上映前の客席歩いてきて裏手へ行く人、よく見たら田口監督。
そんなかんじで観覧者も登壇者もゼロ距離で楽しんでるかんじなLOFT9での大怪獣ブゴン上映&トークショーのレポ。
オフレコ話バレはないつもりですがあったらご指摘ください。
一旦寝て起きて思い出しつつ書いてるのでちょっと勘違いとかあったらすみません。
◆開演前
会場のLOFT9は食事もしながら楽しめるスペース。皆ドリンクオーダーしてお腹が空いてる人は食事もしつつ開演を待つのも楽しいです。周囲のマニアックな話が小耳に入ってくると「ヤベー!」ってなるくらいディープな人しかいない!(私は初心者なので終始黙ってます)
着いたときは物販も既に始まっていて、パンフレットに記念のスタンプを押す人もちらほら。
◆本編
そしていよいよ始まった本編。
20分という短編ながら信じられないくらいの見応え!
SNSにも画像露出しているのでブゴンの姿は誰でも見られると思いますが、素晴らしい雄姿です。特にクリアパーツを用いて造形された頭部のトサカ。
伽藍岳から現れたブゴンのトサカの間をパラパラと砂粒が落ちていくさま、太陽光の下で透け輝くトサカ、とても美しい。
タイトル出る前に惜しげもなく登場してしまう(20分だし)ブゴンですが、その歩く道行きを見ているだけで(別府イイトコだな)(別府行ってみたいな)という気持ちがガンガンに湧いてきます。
そうか、怪獣が歩いたところは全て聖地になるのだ!という気付き。セットと実景の切り替えも素晴らしく、想像していた以上に「別府に現れた怪獣」がそこにいます!
高級ホテルが破壊されるシーンは異色のリアルさと大迫力。前情報無しに観たら(なんだこれ、こんな豪華なホテルをこのご当地短編映画で実際に爆破するわけないしどうやって撮ったの!?)と当惑してしまいます。(私は当惑しました。真相はトークショーで…)
明らかに「別府の皆さん」という出演者の方々が明らかにそれと判ることも楽しい演出で堪らない。ニコニコしちゃう。会場内はゆるい雰囲気が流れ、みんなゲラゲラヒィヒィ笑っています。
んでなんやかんやありますがネタバレになりそうなのでクライマックスの展開については触れません。が、青柳さんファンならその体当たり(文字通り)の大活躍は絶対に見ていただきたいです。ブゴン、次回また観る機会がありましたら絶対にお見逃しなくです。
◆トークパート
田口監督、青柳さん、ねりおさんが呼び込まれ、まずは「喉が渇いた」という青柳さんの訴えで早速ドリンクの注文。青柳さんには注文の生(ジョッキ2杯)、田口監督はちゃんとライムを添えたコロナビール、ねりおさんがハイボール。田口監督の音頭で会場一体となってブゴン渋谷上陸を祝して乾杯です!カンパ~イ!
もういきなり楽しい…。本当に来てよかった…
裏でモニターで見ていたお三方も観客のドッと受ける空気を感じてとても楽しんでくださってたとのこと。
そして始まるホテル爆破の話。改装のため取り壊すことになったホテルの一館を本当に爆破してよいということになり、直前まで営業していた豪奢なロビーを本当に爆破していた…!
解体業者が入る前の3日間というタイトなスケジュールのため、青柳さんは日帰りで別府入りしていたり、主演女優のスケジュールがとれず急遽背格好が似た人で吹き替えたり(しかもあの人!何故オファーを承諾したの!?)
爆破した直後に「このまま回そう」と急にGOした田口監督の指示でそのまま演技する羽目になった青柳さん。
いやこのシーンのただならぬ迫力、本編見ていても異質なくらいに伝わってました。走る青柳さんがほぼ「待って!あぶら…っ待って!」(あぶらはヒロインの名前の一部です)くらいしか言えてない必死さもちょっとびっくりするほどだったのですがその理由が本当に実際の爆破直後過ぎたためだったというのは驚きでした。
終いには田口監督が「俺は愛するものを破壊したくなるんだ」とまるで忌まわしい力に呪われし悲しき破壊神みたいなことを言い出してブフォとわろてしまいました。
日中シーンしかないため17時には撮影が終わり夕方から温泉!飲み!すごいときは撮影終了5分後には温泉でよもぎ蒸しになっていたという田口監督。お話されてる撮影時の様子が本当に楽しそう!別府行きてえ…テルちゃんに会いたい…
青柳さんも「こういう雑にやるのがいいよね。生きてるってかんじする」と仰ってて、いやでもその雑というか、作ってる人々の「好き」「楽しい」が集まって形になっているのが観てるこっちにも伝わってきて、楽しくて癒される映画になってるんですよね。映画そのものが温泉みたい。映画大怪獣ブゴンを浴びて「は~生き返る~」ってなるかんじ。
そして私も目を奪われたブゴンのトサカは大変鋭利で頭部は固いそう。
田口監督は事前にブゴンの頭部は危ないので戦う場合ボディを中心にするように、と注意していたそうなのですが、青柳さんはカメラ回るや否やブゴンの脳天を狙いにいく
「男の生存本能が出てしまいました」www
そして途中からトークに参加してくださった音楽の福田さん。
福田さんの仕事場は足の踏み場もない程の怪獣、怪獣、怪獣だらけと暴露するのは田口監督。
しかし怪獣作品を熱望するもそんな機会はめったになく、あったとしてもコテコテな怪獣映画らしさの8割程度にしてスタイリッシュにしていく昨今の風潮…
そんな中で田口監督が福田さんに作曲の依頼をするときのリクエストが直球
「『怪獣が出る』ってかんじで」
これが「嬉しかった」という福田さん。見ている私たちもその120%怪獣映画だぞ!という音楽に胸アツでしたよ!
そしてねりおさんは撮影中たくさんのメイキングを撮ってくださってたとか。
そのメイキングが入ったブゴンのBlu-ray、お待ちしております!
本編で使われた素晴らしいセットは現在別府タワーに飾られているそうです。映画を見てトークを聞いたら、もう別府に行きたくて仕方なくなります。
お話本当に尽きずあっという間の時間。
「次回はオールナイトで」
という青柳さんに会場全員頷いてました。
本当にやったら会場じゅう泥酔者でいっぱいになりそうですがね!
そしていよいよブゴンが!
渋谷に現れました!
ちょっと介護されつつしずしず通路を歩んできたブゴンに会場内から「かわいい」「可愛い!」「かわいい~っ!」の声が湧きます。(なんかマイク越しにも「かわいい」が入ってた気がするので登壇者様も可愛いと思ってるんですね。私も可愛いと思います!)
◆終了後
なんとお楽しみ抽選会!サイン入り希少グッズが当たった幸運な方々おめでとうございます。
そしてブゴンと登壇者&会場の皆で記念撮影!会場を仕切りつつぶわーと後ろに歩いて行って普通に観覧客に混じってる青柳さんが印象的でした。(写真で確認してみてください)
ブゴンとツーショしたい参加者の写真を撮ってあげてたねりおさん優しすぎだろ…
田口監督は鞄に詰められるだけ持ってきたという「女兵器701」Blu-rayを手売り。
そして幸運にもすぐ近くに来てくれたブゴン、こ、これが怪獣の匂いか~!胸いっぱいに吸い込んで感激してました。
楽しすぎて癒された一夜でした。
参加された皆さま、登壇者、スタッフの皆様、ブゴン、お店の方々、本当にありがとうございました。