@xxx 【2022/8/8投稿『ひとりぼっちのユーエフオー』について】
この動画には、 『弦月が神様になったあと、自分を見失って音楽(作曲)をやめる描写』が含まれています。
注意書きとしては以上になります。
以下、「どうしてそのような辛い描写のある動画を作ろうと思ったのか」が気になる方だけお読みください。
まず明言しますが、『未来の弦月にそうなって欲しい』と思ってこの動画を作ったわけではありません。
逆です。
『未来の弦月にそうなって欲しくない』からこそ、この動画を作りました。
わたしはよくVΔLZの不穏・物語関係のネタを取り扱った動画、見ていて心がしんどくなるような内容の動画を作っているのですが、どうしてそういう動画ばかり作るのかというと、そういうネタが好きだから、というのがまず第一にあり。
時と場合にもよるのでざっくりにはなりますが、不穏ネタが好きな心理をもう少し詳しく言語化すると、不穏を浴びて「しんどい」「辛い」「苦しい」と感じるその胸の痛みにある種の心地良さを感じるというか、「しんどいけどその痛みが好き」という状態なんですね。不穏が好きな全ての方には当てはまらないかと思いますが、わたしの場合はそうです。
なので、その『痛み』をより味わうために自発的にしんどい内容の動画を作っている、というのが、まずひとつ。
そしてもうひとつ、今回を含む一部の不穏動画に該当しているのが、『絶対にあってほしくない・こうだったらしんどいなと感じる妄想』をあえて二次創作として出力し、その過程で「どうか公式ではこんな展開になってくれるな、幸せになってくれ」という強い祈りをそこに込めている、というものです。
この言い方で伝わるか分からないですが……
わたしは推しには公式では最終的に幸せになってほしいと思うタイプの闇のオタクなんですが(公式が不幸な結末で終わってもそれはそれで受け入れるし普通に興奮するのですが、理想を言えば『不幸にするのは二次創作で幾らでもやるからせめて公式では幸せになれ』と願ってしまうタイプです)、弦月の物語、現状どっちを見ても救いがない。ここからどう幸せな結末に転ぶのか、そもそもそんなものが想定されているのか、全くわからないし二次創作としてもそこに至る糸口が思いつかない。つらい。
なので、あえて現状考えうる(わたしの頭で思い浮かぶ)一番悪い結末……彼が神様になって、自分が『偽物』であることを知ってしまったせいで自分のことすら信じられなくなって、音楽(自分が作った曲)という形で人間だった頃の自分の欠片を残すことすら諦めてしまい、人間だった頃の記憶を失いゆくことになり、大好きで大切だったはずの音楽すら手放してしまう……そういう未来を、あくまで『二次創作』で終わってくれるように、公式ではない単なる妄想にとどまってくれるように祈りながら制作した、という次第です。
弦月が作曲を始めたのって、14歳の頃なんですよね。化孵化のMVでの弦月(と思しき少年)の容姿や3Dお披露目のCパートでの描写を見るに、弦月が一度死んだのって遅くても12歳ぐらいだったんじゃないかと思ってるんですよね。とても中学生ぐらいには思えなかったので。
つまり作曲を始めた『弦月藤士郎』って……、という自己解釈も混ぜ合わせています。
後は単純に、今回お借りさせて頂いた『ひとりぼっちのユーエフオー』という楽曲の個人的な歌詞解釈に基づいた結果そうなった、という感じです。
歌詞の中に『顔を描いた 会えなくなった君の顔を』『君がいないから 描いてます 絵を描いてます』というように、視点主が絵を描いている描写があるのですが、これを弦月に当てはめるなら作曲になるのかな、と思いまして。
でもこの曲の歌詞は『また好きなものを見つけたら あの頃のぼくに戻れるかな』という言葉で〆られており、この『好きなもの』=色々考えられるかとは思うんですが、視点主が描いていた『君』だとか、頭の中の『君』を表現するのに用いていた『絵を描く』という行為だとか、或いはもっと普遍的な『自分が好きだと思えるもの』を指しているのかなぁ、どれであっても辛いなぁ、という解釈を元からしていて。だって『好きなものを見つけたら』ということは、既に視点主は『好きなもの』を失ってしまっているわけなので。
……まぁ、その解釈を弦月に当てはめて動画を作ったらそりゃあこうなりますよね、という話です。
去年の動画もそうですが、わたしが8/8に投稿している動画は、彼と彼の物語に対する愛や願いや祈りを自分なりに詰め込んで、そこへフィクションに対する自身のうすぐらい嗜好を混ぜ込んだものです。
なので断じて、『将来的に弦月には音楽をやめてほしい』とは思っていません。
その真逆のことを強く願っています。
が、たとえ二次創作であっても、そしてそこに籠められた想いがどんなものであっても、そういった描写のある動画ですので「受け容れられない」と感じられる方も勿論いらっしゃるはずです。
というか、居るだろうと思った上で、そうして覚えた拒否感が「どうしてこんな酷い内容の動画を作ったんだ」「この動画の作者は弦月が嫌いなのか」という疑念や憤りに変化する方も現れるかもしれないと考えたので、この文章を書いています。
この文章を読んだ上で「受け容れられなさそうだ」と感じた方は、どうか動画を見ないでブラウザバックしてください。
色々と書きましたが、どんな想いが籠められていようと、所詮これは無数にある二次創作のひとつでしかありません。無理をしてまで見るようなものではないですし、見てほしくないです。
「無理だ」と感じたあなたのその心を、どうか大切に扱ってください。
「見たい」と思って下さった方だけが見てくれればと思います。
そしてその上で、なにか少しでも心に残るものがあれば幸いです。
よろしくお願いいたします。