上の選択肢を選んだ場合に気になるのが次の天子をアークはどう使うかなんですけど、その戦法についてリーベルが知っているのとユニティオーダーの指揮系統が混乱中なのとミゼリコルドが殴られて錯乱中あたりを考えると、
速攻では来ないかな……。と。
そもそもミゼリコルドが「赤子で滅亡」の作戦をあまり意識していなさそうな気がするんですよね。ミゼリコルドがこれまでにやってきたのは「宗教的象徴としての天子の運用」であって、彼は軍人ではないのだし。
そして聖印を持つクヴァルと、不死のリーベル・アルムがリベリオン陣営にいるのも大きい。
というか、リーベルとアルムが死なない肉体を持ってリベリオンにいるという条件がめちゃめちゃ強くてですね、おそらくアーク打倒だけ考えるとこっちのほうが早いのよ。ロイエ・ライデンまで味方に引き入れてあるし、エーテルネーアは死んでいるし、混乱のうちに電光石火のナーヴ教会制圧が可能なように思う。
ナーヴを打倒し、アークを地に降ろし、技術を広く分け与え、彼らの望んだ自由な世界の端緒を作り……、
そのどこかでアルムとリーベルは姿を消すんだろうな。
死なない英雄が君臨したままではきっと、いびつな社会になるだろうから。
エンディングは、それから数百年、数千年、もしかしたら数万年先、彼らにもどうしようもないようななにかが起きて人類が滅びた、そんな世界の物語なんじゃないかと思うんですよね。
文明も、歴史すらもうない、残骸の世界に、ただふたりだけ、いつまでも、いつまでも。