劇場HF感想というかまあ感情 追記で長文
士郎が人間になって心の底から生きたいと思うまでの話で
士郎がそうなるためには間桐桜というもう本当に世界一めんどくさくて手のかかる女の子が必要だったんだなっていう
そういう……そういう話ですね そういう……エーン
もう三章だから最初からトばしていくぞ!!! って感じだったので
こちらの涙腺も最初からトばされていってしまった。完そして死
いやっ つらかった 開幕から
凛ちゃんに駆け寄っちゃうとこでもう士郎!!! そういうとこだぞ!!! ってなった
いや……そういうとこのある士郎だからこそっていうのはあるんだけど……
そういうことだぞ!!!! と思ったしパンフでも下屋さんが辛そうにしてて
わかるなあ〜〜〜〜〜〜って無限になってしまい、なった。
あそこは……あそこはお前なあ……!
今選ばれる選ばれないの話をゴリゴリにやっている最中なのでますます辛くなってしまった。
俺の心の中の乙女が大ブーイングを決めたというか……っていうか心にインナー乙女が植え付けられるとつらいなこれ……
けっこう三章は乙女ブーイングのシーンも多くて……ガッツポも決めてましたけども……
とにかく とにかくあそこだよ あそこでまず駄目になるからね 乙女は
それはそれとして力に酔ってる桜ちゃんはしょっぱなからかわいいね……
イリヤに一番強いって言われて嬉しくなっちゃう桜ちゃん 凛に力をいっぱい誇示できてうれしいね かわいいね
言動がマジでグチャグチャになってる桜ちゃんかわいいね 自分が何を言ってるのかももうわかってないね かわいいね……
そういう桜ちゃんのメチャクチャでグチャグチャなところが出てくるたびに
ウワーッこの須藤友徳って男マジで間桐桜って女のこういうところが心底可愛いと思って描いてやがる!!!! って震えが止まらず
これに関しては一章からずっと一貫してひしひしと感じさせられていることですが……
いや……かわいいね
力に酔ってそれを振り回していい気分になってるかわいい子が匹敵する力を見せつけられて狼狽るのかわいいね
何にも知らないもんね 魔術の教育なんてろくなものされてなかったからキシュア・ゼルレッチも知らないね
なのにちゃんとおうちで育てられて正しく生きられて力も知識もある姉さんが眩しくて羨ましくてたまらないね
そんな憧れの姉さんにずっと助けてもらいたかったね
こんなに苦労して痛くてつらい思いした末に手に入れたろくでもない力に
ずっと輝かしかった姉さんが輝かしいままにあっさりと対抗してくるんだから許せないよね
強さでマウントとれなくなったから助けてもらえなかったんだからこうなるしかなかったって駄々をこねるしかなくなるね
「私はこんなにかわいそうだったんです!」というのが
桜にとっては凛ちゃんに出せる最強のカードだったっていうの
あまりにもかわいい女がすぎるな……ってしみじみとしてしまった
そんなの遠坂凛に効くはずないやんけ かわいいね
遠坂、ヤバい女なんだよな
ヤバい女だけど人格者でかつ最後の最後で情を取ってしまう女……
桜の中に眠ってる要素の同居具合、相当混沌なのだが、
凛ちゃんはかなり理路整然と複数の要素を同居させていて
割とその方がヤバいのではと思わんでもないところがある
胃もたれはしづらいが……桜ちゃんは そうだね 人間を胃もたれさせるパワーがあるね かわいいね
CCCマジで万人向けに希釈し直された間桐桜再履修って感じすごくあるもんな
遠坂凛を正しく立つヒーローとして書くぞ!!! という気概が凄まじかったな
宝石剣のシーン一番ヒーローが立ち回ってるもんな 一番ヒロイック
桜ちゃんにとってのヒーローだしセリフにもあるしね……かっこいい女なんだよ
かっこ良くて正しくて自分の責務に自覚的で非情になれる女が最後の最後であっ無理だと悟って全てを手放すのだが……
それはそれとして正論レスバ見るたびにて、手心……! って気持ちにはなる
なるけど手心加えちゃいけない場面だからな そうだね て、手心……!
あそこで手心加えないで容赦なく桜ちゃんを切り刻める女が最後 ループ
そこも含めて遠坂の勝利だし、士郎が到着する頃には勝敗ついてるんだよな
罪を犯したのだから救われてはならない 助かっちゃいけない しあわせになりたくない
その手を取ることができない
というのを今ゴリッゴリにやっているので
その……そのあたりの桜ちゃんがもうかわいいのなんのでつらいのなんので……つらく……
一人でもちゃんと死ねますから かわいすぎてつらすぎてだめになっちゃったな
一人でもちゃんと死ねるならこの場ですぐさま死んでみせればいいのにそれができないね……
かわいいね……
あっあとセイバーオルタvsライダー最高になっちゃった。
三章の士郎にちょこちょこ乙女がブーイング出したが
オルタへの啖呵は乙女ヨシ! のシーンで そういう話じゃないだろ
オルタvsライダー、劇場版全力クオリティでやるサーヴァントバトル、こうなった、そんな感じだ
ライダーさんの戦い方めちゃめちゃ好きだから超嬉しくなっちゃったな。最初なんか面白い動きしてておもしろくなったけど(おもしろくなった)
あとライダーさんの煽りが最高だった 女女感情バトル最高〜〜〜〜!!!
最終的に全てが士郎の「生きたい」に結実する話で
自らを罪人だと思って生きてきた男がその払底のために正義の味方を目指していたわけですが
そうではなく……生きられるようになるために……
衛宮士郎を人間に戻せるのは間桐桜だった…………わけで……
一方でどうあがいても通常の幸福を得られない男が最後に立ち塞がるのは正しいので
言峰たっぷり盛り込みましたって感じでたっぷり盛り込まれてたな……ってしみじみしてる
洗礼詠唱フルで聴けてうれしいしシロウコトミネくんもいつかどこかでフルないですか? CDとか……
あとイリヤもトゥルーに絶対必要な子でね HFなんだからイリヤが描かれるに決まっているのだ
というかHFだからこれ入れなきゃだめだろ!!!! みたいなノリで
ごんごんオリジナルシーンの補完あってす、スゲェ……ってなっちゃった
主に御三家まわりだが
っていうかあれ見てるとやっぱシロウコトミネくん正しかったやろ??? ってなるのだが
まあそもそもアインツベルンがアインツベルンである以上第三魔法の成就は成らないというのは散々語られているので
外部のシロウコトミネくんがその原初の祈りを引き継げるのはある意味では必然だよな……
士郎を人間にさせたのも生きたいと思うようにしたのも間桐桜なのだが
その士郎が生きたいと口に出せるようにしてあげられたのはお姉ちゃんのイリヤだったなって気持ち
お姉ちゃんだからね……
イリヤが門閉じたあとの描写が入った時点であっこれ来るな……って身構えたが
普通に母娘の再会のシーンで当然のように駄目になり、
そもそも生きたいと士郎が言うところがもう本当に駄目で……駄目だったんだよな
駄目でしたね
二章も一番泣いたの士郎が人間になるところだったもん〜〜も〜〜〜〜〜
今回の映画、士郎が人間になったんですよ、というのが本当に真に迫る描写でやられていたな……というのが総合的な感想だな
開幕で最初に駆けつけて桜を叱るより凛の心配しちゃうようなとこを始めとして
士郎、なかなか桜に対してバッドコミュ叩くよな……としみじみするのだが
Fateというタイトルの物語の中で運命でもないし相性がいいわけでもないけど
でもこの上なく愛しくて大切な女の子を守るため、
一緒に幸せになるための物語を最後の最後に据えるのがまあこのきのこってやつ
まあ私もなんか……走り抜けてやりたい放題やって華やかに鮮烈に死んで勝ち逃げ最高! みたいな物語も好きなんだけど
最近は結構死んで終わるのは結局本当に逃げでそのあと地味に堅実に延々と苦労を積み重ねて生きていくことの方が
大変だし偉いしヒロイックな選択肢を諦めて選ぶそういう生き方にこそむしろ覚悟が必要だよねというのが
結構最近の自ジャンルなのでかなり追い付けたな という気持ちはあるな そうか? そうなんですよ
いや、HFは最初から好きですけど まあ私リアルタイムじゃないからな リアルタイムだったら多分キツかっただろうな
後からだから一発で飲み込めた物語だという体感があるよHF
まあ飲み込み切れてねえな……というのは向き合えば向き合うほど再確認することだが……
総括っぽいこと言えたらいいが何にも言えないので
須藤監督、ありがとう〜〜〜〜〜!! という気持ちを最後に終わります
須藤監督、ありがとう〜〜〜〜〜〜〜〜!!!