私がデプちゃんの踊りにどうしてこんなに取り乱されているのか、真剣に考えていたんだけど、
あの踊りの直後に出るセリフが「こんなの俺じゃないし、なりたかった俺でもない」(吹替)なのが本当にやばくて、
こんな風に聖なるローガンの墓掘り起こして死体をいじくって人を殺しまくりながら馬鹿みたいに踊るなんてそんなこと、彼にとっては全然やりたいことではないんだよ。あれは完全に「営業用デッドプール」なんだよね。
なりたかった俺。
アベンジャーズに仲間入りして、命の危機に雷神ソーに抱き抱えられながら涙される俺。
でもデプちゃんは自分がそんな俺ではないことを痛いほどわかっている。でも自分じゃどうすることもできない。車の中でも言ってたけど、自分にとっての世界の全てであるたった九人を救いたいだけなのに彼にはその救い方が本当にわからないのだ。なりたかった俺だったら救えていたかもしれない。それなのに俺はなりたかった俺ではない。アベンジャーズの面接にも落とされて、車のセールスだって上手くできない。ヴァネッサにも捨てられた。でも、ローガンだったら救える。何故なら彼は偉大なるヒーローだから。(ローガンならなんとかしてくれるとまっすぐ信じちゃってるところも可愛いよね)
一方でそんなウェイドの苦悩はお構いなしに映画は始まってしまった。まずは最初に観客の心を掴んでおかなければいけない。しかも今回はディズニーなのだ。なんかディズニー的にミュージカルっぽく踊っておいた方が良い気がする。前からのファンのために暴力もしっかり出しておいて安心させることも必要だろう。そういう気を使ってしまうのだ彼は。本当はそんなことはしたくないのに。でもわからないから。ぐちゃぐちゃなのだ。救いたいのに自分には出来なくて道化のように踊るしかない。そういうところだよ……そういうところやぞデプちゃん…………そういうところが私の心を乱すんだよウェイド・ウィンストン・ウィルソンくん………………………………
長くなってきて私もどうまとめたらいいかわからなくなってきたけど、結局何が言いたいかというと、スーツ姿で武器装備したまま踊るデプちゃんがドすけべすぎるってことです!!!!!!!!