止めろ!!止めろ!!こんなん聞いてない!!!!まさかこの映画で今年一の演技力が観られるとか聞いてない!
とりあえず一言だけで表現させてください。
これダーク・ヒーロー映画じゃなくて役者映画じゃん!!!!(歓喜)
展開が雑とか大味とか言われてますけどそんなもんどうでもいい。引っかかって躓くような部分ないし。
完全に役者の演技力で5億点あげてまだ天井足りないと思います。
逆に演技だけで興味持って欲しいいかにヤバいか。
トム・ハーディは本当に素晴らしい役者になったなぁ…!!
デビュー当時はイギリス産イケメン俳優ワイルド系で売り出されて話題も中身よりビジュアル先行の人気が目立った印象だったのですが(今作でも弄られている めっちゃ笑った)
出る作品も役柄もどんどん変化して今作ではとうとうそのイメージが見る影もない笑
いかにも人生失敗した情けないおっさんの姿なんですがそれが良い!!!円熟味の増した彼だからこそ出来る味わい深い顔なんですよね…個人的には若い時よりずっと魅力を感じます。
表情といまいち釣り合わない無茶苦茶な動きもすごい。冒頭のバー、カジノのシーンでもそうだったように
動きと表情で完全にこれらが連動していない別物、中の何かに操られていると観客に自然と思わせてくるんですよ、最中はニヤニヤして観てましたがあのパートも今冷静になって一人の人間がやってんだよなと思うと背後に宇宙を感じます。
もちろん同じ複雑さでも終幕の表情、これはこれで序盤から見たものとは違う哀愁が漂ってて…。
※ちなみに目立ったバトルシーンも最終決戦までほとんど無いのでマジでこの演技を堪能するには最高の映画です。
今年は観覧した作品数が少ないんで中から年ベスト1の演技力を探すとなるとエズラ・ミラーのフラッシュなんですが軽々と飛び越えて来ました。このトム・ハーディにはそれだけの威力がある。
そしてここからが私個人がピンポイントで完全にやられたもう一人の億単位(私だけに)役者の話をします。
リス・エヴァンス出てるとか聞いてない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!いてるって知ってたら最初から絶対1万点くらい入れてるわ!!!!!!!!!!!!!好き!!!!!!!!!!!!!!!!!!
道理でやけに画面で目を引くお爺…お父さんだと思った。
これ、本当に彼の魅力ってこれなんですよね。確かにクセ強いキャラクターを演じがち、それもどっちって言われたら素直に綺麗とかかっこいいと言えない系…パイレーツ・ロックのあれはカッコイイ系か。
どっちにしろイロモノ枠なんですよね…なのに登場すると美醜を超えて目を引く力みたいなのがある。私はこういうの"華"だと表現しますが
かつてノッティング・ヒルの恋人にサブで出演してノックアウトされてから一時期この人に完全に狂ってたので出てきた瞬間もうダメでした…
もちろん演技も相変わらず素晴らしいですね、夢だけに生きてた男から現実を見て浮かべた悲しそうな顔…落差というか人生で縋ってた希望と決別する男の悲哀の顔が何とも…!!
この家族の登場シーンが結構多くて一体なんなんだと思ってはいましたが確かにあのチョイ役で使うには勿体ないでしょうね。私が監督でも目いっぱい使うと思います。
ヴェノムはとにかく可愛いやつでした。私もシンビオートに人生預けたい。