなたは職業上、以下のことを知っている。
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◆遺言書関連の制度
・遺書は自身の死後に残される友人や家族にあてた手紙のことであり、法的効力がないもの。
・遺言は相続や遺産の扱いなどを指示できる、法的効力を有する法律文書である。法で定められた書式がある。遺書との兼ね合いも可能。
・遺言には『公正証書遺言』と『自筆証書遺言』がある
・『自筆証書遺言』は自筆で書くものであり、証人や費用は不要であるが、保管や検認の問題、さらに内容に不備があれば無効になる危険性がある。
・『公正証書遺言』は証人や費用が必須になるが、何らかの理由で字を書けない者が利用可能。また作成時に証人たちによる確認も行われるため、不備になる恐れがない。
・『公正証書遺言』作成は公証役場で行われるが、本人が役場に赴けない理由があれば自宅や病院まで公証人が出張する。
・『公正証書遺言』作成時の立ち会いには、「遺言者本人」「公証人」「証人2名以上」が必須となる。
出典:e-Govポータル (https://www.e-gov.go.jp)
※情報は書き方を変えて掲載しています
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「遺言書作成は不知火カフカの自宅で行われる。4日後の〇月×日だ」
「法務大臣相手だ、まぁ、緊張するかもしれないが、…出来る限り失礼のないようにな」