MIU1~4話時点(1,2話のバレ) やっぱり冒頭の何気ないやりとりが肝になっていたりとか、志摩さん伊吹さんや伊吹さんと九重君みたいな人々の対比がすごく美しいですね。
1話:エンジン音で気づくシーン、ちゃんと最初の車に乗り込むところでエンジンの話をしていたりとか…
さらっとですけど犯人の車から薬物が押収されてたり……既にちょこちょこ伏線があったりして。
あと車を壊すのは志摩さんっていうのもある意味キャラクターの説明として綺麗ですよね。
テンションが上がるのが伊吹さん、怒ってしまうのが志摩さんってあたり、
志摩さんは直情的ながら「規律」で感情を縛ってるタイプの人なんだなぁと思ったりとか。
あと合点承知の助~もここで既にでてたり。こまごまとした経緯があったりとか。
OPってこともあって部署の説明とかもかなり丁寧にしてくれてて。
「美人すぎる隊長」だとか、「自分たちは初動まで」とか……
あとは仮の部署だっていってる横で画面内にずっと(仮)の張り紙が貼ってあったりとか……
大事だよ、ってところは割と強調しながら進んでいくんですけど、
細かいとこは間の取り方でそっと香る感じになってて、すごく丁寧なつくり~なんですよね。
2話:疑似家族の回~ですね。冒頭で「殴ったことを謝らなかった」ではじまるあれこれ。
ほんとにねぇ、この回はしんどいですね。殺してしまったものは戻らない。
これも伊吹さん志摩さんの言葉で一転二転する作りになってはいるんですけど、
どちらの言葉もすごく大事なキーになっていて。犯人の心情とリンクしているんですよね。
信じるよと最後まで言い続ける伊吹さんに、犯人は殺す前に戻りたいんだと言う志摩さんの両極。
これもまたふたりを重ねる構図になっているのが美しいですよね、そしてつらい。
でもこの中立構造だからこそ犯人像がこちらに伝わるんですよね。
どちらも正しいんですよ。 殺したくなかったと、殺してしまった、その両極。
父親に謝ってほしかった認めてもらえなかった少年は結局その根幹を断つことはできなくて。
一度起きてしまったことは取り返すことはできないっていうのが、ほんとうにね……
そして起きる前に止めるのが伊吹さん、なんですよね。これは後でも度々語られること……
車内のやりとり疑似家族、すごく特異場なんですよね。
それこそ一瞬だけみた夢のようなひとときというか。
そこに彼の欲しかったものがあって、
けれどあの夫婦とは人を殺さなければ出会うことがなくて……みたいなね。
そういうおはなしでしたね。
うどん…………