#リゼロ14巻感想 1/3ページ目
ロズワールさんファン過ぎて「聖域の始まりと、崩壊の始まり」のみで文字数ギリギリになりました。
これでも文字数削ったんですが書き足りないくらいすごく良かった…!
【二章】
・リューズの4つ上で16歳か―!
・家名で呼ばれるのが好きじゃないのは、家庭環境に恵まれていないとしか思えなくて心配になる…。
・目の色がWEB版黄色だったのが青になっている!!?ここすごく衝撃的だった。本来の色が青で嬉しい…
人の心をかき乱す黄色じゃなく、親しい人たちに向けていたあの青色の瞳が元々の彼だったんだ。その事実を知れて純粋に嬉しい…。
・ベア子の性格を完璧に把握している。これは出来たお兄ちゃんですわ…。
・「四色のマナの集束率を均等にして残り二色を加えました!」的な事を言っているけど先生が驚くのも当然で、これ本当頭おかしいレベルの天才じゃないとできな所業だから…
普段、姉様の治癒行為でも四色のマナを複合して使用してるんですけど、完全に均一な配分でやらないと力になって対象を傷つけてしまう非常に高度なものなんです。
上位互換の虹色のマナとかそもそも六色扱える元来の素養が無いとできないし、これを独学で発現にまで至らせた魔法のセンスと本人の努力がいかに凄まじいことか、このやり取りで全て表れてるんですよね…
・聖域の皆にお礼を言われて微笑むエキドナ様ぐぅ聖…。
小さな集落で箱庭の世界だけど、きっと彼女のが思い描いた理想がほんの少しでも叶ったんだなぁ。
・ぶつくさ文句を言いながら一生懸命に洗濯や縫物の手伝いをするベア子に本質が見えるよね。
不器用だけど役目に真面目で、大変そうなリューズを気遣う優しさがあって、でもそんなことは素直に言わなくて。可愛いなぁ
・ベアトリスがちょっかいを出すロズワールさんが最高でな!
魔法に試行錯誤しているところへって、これもしかしてベアトリスの練習に付き合ってるつもりじゃないですか?
素直じゃない子にさり気なく手助けしてると思うと、お兄ちゃん過ぎてくうう最高
でも2/3くらいはロズワールさんの方がベアトリスと遊ぶのが楽しいからだと思う。ベアトリス大好きかよ…!
貴族らしい振る舞いを忘れて一人の少年になって笑うロズワールさんが見れるのは聖域の中だけなんだろうなぁ。
・「兄妹ゲンカ」の表現に崩れ落ちる。うっうっ、やっぱりお兄ちゃんじゃんか!
・ベアトリスとロズワールさんが揃って青い顔で「これは違うんです!(のよ!)」って慌てて先生に弁明してると思うと子供らしくて本当可愛い。
・みんなが幸せそう…ここが理想郷…。あまりに幸せ過ぎて、この後の事を想うと胸が痛む…なぜあんなことに…
・この過去話をスバルだけじゃなくてガーフィールやオットー、そしてラムも聞いているっていうのも書籍版の大きな変更点ですよね。
・スバルが墓所の中でエキドナに会ったと言ったあと、姉様が「―――」と一瞬沈黙するこのシーンが逸材で素晴らしい。
国語の問題で『問:この時の登場人物の気持ちを答えなさい』って出てもおかしくない心理描写に優れた場面ですよ。
この時ラムは、今までも幾度も味わった乙女心の痛みに苦悶し、そして嫉妬していたんだと思う。
エミリアたんが功績を上げるための戦略として、ロズワールさんは大怪我を覚悟で墓所に入ろうとした。
だけど中にエキドナが居たと知って、本当は彼が想い人に会いたかったからだと姉様は悟ってしまったんだ…。
無理だと分かっていながら、出来ないと重々に知っていて、結果はその通り墓所に弾かれたとしても、ロズワールさんはわずかな可能性は捨てられなかったと思うんですよ。
改めて姉様は、彼がそれほどまでに彼女に焦がれているのだと傷付き、彼の心の全てを奪ってしまった魔女に たまらない嫉妬を抱いた。
その複雑な感情が、一瞬の沈黙という描写に詰まっているんですよね…。
ひたむきに先生を想うロズワールさんを見ていた姉様は、ずっと痛切に身を焦がしていたんだろうなぁ…
10巻の150Pでエキドナの名を呼ぶロズワールさんが穏やかな表情をした時も、姉様は同じように言葉を詰めて目を伏せるんですよ。
ラムという人物は分かりやすく感情を表立って見せない人だから、彼女の乙女心を沈黙で表現したのは実に姉様らしくて感服しました。
だけどその後、スバルに対していつも以上に辛辣な八つ当たりをしちゃうところが、苛立ちを隠しきれなくなっていて可愛い。
嫉妬の魔女ならぬ魔女に嫉妬する鬼かわいい…
・ベアトリスが怒ってる理由が、思った以上にロズワールさんに義があって笑った。
あ~でも怒らないであげて違うんだー!「陰魔法の応用で」って言ってるから、練習した魔法の成果をリューズちゃんに褒めてほしかった感じの奴だこれ…!
多分「リューズ!リューズ見て欲しいのよ!こんな魔法が使えるようになったかしら!フフン!思う存分に称賛してくれて構わないのよ!」って事だったと…!
・「僕は君のその顔が、先生の顔の次に好きなんだ」ってそれもう最大級の親愛じゃないですかーッ!
ベアトリスの事本当大好きだな!!っか――!!ベアトリス限定でドSなロズワールさん最高かよー!!!
同じ思いを感じた人は短編集2の「オペレーション・KOKKURI」の話をみんな見てくれ!完全にこの頃のノリになってるから!素が出てしまってるから!!
・「お前なんかちょっと才能と家柄に恵まれて」のくだり、2章で二人が対立したときとほとんど同じ台詞なのに気安さと信頼度がまるで違うよな…
・やっぱりロズワールさんの方が魔法の実力が上なのか。
多分この事もベアトリスが面白く思ってなくて懐かれない理由だと思うなー
でも半分以上はロズワールさんの構い過ぎが原因だからなー(笑
・この三人本当可愛い関係で好きだなぁ。あぁ、本当好きなのになぁ…(この先を想ってもう泣き始めていた
・<驚く弟子にエキドナは嘆息した。>このト書きでエキドナ様もロズワールさんの事をこの頃には弟子だと認めていたんだなぁとさらに泣いた。
・12歳の女の子がどうしてこんな覚悟を決めなければならないんだ…
だって、今までも亜人差別で辛い思いをしてきたはずなんだ、ようやく人並みの幸せを得て、友達が出来て、これからもっと、今までの分を取り戻して有り余るくらいもっと、幸せになっていいんだよ、なのに、こんな、一人の女の子がどうして、
・16歳で人類が到達できる最高位まで上り詰めた少年の人生が壮絶…これほど才能があっても敵わないとか圧倒的過ぎる
・ロズワール・A・メイザース!!初代の名前がAに!という事は、ロズワール・L・メイザースはやはり12代目で平均寿命は30代前半…?
・ロズワールさんの身体が成す術もなくぐしゃぐしゃにされて、あまりの痛ましさにと悲しみとヘクトールに対して憤りを感じると同時に、悔しいがちょっとテンションが上がってしまう己の業がヤバい
・ヘクトールこれ服のデザインほぼ、これ、えええぇ?!だって、マントの留め具の形とか、真ん中で色が分かれてる服とか、少し長さが違うけど悪魔っぽい尻尾がついてるマントとか、えぇええ!?
しかも肩出しからの胸開きってどういうことだよヘクトール!!後ろ髪もリボンなんかでくくりやがって!!憂鬱のくせに毎朝セットしてんのか!!?あ゛ぁん?!!!クッソ!!顔が良い!!!
・人智限界の天才が決死の想いで放ったアルゴーアだぞ…魔法の最上位のアル級でも火傷一つ負わせられないとか…
少し驚いているあたり、本来なら魔法の形跡すら残せないんだろうけど、それでもこの力量差は…
・「好きでこんな風になったと思う?」って言ってる辺り、生い立ちか因子関係かで歪んでしまったのかな。でもロズワールさんの言葉に正論だと自覚してるので本人の意志の問題でもありそう
・手足がひしゃげてねじれて、胴体が潰れて、骨も内臓もぐちゃぐちゃで。でもヘクトールが残した痛恨の一撃は「心バキバキ」の部分だと思う。
このせいで、この日のせいで、ロズワールさんはこれから、ずっと…、
ついさっきまで、ベアトリスとリューズちゃんと一緒に楽しそうに笑っていたのに。どうして…、それが急に遠く彼方へ手を離れてしまった…
ここから始まってしまうんだ。彼の苦難と孤高の歩みが。四百年が始まってしまう。
…はぁ、涙が出る…つらい…。
・ヘクトールが「お前の弟子は己の足止めをして、健気に時間稼ぎを果たした」って、ロズワールさん最後の戦いの前に自分が先生の弟子だと名乗ったんだな…
圧倒的な実力差で、負けると分かっていて、時間稼ぎしか出来ない自分を悔いながら、それでも彼女の唯一の弟子として胸を張ってヘクトールに名乗りを上げたと思うと…
先生の名に恥じないよう、彼は死力を尽くして最後まで戦ったんだ…
・昔馴染みっぽいエキドナ様とヘクトール。少しの親し気も残っているので最初から敵対していたわけではなさそう。
もしかしてだけど、昔、一緒に魔法の研究をしていたとかなんだろうか。
魔法について、他の国は分からないですが、ルグニカ王国だけで言えば40年前の亜人戦争後からやっと重要視されてきた程度の浅い歴史しかないんですよね。
400年前から魔法に精通しているのは極めて限られた人しかいなかったと思うんですよ。下手したらその時代魔法の概念すら知らない人が大半だったんじゃないかな。
その40年前の魔法を使った大戦も、魔法の知識を熟知していたのは敵と味方双方、エキドナの知識を受け継いだ人だったので、魔法を人間が使えるようになったのはエキドナが原初なのかなぁと。
もしヘクトールと魔法の研究をしていたとして、何かしらの原因で決別したことになるのですが、多分呪術関連かなぁと。
2巻でスバルが呪術についてベアトリスに質問したとき、「使い道が他者を害するものしかない。マナの向き合い方としてこれほど腹立たしい術者共はいないのよ」って憤慨してるので、そのベアトリスの親であるエキドナ様もそういう事象は好まれなかったと思うんです。
だからエキドナとヘクトールは魔法の研究を共にしていたが、ヘクトールの方が呪術に傾倒していき、二人の道が分かれた。エキドナは去ったけど魔法の知識が有用な彼女を、ヘクトールは連れ戻しに来たか始末しに来たかのどっちかなのかなぁと。
これでヘクトールが黒髪だったらエルザと同じ色で、呪術が発祥のグステコ聖王国出身どんぴしゃだったんだけど、こげ茶だしなぁ。
ヘクトールの陰鬱した感じが呪いとか呪術に結びつけてしまいたくなる。だって言葉がなんか呪詛めいてるんだもの…
ここまで考えたけど、呪術には対象者との接触が絶対のルールだから、小屋を潰した原理がこれには当てはまらないんですよね…長々書いといて全然的外れな事を言ってるかもしれないですすいません。
・感情の起伏が少ないエキドナ様が目を細め「…存外に胸が痛むな」と言ってくれたことが嬉しい。エキドナ様にとってもロズワールさんは大切な弟子になってたんだなぁ
この言葉をもしロズワールさん本人が聞けていたら、この先の400年は変わっていたのかもしれない。
・すごく切ないのはベアトリス自身がリューズの有用性を本人に教えてしまったがために、友人が決意してしまったというところなんですよね…
このことを、ベアトリスはずっと後悔するんだろうなぁ。
・混血を集めたのは聖域を作るため。ベアトリス達はそれを隠してきたことに罪悪感みたいなものはあったんだろうか。
でも聖域のおかげで救われた人達がいることは確かな事実なんだよ。それだけは間違いないことで、三人は感謝を受け取っていいんだ。そうなんだよ…
外の世界で苦しんで、ここじゃなきゃ幸せになれない人たちが大勢いたことは本当の事なんだ…
・初めての友人の、初めての約束をベアトリスは果たすことが出来なかったんだなぁ
でも、そうして友人の為に声を震わせ懸命になってくれたからこそ、リューズは安らかに笑って最期を迎えられたんだ…
・<出所の不確かなスバルの情報を今さら疑うものはこの場にいない。>この事実がもう…!三章であれだけ声を張り上げて、必死に訴えて、それでも信じてもらえなかったスバルの周囲が今ではこんなに…!
以降の感想はまた別日に投稿します。