蹂躙自探索者、ジェイデン君のアフターストーリー。
こういうものはとりあえず現未×にしたら良いってばっちゃが言ってた。
天才技術者の気まぐれ
ここはD国某所にある研究所の地下研究室。
そこでは、金属が噛み合い、火花を散らし、時には落胆、時には歓喜、そして…
「んふふふ♡」
恍惚とした表情を浮かべる者が見られた。
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「やっっっぱりもうちょっと靱やかに動かせないかなぁ??ここの反りも十分ではない……でも!前よりは見映えも機能も実用的にはなったから…うーむ、…あ、塗装が剥がれてる。マフィン君!緑の塗装ってどこにあったっけ!!」
「マフィンではなくマーフィーです。分かってやってますよね??…はぁ、緑の塗装ならここにありますよ、所長。」
「まぁまぁ!細かい事は良いじゃない!…お!これこれ。ありがとね〜」
「…全く。それで?それは………何ですか。あなた、触手を作っていたんですか。」
「ご明察!!!ただちょっと惜しいね!!これは『触手型のレーザー銃』だよ。普通の拳銃も散弾銃も作っちゃったし、作り飽きた。だから今度は志向を変えて初のレーザー銃を作ってみましたぁ〜!!ほら、見てて、ここのボタンを押すと………グリップの握っている部分以外は変形!ウネウネ動いてくれるの!!!」
「…うっっわ……所長、この3ヶ月間ずっとこんなモノを…?」
「え?そうだけど。それ以外に何があるって言うの???」
ボタンを押し、触手を実際に動かして見せたジェイデンの後ろには、確かに様々な形状、大きさの触手が所狭しと並べられていた。
まさか、これら全て先程のレーザー銃と同様に動くのだろうか…
そう考えただけで当研究所の所次長であるターロック・マーフィーは身震いすると同時に途端に主張し始めた胃痛に顔をしかめた。
「それ、は…政府に申請済なんですよね。よく承諾書を受理出来ましたね…」
「まさか。言ってないよ?」
「はぁ!!!????」
「厳密に言えば『新型武器の作成』としか言ってない。だって触手が云々って言ったら許してくれなそーじゃん。ウチの国のお偉いさんは頭がかった〜いからね。でも間違いではないでしょ?新型の武器♡」
方や自作の武器に頬擦りし、方や膝から崩れ落ちた。これぞ正しくカオス。
「一応試運転の意味を込めて水鉄砲に改良して試し打ちしたんだよね。色んな人に。」
「色んな人に…色んな人に、??いや、待て、聞きたくな…」
「まずアッシュ君は顔を真っ青にしてた。水が冷たすぎたのかな、って思って次からはぬるま湯にしたよ…あ、で次がシェルテ君ね。あいつ慣れてんのかな?水が当たってもあんまり反応しなかったんだよね、だから今度は威力を強めてみた。そんでもって最後にカラズちゃん!水の温度も威力も丁度良かったみたいでひっくり返ってビックリしてくれたんだぁ!!!いや〜、みんなの協力のお陰で良い武器が作れそうで安心したよ!!!」
「ま、待ってください、貴方、なんて人達にそんな武器突きつけて来たんですか!?医療班に安静に、と言われていますよね!!??いつの間に、いや、よくマトモに攻撃出来ましたね、特に、シェルテ・シュライフェなんて、生粋の軍人ですよ!!!???」
「まぁ、予告も無しに出向いて奇襲したからね!!当たり前だよ!!!」
「ほんっとに、なんてことしてるんですか!!!!!!」
マーフィーは知らない。
ピッタリ1ヶ月後には、この研究所自体を埋め尽くさんばかりの『新型武器』が出来上がっていることを。
そしてふと「飽きたし触手がエグキモイ」と放り投げた所長により、その後始末は全て彼が行う事になることも。
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Jayden Griffiths(ジェイデン グリフィス)
・自由人
・所長
・因みに人の名前は完璧に覚えられるが、人によっては愛称で呼ぶ。だってその方が可愛いし…ね?親しみを込めてるんだよ、ね??
Turlough Murphy(ターロック マーフィー)
・苦労人
・所次長
・オールバックで眼鏡。ここ3ヶ月は所長が寝ずに開発進めようとするから「何とかしろ」って医療班に言われた。何で俺が。胃薬は常備してる。
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