USB様作KPレスCoCシナリオ「最後の葬式」KP鞍馬/PL猫/PC草加葵(私立探偵)END:Bで生還です。約8ヶ月ぶりにあめちゃんと会話ができたことに感動し、その部分だけ速攻で書き出しました!!
※シナリオの微ネタバレを含む。
葵(……なんで、いや、何で、じゃない。あめが、目を覚ましてここにいる……!?)
葵(ま、待て落ち着け。「俺」は「草加葵」として認識されていないはずだろう?)
葵(これまで通り、他人のふりをして話しかければいい。うん……それだけで、いいはずだ)
葵「すみません」
あめ「はい、こんにちは」
葵「あ、こんにちは。あなたは、彼とはどういったご関係なんですか」
あめ「えっと、葵さんとは……何て言ったらいいんだろう、保護者? だと、世間一般では言われる間柄だと思います」
葵「そうでしたか。彼のお子さんか何かで……あ、いや別にその、えっと、な、何で俺はこんな……ああ、もう調子狂うなぁ!?」
あめ「あの……大丈夫ですか」
葵「ああいや、すみません。だ、大丈夫です。取り乱して申し訳ない。そんな保護者みたいな人がこうして急に亡くなられて、動揺もしていますよね。驚いたでしょう」
あめ「はい。どうしたらいいのか、分からなくって……」
葵「そうですね……。さっき、彼のお兄さんだという人に会いました。彼があなたの面倒をみてくれると仰っていましたから、その方の下に行った方がいいと思います。お優しそうな方でしたから、きっとよく見てくれますよ」
あめ「はい。葵さんはとても優しくて。私なんかに、手を差し伸べてくれたんです」
葵「……優しくなんかねぇよ(小声でぼそりと呟く)」
あめ「ねえ。あなたの『人生』について、何か思うところはありますか?」
葵「思うところ……俺の、人生……『後悔しかなかった』ですよ」
あめ「後悔、ですか?」
葵「助けようと思っても、助けられなかった。もっとよくしてあげたかったのに、できなかった」
あめ「なら、今助けることができる状態になったら、あなたは迷わず、助けに向かうんですか?」
葵「……今度こそ、そうするって決めたから」
あめ「そう、ですか」
葵「……話してくれて、ありがとうございます」
あめ「はい」
葵「本当に、話せてよかった」
あめ「私も、あなたと話せてよかったです」
葵「……それじゃ」
葵(「機会があったら、今度こそ迷わずに」……また、できもしない約束をしちまったなぁ……)
そして、これら一連の出来事を覚えていない葵君である。そういえば、君はそういう奴だったね。