ポケスペ久しぶりの新刊、とてもテンション上がった。
B2W2編は人ポケモンそれぞれの個が大切で、その上で共存…共鳴する物語に感じた。名を呼ぶ重み…。様々な線の交点として純粋にとても好き
以下11章雑感メモ
ポケスペ 、新刊とはいえ更新はリアルタイムで追っていたからほのぼの読めるだろうと慢心してたら、描き下ろしの密度半端ではなくて、嬉しい悲鳴……
以下、まだ通して1回しか読んでないし、他の方の感想に触れて理解を深めるとかもできてない状況での11章雑感。後で整理とかするかも。
◆11章最後の描き下ろし
・卒業式とラストシーン
好きが詰まってた。好きな最後。11章とても好き。噛み締めた。
ラクツの『今ここで呼べばいいんじゃない?』に冗談抜きで涙出た。好き。本当好き。『今ここで』ってつまり次を示唆しないお別れの言葉で、ここで笑顔なのは、感情を解さないラクツの労りというか、優しさ?なのかなとか考えてしまう。(妄想)
でも、ファイツが夢を目指し続ければ、その線がまた交わることがある気がする。見たい…
スクール転校で始まって、卒業式で終わったの良かった。卒業式までラクツがいてよかった。
というか、え?サンムン編のアクロマって???妄想しすぎ…?え、え… ラクツ??
・名を呼ぶ重み…
1番下にも書くんだけど、11章って多様性の中の「個」が重んじられているように感じる。『ポケモンと人』って括った関係じゃなくて、個が何を考え選ぶか(例えばケルデマルの決断とか)が大切なんだって感じられた。そんな「個」に焦点が当てられるお話だからこそ、名を呼ぶ重みがなおさら響く…
転入生呼びもそうだし、加害者・警察・被害者って形容が初期から言われていたけど、最後はファイツ・ラクツ・ヒュウだった……良い…
そして、ヒュウ、ファイツ、ラクツはもちろん、互いの名を呼べるブラックやホワイトも良さに重みがある。
ゲームBWがまさかの「2」で続いたとき、ポケスペ 主人公の名前はどうなるんだろうとおもったけれど、こんな風に名前を呼んでの終わりになるなんて…
うぇぶり更新時に、ラクツの感情についての話のところで「Lack-twoのLackって…」ってなった時も衝撃だったけど、最後の最後までラクツの名前に纏わって心動かされるなんて…すごいとしか言い表せない…
・プラズマ団関連
アデクさんとNの関係に言及があって良かった。ゲーチスの影響力やプロパガンダ…改めて色々考えさせられる。アクロマのフリーダムな要求はブレなさがすごい。(国際警察は司法取引みたいなこともするのかな…)
『怒りや悲しみから結論を急ぐな。楽な道には陥穽が待ち受けていると心し〜』は自分の心の中にも留めておきたい言葉。
Nがしっかり1人1人尋ねてポケモンを返すその妥協のなさに感じ入った。あんなにたくさんボールあったけど、あのポケモンたちを被害者で一纏めにせず、1体ずつ対応していて良い。トレーナーの『別に返してもらわなくて〜』って台詞も受け止めて、その上でダケちゃんの気持ちを代弁するN、本当すごい。強さを感じる。
ファイツとダケちゃん、最初っから最後まで素敵な関係で、この章の特に推したいペアだった…。
・吹き出しに隠れて、ブルーいた!!??あの服ブルー?気のせい?レコードバブルとか関係??カロスのグリーンだったり、ワールドワイドな活躍嬉しい……
→ https://fusetter.com/tw/Vvepiasq
・ブラックくん!!?スクールに?!全く想像してなかったけど、素敵だ…。ただでさえ勉強家だからスクール生活満喫しそう。楽しそう。何より常にゼッケンつけているの可愛い。宣誓続けてるのも好き。がんばれ。
(チェレンとの関係がこうなるなんて思ってもみなくて笑っちゃった。好き。がんばれチェレン先生)
◆その他
・章全体の感想ちょこっと
B2W2編通して、ラクツのブレなさと、ファイツの広がり方と、どっちも好きだった。
リアルタイムの時からの印象として、11章はゲームでもそうだったように、多様性が感じられる場面が多くて好きだった。人だけじゃなくてポケモンたちも。これは10章からそうで、ポケモン達がしたいこと・人々の感じることが様々表れていて、好き。
ゲームでは主人公名の"キョウヘイ"と"メイ"で、キョウメイ(共鳴)がそのテーマの一部なのではないかって言われているの見たことがある。全員が肯定的でなくても、色んな人やポケモンがいるからこそ、共存から進んで響き合う関係を夢想したくなる。
(ポケスペの『"キョウ"を"メイ"いっぱい』って表現もめちゃくちゃ好き)
そして、色んな人やポケモンがいるってところに連なって、感情についても色々考えることができた。感情に敏感で慈しみを示すファイツ、怒りをストレートに表現できるヒュウ、素直なペタシに、悪意なく思いを言葉にする生徒たち。そして、感情がわからないラクツ。
わからないが故に本人の中にある基準に従ってブレなかった姿が好きだったので、私は、ラクツの感情に対する理解について関係が否定されることなく(変わることを強要されることなく)て良かったなと思う。普通じゃない人が一見普通に見える時って大抵の場合水面下ですごい努力がされているって、経験から思う。ラクツの今までの笑顔は全て、そのように振舞うべきと判断された(マニュアル通りの?)笑顔なんだなって判ったとき、胸がぎゅっとする感じの好きを感じた。マニュアルで女の子たちとあんなに仲良くなっていたことについて、肯定的な気持ちにはなれないけど、すごいなぁとは思っちゃう。
ラクツのブレなさ(変わらなさ)が好きって思っているけど、経験は増したし彼の周りのポケモンも増えていて(マニュアルが通用しない女の子に出会って、考え抜いた上でケルデマルはラクツの元に参じていて)、今後の(周りにわからないのだろう)登場を楽しみに思う。
実は変装した〜〜だった!ってパターン、好きなので…
変装が解かれて実は〜〜とかも好きだし…
全てが終わった後で、えっ?あの人…!?とか大歓迎……
・ラクツとアクロマ
生い立ちや振る舞いを見て、ラクツはアクロマのように善悪に囚われない振舞いをする道を歩む可能性は大きかったと思ってしまう。ゲーチスやアクロマのような存在に拾われてそのように育てられたラクツもいたかもしれないと思うと、今の姿に感じ入るものがある。それだけに、好敵手かつ理解者としての2人のやり取りが好きだった。(ラクツの育てられた環境のことを考えたとき、N様が脳裏に浮かぶ。2人とも素敵な素質はあって、育った環境に影響を受けたんだなって)
プラズマ団を潔く(いい笑顔で)抜けたアクロマと、国際警察の身分をなくしたラクツが、改めて戦ってくれるのも燃える。最初、アクロマに対して『国際警察捜査官、警視ラクツ』って名乗っていたラクツが『奉職中の身ではない』からこそアクロマが追えるの良い…。アクロマは『あなたとは気が合いそうですね』『敵味方とはいえ、同士と出会えるなんて』『さすがわが同士。権力者の手先に収まる人物ではないと〜』って言っていたけど、互いに身分に縛られなくなった上で改めて対立し合うところ好き。
因縁の戦いの最後まで、相手の実力を信頼したバトル展開が続いて熱いし、アクロマの『プラズマ団なんかと関わるんじゃなかった。おかげで負けを認めざるを得なくなった。でも、あなたになら、それも悪くないかな』言い方全部好き。プラズマ団を「なんか」呼ばわりだし、負けを認めざるを〜って言い回し好きだし、ラクツになら〜ってずっと戦ってきたある意味理解者だから。特に、『負けを認めざるを得なくなった』アクロマがとても良い。ビクティニがラクツに協力するのはブラックの恩(とプラズマ団の因縁)によるところで、全てが繋がっての「アクロマの負け」ってこういうの好き。
そんなラクツがアクロマにって…… すごい…(語彙力)(妄想)
・先輩後輩
10章から繋がる物語として、先の物語の英雄や第一線で活躍する先輩たちとして、ブラック・ホワイトとラクツ・ファイツたちの関係も、第一印象から好きがたくさんだった。
社長のラクツファイツ認識が「タマゲダケガール・フタチマルキッド」で「チェレンの教え子」で、「ベルが図鑑を渡した子」っていうのすっごく好き。仕事での繋がりと、チェレベル繋がり。
逆にラクツのブラックホワイト理解が国際警察的情報からなのも好き…。ラクツがブラックくんの推理を非凡な能力って評してくれているの好き…
社長とファイツの関係、良さがたくさん。54巻表紙から好き。
・ブラホワ
ブラホワは経た年数思うと言葉が尽きない。
再会シーン、最高に好き。社長が聞いたブラックくんの最初の声、『うおおおおおおおお!!』って叫び声なのも再会の言葉が過去に倣って『ただいま…。…でいいのかな』も色々込み上げる。
ブラックくん、社長と顔を合わせる直前に『借金の返済計画』だし、頭の中が社長でいっぱいな感じ好きすぎる。社長の『絶対はなすもんですか…!』とか、『よし!行くぜ、社長!』『ええ!』のやり取りとか最高だった。11章はたくさん社長の強さを感じた。
「絶対」ブラックくんを信じる社長…ブラックくんの「絶対」を信じる社長…
誰かの「夢」が叶う時、誰かの「夢」潰える。でも、叶った「夢」の成功を共に喜べる存在も、応援してくれていた存在もまたいるんだってことを、ブラホワには見せてもらった。喰らい合うだけじゃなくて、並んで進める「夢」もある。残酷と言い切れると同時に、言い切った社長こそが…と思って素敵。ブラホワ良かった。
ブラックくんは石の中でも色々考えていて、社長もできることに力を尽くしていて、『自分の「夢」のこと思い描いて、めいっぱい今日を生きる。』って社長の言葉が胸に響く2人。(「生きる」って言葉が出てくることに社長の2年間の重みを感じるし、夢でめいっぱい生きているブラックくんの生き方も連想された。)
夢見る者たち好きだ。
・ファイツの夢
ファイツの『ポケモンがイヤじゃないんなら、あたし…ニンゲンもいっしょにそこにいれたらいいなあ』に心掴まれた。プラズマ団の言葉だけを信じていた頃から『ポケモンが傷つかず、思うままに生きていける』世界を望んでいたんだろうけど、"ニンゲンも"ってファイツ自身の想いが好き。
ファイツとダケちゃんの関係がとっっっても好きな章だったと強く思う。
・2章大好きを拗らせたが故の感想
2章テーマが似ていると言われていたBW〜B2W2編は人もポケモンも個々様々な考え方をするってことが随所で描かれていて、その上でファイツは「ポケモンがイヤじゃないなら一緒にいたい」と願うし、「ポケモンは傷つけられたことは忘れないし許さない」と伝える。種族ではなく「個」が主眼の結論が好き。
ワタルのように種ごとへの憎しみになるほどの強い感情もあると思うし、その感情自体はどうこうできない。だけど、イエローたちやワタルたち、その他トレーナーとポケモンを見ていると種を形成する個それぞれに想いがあるってことも強く感じる2章。
……勝手に2章を思い浮かべて感じ入ってしまった。
(戯言)久しぶりの新刊に勢いづいて作中のイエローに会いたくなった…アクスタ台座が繋げられるようになってて、これは、他のキャラクターやポケモン達のアクスタも期待して良いのかな…ってソワソワ……イエローのアクスタが欲しくなった…
好きはいっぱいで感想が尽きないし、勢いで書き出したらまとまらなかった。