ひーこらひーこらと楽しみながらも苦しみつつ作った動画、ラグトレイン。
モーションをお借りしつつ、結構拘ったので込めた意図を書いておく！

･背景がピンク色のモヤモヤで外が見えないのは、敢えて。まずこの「電車」はアバッキオが乗って行ってしまったようなバスのようなものにしました。
「電車」＝「運命」みたいな……

電車の中はあの世でもないし、この世でもない。
ただ、この電車は緩やかに、確かにあの世へ向かっています。
あの世に向かう電車で皆が眠りにつく中、目を覚ましたものだけが「外」に行くことができます。

･彩度で「生と死」を表現しました。

終盤ぴょこぴょこ出てくる皆は離脱･死亡順に並べてあります。生存者が出てくる時、生存者が希望を手に入れた時は基本眩い色彩にしました。

>>イントロ〜行ってしまったね らへん
ハッと目を覚ましたジョルノが窓から外を見た時色彩をガッと上げてるのは色で生と死を表現したかったため。
しかし電車は止まらないし、ジョルノは目を覚ましたと言えど電車から出ることはまだ出来ません。


>>イントロ
フーゴが目を開けているのに気づいた人はいますか？つまり、電車の中でも最初から確実に生存してる意図が込められてます。離脱し生存したのでジョルノよりも先に目を開かせました。
フーゴはボートの一件で、正しいバカを直視出来ません。そのためジョルノを見つめていません。

>>言葉を知らないなら らへん
いつの間にか隣に座っていたミスタをジョルノは知覚します。ミスタはローリング・ストーンズから暫く死なないことが確定していたのでミスタの手が映るシーンは色彩もりもりにしました。
そこでジョルノがミスタの手に触れ、それで目を覚まし手を微かに動かすミスタ。
（ミスタはジョルノに助けられる事が多かったので、ジョルノがミスタを起こすのはそれも意識してます）

>>ポケットで握りしめて
ここでジョルノはミスタが生きていた事に気づき、自分に色彩を取り戻します。ミスタに触れた手を握りしめるジョルノ。


>>あがいた
ジョルノに触れられた手を開くミスタ。思いっきり目を開けてます。
>>息を
ここでよく見た方は気づくかも。手前にミスタが眠っています。さっき目開けたのに手前にミスタ寝てるのはラスボス戦の瀕死ミスタを表しています。（ディアボロに腹パン受けて尚、倒れながらジョルノの加勢に銃をぶっぱなす面白い男。）

>>（サビらへん）捨てて伸びる
序盤にアバッキオとナランチャがスヤスヤ寝ています。もう目覚めることはありません。
ディアボロ達を背後にトリッシュが前を見つめます。親や過去との決別。

>>今日は眠って誤魔化せ
相変わらずフーゴは起きていますが、ジョルノ達を見ません。運命を直視したがらない暗喩です。

>>各駅停車に
ここはドッピオ消すべきか迷ったんですけど、見栄えからドッピオも消させてもらいました。
この「電車」は確実にあの世に向かっている設定だったので、どこかで死に続けるディアボロに目を瞑らせたりこの「電車」に座らせる気はありませんでした。
ドッピオは確定で魂があの世に行ったので、実際はここの「電車」に座ってスヤスヤしてると思います。
トリッシュは死んだ親に対してなんとも言えないわだかまりを感じ＋死んだ仲間に苦しい思いをしつつ 彼女は強いので前を向くために振り返ります。

>>乗り込んで

漸くドアが開きます。これから未来の事は誰にも分からないので外はモヤモヤしています。
ドアが開いたので、ここでジョルノは立ち上がり眠り続ける仲間の事を見つめます。
フーゴは相変わらず座ったままで、運命を直視したがりません。壁の方を見つめています。彼が電車を降りるかどうかは彼の判断に任されます。

>>ラスト
死亡･離脱順にぴょこぴょこ。しっかりと目は開けていますが、見てわかるように彩度をかなり落としています。死や諦めの色だと思ってください。
トリッシュ、ミスタの所はギンギンの彩度。目が覚めるようです。黄金の風じゃなくて黄金の嵐が来そうな眩さ。

最後、ミスタに微笑ませたのは ミスタがジョルノに賛同･着いてきてくれる事の暗喩です。
ど〜しても明るいエンドにしたかったのでミスタの笑顔は絶対いるなと。
そして電車から消えるミスタ。
ジョルノとミスタは二人で電車を降り、黄金の風を呼び込むために二人でがんばります。