クトゥルフ神話TRPG『Life goes on』PL:歌月あくと×香神ホメオ×舞柏マイコ×蒼依ユノ 感想 ※後半にネタバレを含みます。
そしてこれはネタバレではないんですが、メンバーの集まりを見てついた名前がアホマユでした。
サムネの人の並びが理由らしい。この並びにしたルチアさん有能。そうでないなら皆赤に寄った髪色してるからそういう方向性の名前だったかなぁ
ネタバレなし部分。
不揃いなメンバーだったのに、以外に形が合う。そんなセッションだったなぁ。
これはPC,PL含めみんながみんな大人だった。最初の合流部からどういう集まり方するのかの譲歩、行動中の役割、上手い事まとまったなぁと思う。
最初に男性陣が切り込むんだけど、ホメオさんこと御宅吾、あくとさんこと馬韮ヴィンでやり方がぜんぜん違くて、陰と陽の出来ない男と出来る男の違いがよく出てた。その差がキャラを引き立てていて埋もれるなんてことがなかった。女性陣はサポートに回る形なんだけど、ユノさんこと青江珠乃がちゃんと周りを見てて補足を入れたり、途中(店員さんかな?)ぐらい注釈入れてて苦労ポジだ・・・ってなってたなぁ。
ウチのPCの天城唯は唯我独尊で基本人に合わせない人間だったので、基本は後ろで見守るRP方針。よくよく見ると天才なのにどこかポンコツが抜けない人だったのかなぁと要素を見れば思うところでしたね。
結果、みんながみんなちゃんと引き立つ場所のある良いセッションだった。セッションという言い方が本当に合うほどにみんなで引き立て合ってたと思う。
ーーーーーーーーーー以下ネタバレを含むーーーーーーーーーー
【各PL,PCへの感想】※シナリオの内容を含む
・ホメオさん
キモかった~~~~~!!!(誉め言葉)本人のビジュアルは見てたから、まさかここまでキモいRPが来るとは思わず、、、(良いんだ…そのビジュアルを崩壊させるレベルのキャラで……)と最初は思った。まぁ、ブスは三日で慣れるではないけど、キモさが味になり、ある種の可愛さに変わっていく瞬間があったと思う。おかげで皆茶化しつつではありながら偏見を持たずに接していたな。ユニクロでの汗のくだり、キモかったな……
上記の通りに切り込み役。設定のポジティブな部分がすごい活きてて、行動力のあるところが話を動かすという面でも良かった。個人的には最初のお店で試しに行けるところがめっちゃ好印象。知らないところ、しかも最初に陰の者には縁がない場所みたいに言っていながらそこに飛び込めるのは凄い良いところだと思う。ツッコめるところもいっぱいあるし。
ホメオさん自身のパワーが強いからこそキャラの強さが出るよね。初手の仕込みからちゃんとブッコんでいるのは配信者としても見習わなきゃだ……と思う。初対面だというのに仲良くセッションして下さり非常に感謝。
・あくとさん
陽の者!!!!声も!!!!全部!!!!ということで武器を前面に活かしたRPだった。コミュ力高いPCだから交流するにも取っ掛かりになる、卓を囲む相手としても助かる人だった。多分元々モテるPCなんだろうなぁと思うエスコートぢからで橘ちゃんにもしっかりエスコートしてた。THE王子様って感じの男性。
結果的には交流・交渉担当みたいなところにいたような気がして、ショッピングモールでは値切りやエスコート、病院パートでは情報の引き出すのにめっちゃ活躍してた気がする。もちろん、技能面というだけじゃなくPCの話術も良くて、こりゃなんでも話しちゃうよな~って思った。
あくとさん、CoC初めまして…?すげぇうめぇ~~~って思った。別のTRPGは経験してたのかな。操作面とかは初めてだし仕方ないとしても、それ以外のセッション中のシステム面とかRPの部分においてうますぎ。周りを見て気配りも上手だ……
途中の「ボムだ!!!!」とか「御宅くんは右半身だぞ!!!!」とかたまに出る大声がおもろかった。多分大声出す度に珠乃さんがめっちゃビクッッってしてる。所々が伏線回収出来てるのめっちゃおもろかったな。御宅くんが隠し味……ってコトォ!?
・ユノさん
継続探索者!ユノさん本人の生き写しみたいな感じのPCだと思うので、こういうメンバーに囲われたらちいかわになっちゃうんだろうな……と思いながら眺めてた。合流部の「ワァ……おねぇさ~ん!」からの唯のド正論パンチでナイチャッタ…なの、本当に可哀そう。
潤滑油的なポジションで、御宅を制したり周りに気を使ったり。多分行動中に胃を痛めてる。むしろ途中冷静になって(なんでここにいるんだ…?)みたいなのもなっていそう。メンバーの中で一番に一般人な感じで純粋。周りのために自分が死ぬか、みたいな問いに対して「私は生きたい」と臆病ながらに言えるところが人間らしくて、良い意味で主人公ではない。自己犠牲の精神を持つのは物語的な人間であり、等身大の人間ではない。そういう意味で、一般人。珠乃さんは探索者として、非常に好きな部類の人だった。
ユノさんとはPLとして同卓がめっちゃしたかったから今回ご一緒出来て本当に良かった~!絶対一緒に卓囲んで楽しい人だもんなって思ってた。面白かった。もっとやりたい。これは配信前の裏の話ですが、PLだけが揃ってて喋ってるとき、ユノさんが「ココフォリア」の名前が出なくてウチに「助けてマイコさ~ん!」って言ってるのめっちゃすきだった。諸事情あってウチはマイクミュートしてたんだけどごめ~ん!って思いつつにこにこしてた。ちゃんとチャットで答えは打っておいた。
・天城 唯
天才ちゃん難しいだろうな~~って最初は思ってたけど、やってみればちょっとかわいげはあるんだよなって部分からちゃんとキャラを掴めた感じ。最初の想定ではワンちゃんがきたら勝手に合流するかな、と思ってたんだけどあくとさんの提案があったからそっちに乗ることにした。本当は人嫌いなので実は人に合わせて行動する、何て言うのはしない人な気もするけどね。コーヒーを頼むことは折れない、あれ実は紅茶と言おうとしての言い間違いでした。でもおかげで人に合わせない部分も埋め合わせられたかなぁ。
基本は後ろから見守るポジションで出るときは出る、ぐらいのRP方針でした。結果、前半はシュークリームを食べながら見守る人になり、後半は興味を持ってズカズカ進むような人になりました。知識が高いからかお助けNPCみたいなポジションだったかも。
犬はずっと撫でてるわ、シュークリーム食べながら後ろついてるわ、本は上から落とすわでどこか抜けてる天才ちゃん。0C3Fのスコアは抜けてる部分の証左かも。ちなみにファンブルの一つは雑談で振ってた追跡。追跡初期値なのに犬猫が鳴くたびに裏でやってました。技能面で言えば、ドイツ語を持っていったのは正解だったね。噛み合う技能をなぜか持ってきてしまった、、、
残念ながら中身がバカなのでそれっぽい事を言ってるようで基本的な事しか言えてません。ただ、中身のアイデアも高かったようで察しは良かったね。ほとんどのことが(あ~こういうことかぁ~)って感じでわかってて周りの話を聞いてました。橘ちゃんの手を引くムーブはお姉さんぽかったね。34歳です。
御宅×馬韮の掛け合いも、御宅×青江の掛け合いも、馬韮×青江の掛け合いもどれも味わい深い気がする。全員で並んでるスチルも浮かぶ……
【シナリオ内容】
PCの時にいっぱい喋ってしまった……!となってますがそれ以外の部分で。
ゲームセンターのシーンはPC側のチョイスとして音ゲーにクレーンゲームと絶妙だな~とか思ったり。皆で盛り上がれるものを選ぶのが良いはずなのにソロでやるやつを選ぶあたりがね。良いRP、ダイスロールがみんなできたんじゃないかな。
フードコートのあたりもだいぶ個性出るチョイスで良かった。道中ずっとたかってる御宅に対して(本当に最年長か…???)と思わなくはないけど、というか言った気がするけど、ファストフード店で何を選ぶかってPCたちにおいてはめちゃくちゃ語れる議題だからそれをシナリオ内で出来たのめっちゃ嬉しい~~橘ちゃんがハッピーセット選んだ時は(それか~~~)って思った。ハッピーになれたか……?
流石に不審者の場面はすぐに気付いたけど、心理学振っておきたかったよね。唯は迂闊に動く大人ではないから抱きかかえるとかは出来なくて、咄嗟には腕を掴むぐらいしか出来なさそう、という動き。
というか、ここまでやっててSAN値チェックがないのがびっくりだよね。そう、これ遊びに来たんじゃないんです。CoCなんです。最初の方にSAN値チェックがないと忘れちゃうよね、ちょっと忘れてました。
病院パートはだいぶ唯が暴れ散らかしたので楽しかった。最初に院長室に向かったのは状況把握に最適なのは院長に直接聞くことだったからでした。
理論に基づく人間なのでマヤ氏の突飛な発言には全て反論するし、研究者なので取れそうな裏取りは大体しておきたくなる。おかげさまで多分シナリオに書いてないことをメチャクチャKPに聞いてしまった。多分本当ならマヤ氏に対しては接する価値もない、となるはずなんだけど状況もおかしかったのでどんな情報も得たかったのかなぁなど思ったり。
馬韮のコミュ力無双がすごかった。でも、正直初心者にこういうムーブもアリなんだって教育できたかな……悪いことを教えてしまった…………情報を聞き出すなら、顔も有効だよね、酷い手法だと思うけど。受付さんの「顔が良い……っ」必見。そして御宅、全てを顔が良い人間越しに伝える最年長。この構図面白すぎて好き。
果物ナイフのくだり、突発的に生えた部分だと思うけどあくとさんかな?が狙ってたっていうのがすげぇびっくり。回復したの見て「そうだと思ったんだよな~」って言ってて、ウチは気付かなかったけどな…となってた。あとでちゃんと気付ける部分があって「そこで気付けるようになってるのか!?」みたいな反応してて上手い人だぁ~っておもってた。
結構飛ばして地下部分。殺したかった~~~~~~~~~~~~~~~~でも喋ってたら衝動納まっちゃった~~~~~~~~~~!!!!!知性溢れる天才が知性の欠片もない暴力に身を染める姿があると思ったんですが……なかったようですね……
トロッコ問題で例えを出したけど、自分の中では理解しつつ周りが「?」な感じみて、あ~これこれって思った。でもちょっと言い方を間違えてたのでもうちょっと上手く説明出来ればよかったなぁ。「通常のトロッコ問題と違う所と言えば、1人を殺して4人が助かるか、全員死ぬかという選択肢になっている」ってちゃんと言えればな。まぁそりゃ助かる方法をとるよね。
3人に上に行かせて1人残ったわけだけど、その間は多分ワタリ院長がここまで来た経緯とかを議論してたんだろうなと思う。多分そのまま神話生物にも興味持つ気がする。あくまで人間の脳を研究する学者だけど、現代科学で及ばない部分なんかはこういうのの手も借りそう。その前に「このようなおぞましいものの手を借りるなど許されることではない」とか言ってた気がするけど、多分結局魅入る気がする。
結論、3人がそのまま出るというのであれば唯もボタン類を見ては立ち去るかな~と指針は固めてました。結局のところ、人の命が4つ掛かった天秤。天才とはいえ一人の人間だけで結論をつけては暴論。時に正義となるのは多数決ということを唯は知っていた、というわけです。
PLとしてはここで決着付けないと一生悪夢と付き合わないとなんだよなぁと思いながらでしたが。でも神話生物を殺したところでこっちも生きてるという確証がない。どっか見落としてるんだろうなぁと思いながら決断してましたね。殺す手段は明確なんだけど、我々が最初の被験者なせいで「わからない」の一点張りなんだもん、そんな博打この人が打てるかよ~~!「わからない」から研究してるんだぞこちとら~~~!!!そりゃ、先送りにもするよな。まぁセッションにおいて結論を出さないというのは、現状維持のまま後遺症を抱えてこのまま生きるということになる、という教訓を知れたんじゃないでしょうか。シナリオは終わり、人生は続く。これは通過点であり、探索者は先に進まなければいけないのだ。
ちなみに、KPのルチアさんが集めてくれたこの面子でした。おかげさまで個人的には楽しく、気持ちよくセッション出来ました。どうやってこんな良い組み合わせを思いつくんだ……?シナリオ中も喋り散らかすPLたちを相手によくKP出来たな……と思ってた。ウチも好き勝手にする方だから尚更な……。聴いてておもったけどやっぱりルチアさんRP力がめっちゃ高い。なんか今回出てきたNPCみんなCVが合ってたよな。すげぇ、こんな声になりたい人生だった……
継続探索者もいたということを含めて、ちゃんとなんの曇りもなく生還しました!!!と言いたかったんだけど、ちょっと後味の残る生還の仕方をしちゃったというのがくやしい。まぁ、セッションの中で正解はシナリオとは別に卓それぞれにあるし、彼ら彼女らのした選択を本人が後悔しないのなら正解だったのではなかろうか。とウチは思います。PL個人としてはめっちゃ悔しいけど、唯としては結論が出せなかったのでしょうがない、ぐらいの考えなんじゃないかな。
正直タイトルからのメタ読みでこの展開になるとは思ってなかった。え?普通に死ぬじゃん。ずっと生きるルートとかないんか??とか思ったりした。老い先短いではないけどSAN先短い人生ですよ。1ヶ月いきれない人3人おるもん。ていうかこのタイトルならNPCも生かさせてや!!!!!
あと夢の中で芋虫が自分の顔になったのなんの暗示なんだ!!!!!!!
昔はダミー情報とかもありけりだった気がしたけど今回はダミー情報ない気がして、そういうちょっとした描写もきになりはするんだよな。何か意味あるのかなぁ。
ということで疑問点も含め、つらつら書いていきました。見どころ満点の面白いセッションでした!たのしかった~~~!!!