主題歌「がらくた」ってラストマイルの内容を踏まえてはいるものの、作品に宛てて歌ってるというよりは観客に宛てて歌ってるやつだな
聴いた時いまいち釈然としないというか掴みどころがない曲に私には聞こえて、
というのはLemonや感電と違って特定の人物(エレナ&孔とかヤマサキ&まりか)について歌ってる曲には聞こえなかったからなんだけど、
▼作中で、孔はずっと観客の気持ちを代弁するかのような感じでエレナと接している
▼作中終盤、エレナから孔へ「どうするかは孔が決めて」(意訳)と鍵が託される
▼作品全体が観客に問うている
(=あなたも必ず加担している物流、労働、資本主義の問題について知った今、あなたはどうしますか?)
▼作品が作品を通して「労働者にはストライキという権利とやり方がある!」と抵抗の方法を教えてくれている
▼労働者たちと力を合わせ「抵抗」し「自分らしさ」(白い手帳)と「安息」(安眠)を得たエレナのカットでFin
↑この辺りのことを思い返すと、そもそもこの映画自体が「バディ2人の世界を膜1枚隔てて楽しむ映画」ではなかったと言える。「映画 対 我々」の造りをしていた
よって連動して「がらくた」もそうした造りの曲 ≒ 責め苦のような労働構造に壊されかけてる「我々」に「それでもどうか生きて、生存こそ抵抗だから、ヤマサキとまりかにならないで」と婉曲に語りかけている曲 として見るほうが理解ができる気がしたし、個人的には腑に落ちた