第五十三話のこと(ネタバレ・いろいろ設定等の話含有)
国境に接する領地の危うさとか、国主に近い身分ではあるけど公式な場で政にあれこれ口出しできない立場とか、国主が地位のために神秘的なエピソードをでっちあげることとか。
そういうのを、何とかそれっぽく書けないかな~と思いまして。
でも、そういうのってどシリアスになりがちだから、「どう足掻いてもハッピーエンド」の辺境夫婦善哉とは相性ががががg
半井テイストをドッコイショと練り込んでなんとかしました。
主人公はトウキとマイラ なんですが、あくまで「巻き込まれた」形でいきたいなと思ったので、今回は何がどうなっていったのかという事件の主なところは詳細には書いていません。教科書に書かれていることの裏側、みたいなイメージのおはなしです。
なんとかなったかな。
なんとかなったように見えていればいいな。
ヤハジャがシスコンなのは シスコンというより、ほんとは異性としてハンジュを愛しています。
でも、腹違いでも妹だから、一緒にはなれない。
「妹のためになることを何かしたい」+「妹が他の男とくっつくのを見るのは嫌だ」=「死んで役に立とう」と思ってしまった。
彼なりに真剣に、本気で考えたことでした。重いな愛が。
一方のハンジュも、ほんとはヤハジャのことが好きなんですけど、やっぱり兄ですからね、そういう関係にはなれない。リュセイが手を出さなかったのは、情勢のこともあるけど、それを知っていたからというのもありました。それでも一応一旦「自分の妻」にはなったので、ハンジュが幸せになれるように動いたんですね。
ふたりはこれから、それを背負って生きていくことになります。どちらも納得済みで。
世継ぎのこととかも、まぁ割り切るか養子取るか何とかしてどうにかするでしょう。ふたりとも大人だし。
それもまた、道。 ね。