『プロジェクト・ヘイル・メアリー』読了。もっとゆっくり読めばよかった…いま頭に浮かぶ感想が時間を置くと消えてしまうのは悲しすぎるので、ふせったーで感想を呟きます!!(ネタバレ注意)
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・くれぐれもネタバレ注意です!! まっさらな状態で読みましょう!! 下記はあくまで「読んだ人向け」です!!!!!!
・もう一度書きます。読んでない人は引き返してください!! どんな話か知らずに読むのが極上体験です!!!!
・個人的には第一作(『火星の人』)を超えました! Amazonの惹句で大森望さんが「『三体』の次に読むならこれ」と薦めていて、へー、そういう薦め方があるんだ、と思って読んでたら、まさにその薦め方でドストライクでした
・「思考のスピード幅は「重力」に縛られているのではないか」という仮説(知的生命体はたいてい、「その星に生息する全生物のなかで一番(そしてすこしだけ)賢い」という合理的進化を遂げるはずで、その星の全生物の知的レベルは生存戦略上運動能力に起因し、運動能力はその星の重力に大きく規定されるから)が美しくて、ただただ感動してしまった
・前作(『火星の人』)同様、アンディ・ウィアーの小説は原文(英語)で読み返したくなる。あのジョークやあの返答は、英語だとどういうニュアンスなんだろう
・エヴァ・ストラットのキャラクター造形がすばらしい
・映像化がものすごく楽しみで、ほんのり心配(必ず観に行く)
・船名(「ヘイル・メアリー」)など、いちいちネーミングのセンスが最高。「ロッキー」は不屈の精神を持ち、エイドリアンを愛し続け、拳を握って勇気を与える存在
・ロッキーが愛おしすぎて、途中から「もしこの生命体と文明を見捨てたら作者をゆるさないぞ!!」と、どんな目線での肩入れかさっぱりわからない感情が生まれた
・NASAやJAXAやESA(欧州宇宙機関)に並んでスペースX社が出てきた。すごいなあ、イーロン・マスクが読んだら筆者に会いにいきそう
・『アイシールド21』が読みたくなりました。「ヘイル・メアリー・パス」はロマンがありますよね。「それ」は神への祈りと愛を乗せて飛ぶ
・船名だけでなく、主人公が最後に地球へ向けてとる戦略がタイトルの回収(つまり受け取り手がどうなっているかわらないけど、神に祈って命運を賭けて投げるラストパス)になっているの、最高に熱かったです!!!
・かなり深読みではあるんですが、「子供たちへの教育もまた、未来へのヘイル・メアリー・パスであるのだ」というテーマも読み取れるなあと、じんわり感動しています
・下巻の最終盤、ロッキーの「しあわせ! しあわせ! しあわせ!」を何度も読み返してしまいますよね…このシーン、素敵すぎる
・自分としてはあまりないことなのだけど、今晩から2周目に突入します! ああ、記憶が消せたならもっといいのに…!!