「探偵と怪盗の協奏曲(コンチェルト)」バレ、自衛求む。
PLとして回って好きだ!と思ったRPまとめ
(始まり)
「おや、これは……」ぱちりと瞬いてさっきぶりの光に目を慣らし、「月の欠片」が置かれていたところに見やりつつ、声を上げる。
「そこの警察君、まずは出入り口を封鎖してもらえても良いかね?」片手で杖の先端を出入り口のほうに傾いて示し、警察が動いたらコツンと元の体勢に戻して、ニコニコと警察以外の二人に問いかける。
「館長君も職員のお嬢ちゃんも、少しの間だけ、ここで俺の質問に付き合ってくれないかな?」
(KP対応)
……蓄光塗料?
そういえば、さっき、暗闇の中で「月の欠片」は輝いたかどうか……と脳の中で思い出そうとしながら館長や職員に面を向き、手を胸に当て、軽く礼をする。
「ご協力、感謝いたします。」
「質問は……そうだね。」趣旨が違うだが、レディーファーストといこうか。
「職員のお嬢ちゃんは、先ほど機械室まで駆け寄ってくれたのだが……そこに何か、気になることはないか?」
ー
(VS怪盗)
「ぐっ……」痛みを耐え、なんとか連続で迫ってくるこぶしを避ける。
「……いつのまにか本物の獣に成り下がったのかは知らんが、言葉が通じないなら致し方ない。」杖を握り、怪盗を狙う。
ー
(第二回捜査パート)
「……」考える。
魔力、魔術、精神的乗っ取り。
普通の探偵ならこういうオカルト的な話は一笑に付すかもしれないが、しかしその中にロジックが成立すれば俺にはどうでもいいと思う。
いくら科学を褒めたたえても、科学はあくまでも不可解なことを体系化できた数少ない成功例に過ぎない。
すなわち、まだオカルトの緞帳に覆われている「まだ科学ではないもの」は、いつか科学になるかもしれない。ならないかもしれない。
そればかりは謎だ。
そう、謎だ。
オカルトであっても、それは俺が愛してやまない論理的思考で解ける謎ではないに限らない。
さて。魔術的寄生体に寄生されているかもしれない怪盗は、何の謎を用意したのかな?
「古のものの水晶」と「噂話」を検索する。
ー
(戦闘中発狂)
「これはーー」
精神的な圧迫感に当てられ、わなわなと震え始める。頭を俯き、始めは小さな、消え去りそうな声で呟いた。
が、ミステラはバッと頭を上げ、両目をかっぴらいて、大声で楽しそうに喋り始める。
「ーーああ、なんと素晴らしい!我々人類はまだまだこの世界の仕組みを分かり切っていない証明が、目の前にあるとは!『知らないから、そんなものはありえない』?馬鹿馬鹿しい!知らないだからこそ解ろうとする意志が必要なのだ!嗚呼、これぞ未知を知る歓喜!これぞ、未知を解く悦び!」
ボーイソプラノの声が二人きりの展示室に響き渡る。
ミステラは片手で己の胸倉を掴み、狂気が滲み出る笑顔で隣にいる大男に話しかける。
「なぁ、怪盗。君はあの生物をどうするつもりだい?そこまで行くのはまあいい、協力もしよう。それを野放しにするには勿体ないからな!だがな、考えてみろ!あれを解れば、どれくらいの未知は既知に変わる?その知識はどれくらいの謎をもたらしてくれる!?なァ!」
*
「ハッ!……そうこなくてはな?それでこそ我がライバル!」
目を細め、愉快そうに笑い声を零す。
「なに、その未知ーーその大空を制するのは我々人類であることを、あの精神という領域を我が物顔で立ち振る舞う不埒な生物に知らしめよう!」
「……その道を切り開こうではないか、ぼーとするんでないぞ。怪盗!」
*
「言われなくともそうするさ。」杖で地面にあるガラスの破片を横にずらし、一歩前に踏み出す。
「月から落ちた哀れな怪物よ、人類を舐めるんでないッ!魔力の存在を教えてくれたのは感謝するし、精神の領域の知見を広げるのも感謝する。だがな、魔力ばかり見てはまた地球から落っこちてしまわないかね?」
「ーーええ、ええ!その飛び散った硝子のように!」
*
手で傷ついたところをそっと撫でる。
「……痛いね。ああ、まあ。これも生きるということに違いないが、無性に腹が立つではないか。こんな傷はもうすでに解りきっているのだ!謎ではない、未知ですらない!貴様はそんなものではないだろう!もっとなにか、違うものを見せてくれ!」
「……右はガラスが詰まっていてミチの邪魔だな……もっと、もっと近くに行けばーー」