これはネタバレを多大に含んだHOマネージャーのキャラシ。噛み合い過ぎた設定に、激重にしたせいでしんどさが限界突破しました。#ルチまりにキラめいて
九狼 空(くろう そら) - いあきゃら
https://iachara.com/view/8512317
以下設定(キャラシと内容は同様)
【死ぬほどキャラシが長くなったので要約】
・父が医師、母がテコンドーの達人。幼少期から両親にあこがれ努力してきたが、伸び悩んでいた。
・あるアイドルに出会ったことで自分もアイドルになろうと決めた。
・全力で努力してアイドルになったが、国民的アイドルにはなれず、会社との軋轢も生まれ、メンバーが刺された事件をきっかけにグループ全員でアイドルを辞めた。
・彼女に出会って熱が再燃。彼女を誰よりも輝くアイドルにするために、またこの世界へマネージャーとして飛び込むことに。
・明るくて社交性がある。容姿も優れていて頭も良い。自分の決めたことには全力で取り組む。
サザンクロス(クロウエア):「願いを叶えて」、「まだ見ぬ君へ」、「光輝」、「遠い思い出」
元アイドル。南光輝という名前で活動していた。本名の方が芸名っぽいとはよく言われていた。
父が医師、母がテコンドーの達人である家庭に生まれた。よくある物語だと厳しい両親から厳しい教育を受ける所だが、そんなことはなく、両親は自由にやりたいことをやれ、というスタンスだった。それでも自分の唯一の才能で輝く2人にあこがれた空は幼少期から医学を学び、テコンドーの修練を積んでいた。しかし、偉大な両親に比べ、自分はどちらも才能が無いと、どこか諦めにも似た感情を抱くのに、そう時間はかからなかった。空は優秀だった。でも優秀止まりで天才にはなれなかった。
転機が訪れたのは、中学生の頃。その頃から既に容姿が優れていた空は、友人の頼みで一緒に読者モデルとして撮影に参加することになった。そこに現れた現役のメンズアイドルの一人が、気さくに自分たちに挨拶をしてくれた。勝手な偏見だったが、まさか所詮ただの中学生である自分たちにまで挨拶をしてくれるとは思わなかったので、非常に驚いた。あまりにも自然に挨拶をしてくれるものだから、最初はただのスタッフかと思ったほどだ。しかし、ひとたびカメラを向けられ、撮影が始まると雰囲気が一変した。人は、これほどまでに自分を魅せられるのかと息をのんだ。適当につきあって終わらせようと思っていたが、それはあまりにも失礼だと思い始めた空は、全力で撮影に挑んだ。終わった後、先程のアイドルに声を掛けられた。「とても良かったよ、君ならいいモデルやアイドルになれるかもね」その日から、自分もいつか人を惹きつけるアイドルになろうと決めた。
必死にダンスや歌の練習をして、アイドルオーディションを受け続けた。何度目かの挑戦で合格してようやくスタートラインに立てたと、高い階段を必死に上っていくんだと、気を引き締めて歩んでいこうと思っていた。
理想と現実は違った。自分の目指した場所は一人ではたどり着くことが出来ないと分かっていた。だから、その熱量を他人にも求めた。大勢のファンの前で、燦然と輝く星々になろうと、人一倍努力を重ねた。しかし、結果は出なかった。そこそこに有名にはなった。だが、そこから先、それこそ誰もが知るアイドルになるには、まだ、何かが足りなかった。
他のメンバーは十分に頑張っていた。でも、会社は違った。企業である以上利益を求めるのは間違っていない。でも、自分たちの求めるアイドル像とはかけ離れたことを求め始めてきて、よく衝突するようになった。しかし、仕事は仕事だ。既に確定してしまったものを拒否することも出来ない。今いるファン達を大事に、とはとても聞こえが良い言葉だが、その実は多く金を落とす金づるを囲い込もうというものだった。自分たちに要求してくる仕事はだんだんと過激になっていった。時がたって、年をとり、最盛期を過ぎようとしているからか、使えるうちに回収しようという会社の魂胆だった。
事件が起きたのはその矢先だった。活動がだんだんと変わっていったこのグループには、特定の個人に執着するファンが複数現れた。当然だ。よくある異質なプレゼントに始まり、出待ちストーキング盗撮。その被害は加速度的に増えていった。ある日、メンバーの一人が刺された。そうして空達の中での熱は完全に消え去ってしまった。自分たちの目指していたアイドルは、こんな結末を迎えるものじゃなかった。もっと高く遠く、広い世界で輝く星になりたかった。もう、時間も熱意も何もかもが無くなっていた。そうしてグループ全員で、アイドルを辞めた。
この先どうしようかと悩んでいた頃、声を掛けてきたのは学生時代の友人であった城木だ。彼は空にマネージャーとして働かないかと誘ってきた。彼は知っていた。空がどれだけ本気で大空で輝く星のような、素晴らしいアイドルになりたかったのか。そのためにどれだけ努力を重ねてきたか。熱の消えていた空は最初は断った。だが、食い下がる城木に根負けして、所属するアイドルが決まるまでは協力することになった。
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初めて彼女に会った時、思わず昔のことを思い出した。それは、自分がアイドルを目指すことを決めたあの日の出来事だった。自分を魅せる、人を惹きつける。彼女はそう、天才だった。彼女の想いを聞き、自分の中で何かが動き出したのを感じた。
また、目指すのも悪くないかもしれない。
俺には出来なかったこと。たどり着けなかったあの場所に、彼女なら立てるかもしれない。
かつては会社との軋轢に悩んだ。でも、この事務所なら、自分ならそんなことで悩ませはしない。なら出来るはずだ。そのためなら、また心に火を灯そう。全力で彼女と広大な空へ飛び出していこう。
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空の思った通り、彼女は天才で、努力を惜しまなかった。はじめは自分の夢の為だった。だが、彼女と接するうちに、自分と同じか、それ以上の想いを抱いて努力し、結果を出して笑う彼女に、いつしか一人の女性として惹かれるようになった。
互いに助け合い必死に駆けているうちに、彼女はたった二年で国民的ともいわれるアイドルへと成長していた。
さぁ、始めよう。この広い空へ羽ばたいて、燦然と輝く一等星に、君ならば絶対になれるはずだ。
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3年間。きららの死を悲しむ暇すら無かった。変わってしまった城木を放っておくことは出来ない。城木に壊されてしまうアイドルを見て見ぬふりも出来なかった。せめて、俺が、守らなければならない。
そうして気が付けば3年。アイドルを使い潰す側に立ってしまっていた。正直、何のために生きているのかはもうよくわからない。ただただ心の奥から湧き上がる義務感で、この仕事を続けざるを得ないのだ。
目を閉じれば、未だにあの時見た光景が蘇ってくる。