⚠️孫六と肥前の回想ネタバレ
肥前が背負う土佐組の逸話、孫六が纏う 新選組の物語。集合体としても顕現出来るだろう大業物達がそれを選んだってことは元主と人の紡いだ物語への愛だよなって話
土佐推しのメタ寄り色々②
⚠️全台詞について色々いうので回想139の全バレを含むやつの前半⚠️
⚠️メタ視点寄りの土佐組推しが書いた感想、新選組の補足もちょっと入るから長い⚠️
⚠️幕末って……いいよなぁ!!?!?ってなった大混乱のライブ感⚠️
コレの続きです、前情報入れといたほうがわかりやすいかもしれない
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あまりに衝撃を受けて……
回想139のクソ長感想やるしか生きられそうになかった…。
ので、基本冒頭から順番に台詞追いかけてあります。
はじめに。
メタ視点で刀剣乱舞を遊んでいる人間なので、顕現傾向の話するんですけど。
評価が高い刀剣だけでなく、逸話や物語の強い刀剣も戦力として有用って世界観なんだなと思ってます。
だから知名度の高い創作物や伝説を背負ってる刀は、「現存」しなくても実装される。
史実が常に幻想より強いってわけでもないなってパワーバランスはある。
歴史を守るためには、エピソードが強くて存在感が強いモノを使ったほうがいいんだろう。
歴史というもの自体が、勝者の語りで紡がれてきた物語でもあるので。
歴史を修正したい勢力は、敗者の語りによる書き換えを試みてる…っていう構造のゲームだよね。
基本このスタンスで見てるよ!
▼回想139のタイトル
咆哮……は狼の枕詞なんじゃないか。
俺には壬生狼の刀要素があるよ、と初手から匂わせてくる孫六。
いろいろな物語を持っていると自分では他の回想で言うけど、
斎藤一関連の逸話から引いてきた所作・台詞の濃度が出陣や本丸内でも凄い。
「足から出ろ」斎藤家に残ってる剣術指南エピからじゃないかな。頭から出ると致命傷を喰らうが、足をやられても下から殺せるチャンスがあるという。
「物陰に気をつけろ」これも同上。
だから、この回想でも、新選組側の刀として維新側の刀である肥前に絡みにきてる面もあると思う。
でも、肥前にも「咆哮」はかかってそうだからな…大業物たちの本質って血の気が多いぞの意もあると思いたい。
▼孫六「戦場で見るとよりいい刀…」「大業物、肥前忠広」のあたり
孫六は本丸の手合わせでも大業物の刀工の作に当たると「大業物か…」と言い出して楽しそうなので、大業物の刀工の刀相手には一種の仲間意識と対抗心があるんじゃないですかね。
そもそも、罪人の死体を試し斬りしたお試しをパスして認定されるのが業物なので。
これはと思えば、腕試しをしたくなる意識や本能が根幹にあるのかもしれない。
そこに加えて……斎藤一の刀剣好きであったという逸話もおそらくのってる。
名刀を見掛けると黙っていられないし、はっきり肥前のことを「大業物」と言う。
最上大業物初代、大業物二代。その区別がつく目利きアピールがあるってことは…純度の高い斎藤一要素を出してきているんだなと思う。
岡田以蔵の名前をしっかり出すところも、幕末の勢力図を把握した上でやってるんだろう。
天誅の天才、人斬りの中で格別…あたりは煽りニュアンス感じない声だなと思う。
名刀は腕の立つ剣術家が好き、まして玄人刀は人斬りに対して否定的な感情は持ってないって塩梅かも。
▼肥前の「最上大業物で人斬りの先輩様が、何の用だよ」
この時点の肥前がダウナーでちょっと皮肉っぽいけど、フラットな調子で孫六に対応してるのがいいよな。
岡田以蔵の名前を出されても、そこに蔑みとかはないのは嗅ぎ分けているから面倒そうなだけ。
人斬りの刀同士だとそこは互角だもんな。
最上大業物に対して大業物の身で「先輩様」って皮肉だしてくるのは最高……。この脇差、喧嘩が強いぞ……。
▼孫六「私闘は上から厳しく取り締まられている」
「局中法度」という呼び方も、そこに「私ノ闘争ヲ不許」が入っていることも後世の潤色だそうなので。
あえて、史実にはなかったとされる「私闘は禁じられている」を出してくる孫六。
「新選組の物語」を背負っています!!を重ねて教えてくるのずるいな。
知っての通り、とかの前置きを肥前にも投げかけるあたり、「そっちも、世のひとが広くしっている逸話に好き好んで縛られているお仲間なんだろ?」って探りだと思う。
肥前の舌打ちは、その裏の意味への苛立ちって反応じゃないですかね…。
くわえて、この「上」って、時の政府のことでもあると思うんで。
政府権限で顕現した肥前も、「在り方や逸話の取捨選択っていう縛り」が「上」から課される状況が理解できてしまう。
面倒くせえ話をもってきやがったな…?の空気になってきた。
▼「敵を倒せとほっぽり出された」「俺も、あんたも、そうだろう?」
(この戦場じゃ物足りないだろ?あんたも)って意味以上に、
遡行軍相手なんかじゃ物足りないだろ、俺たちのような人を斬ったことがある種の刀剣は?の意だろう。
仲間意識を引き出すことで手合わせの真剣度を上げたい狙いがあるのかな。
逸話寄せの下の地金を見せろよって方向性。
▼「ごちゃごちゃうるせえ」
斬れ味を評価された刀剣の業は同じだよな、とか。
なあ、お仲間だよな系の挑発に対しては、おれは刀工集合体の本能がどうのって話にはのらねえよと遮断する。
この肥前忠広の真面目さは逸話によった顕現に加えて、個の性格部分なんじゃないかなーと個人的には思ってる。
▼孫六「自分に求められていることを理解している目だ」「憐憫で泣いてしまうな」
序盤の挑発に対して肥前の反応はあまり良くなかったから、もう少し踏み込んだ。
(顕現した姿、背負った逸話に相応しい振る舞いを理解して大人しくしているだけなんて、大業物のくせにつまらないな)って当て擦りだと思う。
これを浅葱の瞳をした男士が、血色の瞳をした男士に言うの、なるほど煽ってくるじゃねえの……。
新選組の物語と人斬りの逸話をお互い纏ってるくせに、ずるいぞ!
で、憐憫。これは明確に肥前の地雷ワードなんだよな(周年台詞とか参照)
肥前忠広、元主の逸話を背負った姿を「憐れ」と形容されるのだけは絶許の男だよ。
▼肥前「……なんだって?」
ここで、空気がピリつき始める。
逸話を元に顕現した肥前には、やはり、元主達をネタにした挑発が有効。
孫六は狙い通りで、反応が良かったので、さらにこの方向で畳みかける。
▼孫六「飼いならされた犬の刀」
土佐勤王党における以蔵さんの扱いがよぎるのでしんどいポイントです。
以蔵さんは人斬りだけど、党に従って政敵を狙った志士なのでね。
目があった、行き会った、おまえ強そうだなぁ!!で斬りかかる時代劇の辻斬りバーサーカーではない。
逸話の範疇に大人しくおさまった「犬の刀」と喧嘩しても面白くないぞ、って煽りだ。
▼肥前「……はぁ?」
もうここ、副音声が「てめぇにあいつ(元主)の何がわかるんだ?」ではないか。
単に人斬りと言われても反応しないけど、以蔵さんの在り方をdisられると黙ってられないわけだな。肥前も情に篤いんだよ……なに、大業物ってみんなそうなん?
▼孫六「殺気が足らないんだよ、殺気がさあ」「範疇から外れればいいのか」
でも、まだ殺気のボルテージが足りないらしいよ。
そして、「範疇」が出てくる。
あくまで感想ですが、これは「岡田以蔵の人斬り刀という逸話の型」のことかなと思って読んだ。
犬の刀は殺気が足りなくてつまらない⇒命じられて人を斬る男の逸話をなぞってる奴の殺気なんてたかが知れてる、まだ足りない。
ここまでも結構な挑発なんですが、生前の在り方に向けられた色々なんだよな…
▼孫六「孫六兼元にはこんな話がある。慶応三年、冬の京都だ。土佐脱藩、坂本龍馬の……」
急に土佐推しを殺すな!!!!!
一瞬で、すべてが吹っ飛んでしまった。
浪漫諸説や創作、史実軸だとしても……不穏な挑発なんだよなコレ。
土佐推しとか龍馬が好きなヲタクはここでもう「おい、それを新選組ゆかりの刀が言ったらもう戦争しかないんだが?」になるところ。
え、なに喧嘩始まるの?って思ってたら
肥前が「……!」てあきらかに顔色を変えたので
ここから先、まだ、まだ山場が残ってる……
そういうわけで、続き③ https://fusetter.com/tw/fE3fZTWx