アニメサクナヒメ4~6話の感想をまとめました。7話までにまとめられて本当に良かったぜ…!
6話までのネタバレはあるが、先の展開のネタバレはないはず。
■Myrthe`s journey
・ミルテ回が「ミルテの学校」で始まるの、象徴的だし好きが詰まっている。
「ここがどこでも、立派な大人になりましょう」ミルテの長所と短所が詰まっていてしみじみ好きですね…。押しつけがましくてみんなから総スカン食らうけれど、哲学(考えかたの型)や宗教(世界の説明)は自分が困った時の杖になってくれるものだし、あの環境でそれを言えるのは芯が強く目的意識も明確なミルテよな…。
・サクナ様たちを「天使」と理解するミルテ、やっぱり頭が柔らかくて柔軟性が高く、優れた宣教師なんだよなこの人…。
・田んぼ、やっぱ世話する手は足りないよね!?と思っていたら、そこで河童が絡んでくるのかと膝を打ちました。しかも初めての採集もセットで。そう来るか…!!
・サクナ様の日々の苦労に思い至り、謝意を伝えるのがミルテなの、理解が深い。
・河童かわいい、河童
・河童の愛らしさにほっこりしてたらまさかの「青い目」で困惑するなど。えっ…?
・ミルテの旅路が見られるのもいいですね…!
知ることと伝えることの大切さを、宣教師である彼女が語るの良さが詰まっている。
・自分の内にこもってためこんでるきんたが、ミルテの言葉に感じるものがあるのも良き。
どっちかというと、田右衛門よりはミルテのが、きんたの性分と近そうだものな。
・河童たちのもとに行くためにミルテが飛び出していくの、納得しかないが焦りもしますね!?
・おお、大鯰鬼ここ……青い目!!!!なるほど!?そうくるか!!
しかもサラッと河童を食うのこの…あっこれは怖いな!?とぼけた外見のくせに怖いなこいつ!?
・ミルテが河童たちをかばうの大変勇敢だし、そこに駆けつけるサクナ様カッコいいが過ぎる。
・しかしさすがに苦戦するサクナ様(そりゃそうまだ一年目だぞ)とおびえる河童たちのため、駆け出すミルテ!襲い来る大鯰鬼!風圧に負ける頭巾、変身バンク始まりそうな勢いで金髪がたなびくミルテ、謎に苦しむ大鯰鬼、からの「毒、まきました!」→飛燕
かっっっっっこよ!!!!!!!!の気持ちと、あーーーーー薬師は当然毒の扱いにもたけており使い場所を誤らない良識と倫理観の持ち主である!!!!!!癖です!!!!!!!!!の気持ちがダブルでこみあげてきてテンションが天元突破。
・河童になつかれるミルテと、「知ること、伝えること」の大切さを有言実行してきたミルテの姿を受けゆいに後押しもされサクナ様に頼みごとをするきんた、着地点が美しすぎる。
・ミルテの語りが、手帳に書いているときはなめらかな言葉回しなの本当に好きですね…「遥か東方の果て、ヤナトの国あり。古来よりこの地では、神の世と人の世、すなわち”二つ世”があると信じられてきた」…ある意味ではすべてのはじまりの言葉…。
■きんたの恩返し
・あまりの甘酸っぱさに何もかもが吹き飛ばされてしまった。
きんたおまえ…おまえ…櫛っておま…おまえーッ!!!!!!
・きんゆい回の裏で着々と峠がにぎやかになっていくのとても良い。
・ゆいの反応に「恋じゃな!?」ってノリノリで顔を突っこみつつ、新しい武器(農具)もらったらウッキウキで本来の目的忘れて試したり、あんまり一途なゆいの言動に(よくわからん…)って顔したりするサクナ様、……タケリビ様似なんだろうなあ……と生暖かい目を向けてしまった。や、そこがいいんですよ。そこがいいんですけども。
・でも片恋物語をもとにアドバイスするのはやめましょうねサクナ様…フィクションはあくまでフィクションですからね…
と思っていたら始終ちゃんと機能していて笑う。助けになるんかい。朧月香子先生もびっくりだよ。
・地味に片恋物語の記載内容が表に出たの初めてで動揺してるんですが、その中身が「自分を磨くことで好意を持つ相手にも振り向いてもらえる」とか「言葉ではなく贈りものこそが心を伝える」とかで更に動揺している。そ…えっ…あの…片恋物語が一気になんか、トンチキ恋愛解説本みたいになっているが!?いいのか!?!?
・サクナ様にとっての片恋物語「理解る…理解るぞ…!」って感じではなく、どちらかというと「うーん難しい…よくわからん…でもなんか惹かれちゃうし描写も天才なんだよな…」って感じなんだなと解像度が上がる。そっかぁ。
・きんゆいは本当にド直球に甘酸っぱいすれ違いをやってくれてなんかもう、こう、むず痒い。
でもさすがにゆいが夜を徹して作ってくれた手拭いをポイするのは良くないぞきんた!?
・と思ってたらきんた→ゆいの感情が…おまえ…きんたおまえ…そん…「うっつくい(美しい)」っておま…おまえ…
きんたにとっての「幸せな暮らし」が、「裕福な相手に買われて仕えること」なの本当に麓の世の荒廃具合を示してきて辛すぎますね…苦境に置かれリアリスト極まった少年が、自分に好意を寄せる美しい少女に心を寄せたらどうなるか、の回答がしんどいぞ…ちょっとだれかミルテさん呼んできて
・鶴を追って渓谷に行ったら現れるうつろ舟もとい訪れし者sでっか!?!?でかくね!?!?
・このへんのきんたの言葉、サクナ様に発破かけられて零した述懐も踏まえると、なんというかこう、しんみりする気持ちとニヤニヤする気持ちとむず痒い気持ちが入り混じって、大変にこにこしましたね…
そしてここできんたが出すのが櫛なのお前…鍛冶小屋にこもってやることが、まずはサクナ様の武器グレードアップ、続いてゆいへの櫛っておまえ…きんたおまえなぁ、不器用すぎるんだよお前…!
・この文脈でゆいに渡される櫛、完全に「苦しみや死を共に乗り越え一緒にいよう」の意(≒プロポーズ)にしか見えないんですが、きんた…おまえ…この…
・虫追いの幻想的ななかで、これまでとは少しちがったふたりを描写されてしまうと笑顔でサムズアップして溶鉱炉にとびこむしかできないんですよね。他にも言及したいこといろいろあったはずなんだが…まあ…無粋よな…ふふっ…
・中干しで始まり出穂で終わる。恋も稲も刈り入れ時かあ……
■恨みの炎
・登熟じゃーっ!!めでたい!!!
が、ここから先もまた大変なの、本当に米を育てるのは難しいな…。
・同時に火山周りの話も進めてくるの、作劇が巧い。
・最近はわりとシャキッとした姿が多かったおひいさまの「帰る!!!!」からしかとれない栄養がある(人の心?)
豚鬼の様子をうかがっているときのへっぴり腰サクナ様、逃げの姿勢に入ってるネコチャンみたいで可愛いね…
・アシグモがサクナ様にご両親の面影を重ねるの、いいですね…。いい友人として付き合ってきたんだなぁ。そしてサクナ様はやっぱり、性格や表情はタケリビ様似で、外見はトヨハナ様似なんだね…。
父親の話を聞いて、嬉しそうに寂しそうにするサクナ様の背中が切ない。
・同胞と戦わざるを得ない状況はわりと王道だけど、アシグモこれは、辛い…辛いぞ…!
苦痛から解放されて眠っていたはずの同胞が、何者かにむくろを操られ、恨みや憎しみに身を焦がして襲ってくるのあんまりすぎるよ…。
・サクナ様が、怪我を負い、仲間に許しを請いながら苦しむアシグモの姿に立ち上がるの、かっこよすぎるんだよな。登り鯉はいいぞ。
・難敵にぶち当たってもうちょいなんだけど力が及ばない…!→米を収穫してレベルを上げるぞ!は、サクナヒメあるあるなのでこの描写は嬉しいですね。
・田右衛門めっちゃ頼りになる…なんだお前…そんなくるっと器用なことやってお前…!頑張ったな…!!
って感動していたら稲架をひっくり返しかけ自分もひっくり返る田右衛門で少し安心しました(?)
・収穫、稲架掛け、脱穀(こきばし…!)、もみすりからの米つき!いやー手がかかる!本当に!!
・田右衛門の「ふぅ~…」が地味に好き。
・初の白米いいなあ!!!!!
旨そうで飯テロってのももちろんあるんですけど、みんなと一緒にいろりを囲み、初めて収穫した米を食べるのすごくすごく良い。
地味に白米を初めて食べているのであろうきんたとゆいにニッコニコするし、神妙な顔でキリっともぐもぐしてるミルテとかいまるも愛らしいし、うっとり食べてる田右衛門もいっぱい食えよ…!なるし、思わず感極まるサクナ様はもう本当に本当にお疲れさまでした!!!!!!よく励まれており感服しましたぞ!!!!!!
・「米は力なのです」タマ爺が言うのか~~~!!!いいぞ!!!!
・ゆいの蝶の狩猟着ときんたの大業物武器で装備を整え、米を食べて力もつけ、いざ再戦!!
話数的にも前半の総決算ですし、良い勢いだ。
・火山内部での登り鯉、なんていうか、美しいな…!登り鯉は本当にいいぞ。
・ヨモツホムスビの攻撃を凌ぎ、かわし、電光石火からの雷霆万鈞でとどめ、かっこよ!!!!
・ちゃんと先への布石を残していくヨモツホムスビ…。
・最後が、かつて父がアシグモ族たちと築いた砦跡に、収穫した米と花を置いて、死出の道へのおともを供える終わりかたなの、切なくてしんみりしていてすごく沁みましたね…アシグモの「礼を言う」がさぁ…頬を伝う水滴がさあ…
・6話、全体的に涙腺を的確についてくる