オクトパストラベラーII キャラ別ストーリーの辛口感想
はじめに、キャラごとのストーリー評価を列挙する。
上からキャラストをクリアした順。5段階評価。
・踊子アグネア:-100(害悪)
・狩人オーシュット:5(良)
・薬師キャスティ:1(虚無)
・剣士ヒカリ:3(並)
・商人パルテティオ:1(虚無)
・盗賊ソローネ:0(虚無)
・学者オズバルド:3(並)
・神官テメノス:5(良)
半数のシナリオは読めるということで、前作や大陸の覇者よりはだいぶマシになった(前作はすべて虚無)。
が、未だに虚無シナリオが残る。
せめてオーシュット、テメノスくらいのクオリティで全キャラ描いてほしい。
虚無はゼロにしてくれ……。
念のため前置きすると、今作もゲームのシステムや探索、バトルはめちゃくちゃ良いです。
オクトパストラベラーシリーズは総じてシナリオ以外が全部良くてシナリオが全ての足を引っ張っている、というのが持論。
ただ今作の音楽は正直ちょっとキャッチーさが減った感じする。
前作くらいにもっとキャッチーなメロディを主張してほしかった。
というわけで、以下、キャラストを細かく語る。感想もプレイした順に書いている。
当然ながらここから下はネタバレ全開です。
■アグネア編
主人公に選んだのはアグネア。
見た目と声とキャラはまあ悪くない。
というかそれで主人公に選んだ。
……が、まあ例によって、シナリオとテキストが虚無どころか、害悪の域。
過去のオクトラ(無印、大陸の覇者)の中でも随一の悪さだった。
特に冒頭の、踊子のフィールドスキル「誘惑」(NPCを仲間に入れられるスキル)の導入部がヤバい。
協力者を探そうって話の流れから誘惑スキルの話になるのだけど、
アグネアの妹・パーラに以下のようなことを言われる。
「アグねえにはその桃があるんだから、男も女もイチコロでしょ」
桃とは要するにおっぱいだ。
きょうび、まさかこんなお下品なセクハラテキストをスクエニのゲームで見るとは思ってもみなかった。
この時点でもう一気に興醒めした。
加えて、その後にも何度か「桃(おっぱい)」の話が出てくる。
ただの一言だけならまだこの妹が面白がって言ったジョークで百万歩譲るが、本当におっぱいの比喩表現として使われるということだ。
踊子の誘惑スキルって踊りを披露したおひねり的なイメージだったのだが、これを聞いたらもうおっぱいで誘ってるだけにしか聞こえなくなってしまう。
前作のプリムロゼのようなキャラならともかく、田舎娘のアグネアのキャラとはあってないだろうよと(エロゲならまだしも)。
まあ、一種のジョークなのだろうけども、ちょっと笑えるジョークではないというか、冒頭にこれを見させられるのはかなりキツい。
桃の話はさておき、その後の展開も酷いものだ。
2話目のボスは「自分が踊っていた場末の酒場を潰しにかかってきた大劇場の支配人」。
わざわざ劇場まで直談判しに行って……までは良いんだが、その支配人と戦うってことは要するに暴力に対して暴力で返しただけだ。
踊ってる描写やセリフもなかったのでダンスバトルだったとかってオチでもなさそう。
いいのかそれで? やはり力こそパワーってこと?
また、今作は昼と夜でフィールドスキルが変わるのだが、毎話ごとにいちいちご丁寧に昼のスキルと夜のスキルをプレイヤーに使わせる場面が用意されている。
1話目ならともかく、毎話そんなめんどくさい縛りを付けて全キャラの話を作ってるのか……?
と思ったのだが、次にプレイしたオーシュットのシナリオでは毎話いちいちそんな場面は用意されてなかった。なので単にアグネアのシナリオがめんどくさいだけだった。
(なお、更にその後プレイしたキャスティのシナリオではまた毎回昼と夜のスキルを使わせられた。)
例えば、車輪が埋まってしまって動けない荷車をテコの原理で助けるために長い棒を探してこい、っていう無駄にフィールドスキル使わせてアイテム回収させられるシーンがあるくらいだ。
要らんわこんな無駄なシーン。
アグネアはスターを目指しているという話なのに、何故か世界を旅をしている。
酒場で長く踊って実績積んだ方がいいじゃんと思ってたら「お前はこんなところに収まるタマじゃねぇから」的なことを言われて追い出された。
結局最後まで旅をしている理由は特に語られず、何故か各話の終わりに次の街へ行く。
なんで?
最終話のボス、何故か倒したら改心した。
そもそも踊子同士の舞台での勝ち負けの概念がよく分からない。
バトルに入るのはまあ「※このバトルはイメージです」ってことなのだろうと解釈すればいいだけなのだが、しかしバトル後に何故か敵が膝を突いて「なかなかやりますわね……」とか「私が間違ってましたわ……」とか言う。
え今のバトルのどこでそういう要素があったの?
周囲の歓声も、どう聞いても敵の方が優勢だったじゃん? それで勝ったって何? やっぱ暴力最強?
と、プレイヤー的にはよく分からないままなんか勝ったことにされた上、敵が勝手に改心した。
何も理解出来ないままエンディングになった。
総じて、プレイヤーのツッコミが追いつかないシナリオだった。
ツッコミというか、もはや何も理解できなかった。
オクトラのシナリオは元より期待していなかったが、更にその想定の下を行くシナリオだった。
ライターが前作同じというのを見たときからシナリオへの期待値を下げておいて良かったぜ、と心底思った瞬間である。
■オーシュット編
最高だった。
いや、あれ……?
アグネア編のあの微妙なシナリオとテキストはなんだったんだ……?
ってくらいに良いシナリオだった。
まず、セリフ回しが明らかに違う。
そうだよRPGのシナリオとはこうあるべきだよ……というこなれたセリフ回し。
ちゃんと「キャラがしゃべっている」というセリフだ。
聞いていて気持ちがよく、キャラクターへも感情移入がしやすい。
短文ながらも内容がスルッと入ってくる。
オーシュットのなんとなくシュッとした性格も心地よい。
合わせて、ストーリーの内容もとても分かりやすい。
「島に災厄が訪れる予言があるから、それを回避するために伝説の魔物を仲間にしてこい」と、旅の目的も大変分かりやすい。
オーシュットの性格や平野綾の名演もあいまって、なんとなくコミカルな内容になっているのも好印象。
伝説の魔物をみんな「くん付け」で呼ぶのも、ちょっとフフってなって良い。
それでいながら獣人と人間のわだかまりやオーシュットの成長も、しっかり最小のテキストで描ききっている。
ラスボスがあの子なのも、(予想は付いていたが)とても良い締め方だった。
オーシュットのシナリオを読めただけでも、オクトラ2やって良かったな……って思えるレベル。
全キャラストを最低でもこのレベルで書いてくれ。マジで。
オーシュット編は、間違いなくアグネア編と違うライターだと感じた。
ここにきてオクトラ2の評価を改める。
つまり「今作は複数ライターで、ライターによる品質差がめちゃくちゃ激しいのではないか」……と。
こうなったら、自分のモチベのためにも「1話目が直感的にダメそうだったキャラの話からやる」となった。
良さそうな話は最後に持ってくるってしないと、ちょっとこれは8人分も読み切れなさそうだぞと。
1話目だけで言うとテメノスが一番良かったので、これを最後に持ってくるのを主軸に組み立てることにした。
■キャスティ編
直感で次に選んだのはキャスティ。
まぁたまたまスタメンだったからという理由なのだけど。
蓋を開けてみればアグネアとだいたい同じノリのセリフ回しで、毎話必ず昼夜のスキルを使わせられたので、予想通りにアグネア編と同じライターだろうと察した。
ちゃんと微妙なシナリオを引き当てられた自分を褒め称えておく。
旅の目的は「記憶喪失になった空白の期間の記憶を探す」なのだが、オチとしては大した記憶ではなかった。
なんかショッキングなことが起こったのかーと思ってたけど別にそうでもない。
最後まで、なんで記憶喪失になったのか謎だった。
また、冒頭から出てくるマラーナ(CV豊口めぐみ)、ずっと意味深なことを言いながらも全然何も語らないキャラだったが、結局記憶喪失以前のキャスティを良く知るどころか同じチームの一員だった。
じゃあなんで最初に再会したときに全部教えてくれないんだよ!!! って感じだった。
キャスティの記憶の残滓としてまろび出た幻影だったからキャスティが思い出せていること以上のことは言えなかった……ってことなのか……? 説明されないので推測するしかないのだが。
まあよく分からないキャラだった。
マラーナはともかくとして、この手の「今はまだ語るべき時ではない……」とか「今言っても理解出来ないから」とか言うような「真実を知ってるのに何故かはぐらかして語ろうとしないけど匂わせ発言をする系のキャラ」が好きではない。
だいたい言えない理由がしょーもないし、答えを知ってるのに悩む部下をほくそ笑んで見ている上司のような意地の悪さを感じて、好きになれない。
今回のがそれに当てはまるのかは結局分からないのだけれど、匂わせ発言ばかりだったのが好きくない。
そういえば最初の1話目で、街の住人達が「その青い制服は、かの悪名高いエイル薬師団では!?」みたいなこと言ってはずたけど、終わってみてよく考えると、あれは変じゃないか?
薬師団を悪名高いと言ってるのはたぶん村1つ滅ぼしちゃったからで、それは事実なので合っている。
しかし、その村を滅ぼしてしまったすぐ後にキャスティは小舟で送り出されて、船に拾われて、そしてあの街に着いた……っていう時系列だったはずで、そうなると薬師団が村を滅ぼした噂が広まるだけの時間がほとんどない。
しかも、村滅ぼすとかやらかしたのはこのたった1件だけで、それ以前には良いことしかしていなかった薬師団だ(しかもサイの町にも寄ったことがあるらしいので、東西どちらの大陸でもちゃんと活動してたのが窺える)。
悪名高い以前にまず良いことする集団として知られているはずだ。
であるならば、仮に村を滅ぼした事件がすでに伝わっていたとしても、「あの薬師団がそんなことするわけないだろハハハ」となるのが普通ではないかな。
とまあ、なんか時系列や辻褄がおかしくてモヤモヤする。
2話目でも、敵対してる2つの国のうちの片方の医療をしたと思ったら、その足で相手の国の兵士も助けに行く。そしてそれを見た元の国の兵士が改心するわ、相手の国も感動して和解するわだので、実にご都合主義で凄い。
ご都合主義というか、描き方が圧倒的に足りなさすぎる。
自分は前作でも覇者でも言ってるけど、セリフを少なくしたことによって情緒もないし感情移入もないし感動もない薄っぺらい内容になってて、読んでて本当にキツい。
キャスティ編は途中からセリフ読むのも聞くのも苦痛になったので、会話シーンは倍速オートで流し読みに切り替えた。
音声も読まれなくなるので斜め読みに最適。
倍速オート助かる~。
結局、キャスティ編はどこが面白ポイントだったのか分からなかった。虚無。
エイル薬師団に思い入れとかないし、あんな短いシナリオでは。
■ヒカリ編
一国の王子だが、兄王子に国を乗っ取られて追い出される話。
感想としては、可もなく不可もなくというところ。
話の大筋としてはまあまとまっていたほうだった気がする。
国を追われて、国を取り戻すために各地を旅するという目的は分かりやすかった。
アグネア編が分かり辛すぎたので警戒しすぎているのはある。
納得いかなかった点が大きく2つあり、ひとつは軍師カザン(CV杉田)を引き入れるための2話目。
カザンは財布がすっからかんだと言っておきながら、その直後に5000万リーフを賭博に賭けていたりする。
金がない状態(恐らく借金状態)だと言ってるのに更にそんな額を追加で賭けるのを許す賭博場はちょっと心が広すぎる。
返す宛てのない金を賭けることをどうして受け入れたんだ? なんかご都合主義すぎない?
あるいは財布が空だというのは嘘だったのだろうか。でもそれならヒカリ王子にすっからかんだと嘘をついた理由は何だったんだ?
何も分からない……。
あともう1点は、最終話で国攻めするシーン。
正門を落とすために、カザンが次のような戦術を披露する。
「この時期は谷に強い風が流れ込む。その風を谷に溜めて、岩を壊して一気に放って"嵐"にしてぶつけて正門を攻める」
風って溜めて放つと嵐になるの?
そもそも風を"溜める"ってなんだ???
もう何も分からない。
いや、まあ、ほら、魔法とか魔力みたいなものなんだよ……ってことなのかもしれん。知らんけど。
そもそもこの軍師カザン(のセリフ)が単純に好きになれなかったなって感じだった。
常時ドヤ顔してる感じのキャラを好きになるはずがないんじゃよな。
しかもCV杉田のうさんくさいキャラだし。
ヒカリのシナリオでは"闇の血"、"光の血"、"暗黒"など、割と意味深なキーワードが出まくった気がする。
"暗黒"はオーシュットの話でも名前だけ出てきて謎の存在だった。
これが今回の裏ボス関係かなーなどと思った。
テキストのノリやフィールドスキルの使わせ方はこれまでの3キャラとも違う感じがしたので、ここはまた違うライターか、あるいはアグネア編の人が頑張って書いたのかもしれないな、と思った。
■パルテティオ編
全キャラの1話目の中では、トップクラスにヤバかった(ご都合主義の塊だった)のがこのパルテティオ編。
契約書にコッソリ細工をしていたんだよっていう事実を、敵のボスが勝手にべらべら喋り出す。しかも戦う前にだ。負けたから喋るとかではなく。
なぜ負けてもいないのに自分からネタをバラした分からない。バカなのか?
他にも、銀鉱山の共同出資者のロック氏が去り際に「あの契約書には重大な問題がある」などと警告をして去って行くが、そもそもその細工をしたのはロック氏なわけで。
「重大な問題」ってなんだよお前がやったんだろ何その白々しい発言?
こっそり細工したのを見て欲しかった、ってこと? 何それ?
それを言いながら街を去るんじゃ、私がやりましたって言ってるようなもんで。
蒸気機関に興味が出たから的な綺麗な去り方をしてたけど、完全に話題逸らしなんですよね。
もし仮にロック氏がシラを切るつもり(=犯人でないフリをするつもり)なら、契約書のヤバい文を見つけたら慌てふためく演技をするのが普通のはず。
にもかかわらずそんなそぶりは見せず、問題を知って逃げようとするのは意味が分からない。そんなのどう考えても怪しいじゃん。
なのに誰も疑わない。
その契約書の問題箇所を真面目に信じてロック氏を糾弾しないパルテティオ父もただの間抜け。
各キャラの行動原理の組み立てがめちゃくちゃ。
1話目から登場人物全員アタオカで凄い。
そして2話目も冒頭から凄い。
蒸気機関が発達した街で、蒸気機関に恩恵を受けている者からは税を取っているという。
この時点で「何それ?」って感じなのだが、これに加えて、靴磨きで身銭を稼いでいる少年に対して、この蒸気機関税(?)の納税を迫るシーンがある。
靴磨きと蒸気機関に何の関係があるんだよ。
「この街に住んでる者は、全員が蒸気機関の恩恵を何らかのカタチで受けてるんだから、全員納税しろ」……ってことなのか?
この街の長はどうしてそんな1企業の横暴を許しているのか。
いやあるいはこの蒸気機関税ってのは要するにただの住民税で、なんか変な言い回しをして1企業が代理徴収しているだけなのか?
何も分からない……。
もうこの時点でツッコミに疲れたので、パルテティオ編は割愛する。
とにかくよく分からない設定、動機、ご都合主義のオンパレードで、どの登場人物にも感情移入する余地が1ミリもなかった。
さっさと終わってくれと願いながら話を読んだ。
■ソローネ編
何の味もしないシナリオだった。
喩えるなら、「今からカレーを作ります」と言われて、カレーが出来上がっていく様を見させられただけ、みたいな感じ。
そうだねカレーが出来たね。良かったね。おわり。
特に感想はない。
このシナリオを読んで何を思えと言うんだ?
各キャラのセリフもほとんど中身がないか、意味がはっきりしない。
"ファーザー"がなんで今更になって真実を話そうと思ったのかも分からない。もっと前に話せば良かったじゃん。
色んな過去のシーンが出てくるけど何の暗喩だったのかも分からないので、面白さが1ミリも伝わらなかった。
そういや結局、あの仮面付けてたピルロの子どもみたいな子はなんだったんだ?
クロードの子というのは分かったが、結局その後出てこないし。
なんで仮面付けたのかも語られない。
あとどこかの話でダンジョン入口で捕らわれてた女の人を助けられなかったけど結局その後出てこないし。
総じて、何も分からない話だった。
ところで、フィールドスキル「闇討ち」を使えというのがまた各話で出てくるが、闇討ちする相手によってはソローネのレベルが足りないので、時々レベル上げが必要なのが面倒だった。
既にほぼ最強装備が揃ってる状態なのでレベルが低くてもモブやボスは瞬殺状態なのだが、フィールドスキルのためにレベル上げをしなければならないというのがちょっとね。
まあでもこれは仕方ないかなと受け入れている。
■オズバルド編
中田譲治 VS 子安武人って構図だけでもう割と面白い。
最初は巌窟王(モンテ・クリスト伯)のオマージュかと思ったらそうでもなかった。
まあそこそこ面白かったような気がする。
ただ前半は復讐の話なので話が暗めで、盛り上がりには欠けるかもしれない。
嫌いではないが。
3話、元助手のクラリッサは全く好きになれなかった。
本当にオズバルド本人かどうか確かめるために手合わせする、って流れは流石に理解できなかった。
いや過去の知識や経験を問えばいいだろうに、なんで手合わせなんだ。脳筋か?
バトルを入れたかったってことなんだろうけどちょっと無理矢理過ぎる。
衛兵団長のなんとかってやつも描き方が雑だった。
彼の「俺は金が好きなんだ」って主張は分かるが、それにしても団長室に金が無造作にばら撒かれてるのは流石にグラフィック班の仕事が雑すぎる。応接室も兼ねてる部屋だろうに、金が床に置かれてる部屋ってなんだ?
あと金が好き、金さえもらえれば何でもやるというのであれば、オズバルドが「ハーヴェイの居場所を教えろ」と言ったときに、金の亡者という性格であれば金を要求するのが自然じゃなかろうか。なんでいきなり拒否したんだ?
オズバルドも「金を渡すから教えろ」などと言えば良かったのに。
自分を陥れた人間に対して払う金はないということなのかもだけど、特に触れられないので分からない。
何も分からない……。
他はまあこんなもんかなという王道な展開だったので悪くない。
第七の根源という話は興味深くていいですね。映画の5th elementみたいだ。こういうの好きだよ。
オズバルド編でも"光"の血筋、"暗黒"の話が出てきた。
話の流れとかこの辺りの設定の出し方とか考えると、ヒカリ編と同じライターなのではと思った。
■テメノス編
全キャラの1話目の中では、テメノスが一番面白かったので、最後にした。
飄々とした石田彰キャラが真面目な新人聖堂騎士くんを振り回す、ってだけで既に面白い。
神官キャラなのにやってることは推理小説風なのが実に面白い。
ソローネにも名探偵などと呼ばれるし。
テキスト量としては一番多かったのではなかろうか。
話の流れや感情移入的にも申し分なかった。
終わってみたら、もしかしてテメノスが今作の主人公だったのではと思うレベル。
テメノスは最初にやるか、最後にやるのがいいのではと思った。
ミントさん(たぶんCV上田麗奈)は何かあるなこの子、と思っていたら、クリア後にあった。
■その後(クロスストーリー)
各キャラのシナリオをある程度進めると、クロスストーリーというものが開く。
以下の組み合わせのキャラストだ。
・アグネア・ヒカリ
・オーシュット・キャスティ
・パルテティオ・オズバルド
・ソローネ・テメノス
この組み合わせの話しかないのがもったいなさ過ぎる。
ついでに言うと、どの話も虚無に近い。
というのも、これらのクロスストーリーは、更にこの後にあるエクストラストーリー(8人総出のラストエピソード)のプロローグでしかないからだ。
これだけ読んでも何の感想も湧かないのはそりゃそうだということ。
強いて言えばオーシュット・キャスティ編はまあ悪くなかった。
他は確実に虚無。2人ずつ語るにしてももっとなんか見せ方あったでしょ。日常シーン描くとか、キャラ同士の特色を活かした活劇的なものとかさ。
■最後
ともあれ、これらを全てクリアすると、エクストラストーリーが解放される。
たぶんこれがラストエピソード。
とりあえずラスボス(と思われる相手)に初見で挑んで負けたので、もうちょいレベル上げするかーというところ。
スタメン4人は申し分ないんだが、2軍の4人も流石に育てないとダメか~になった。
いやフィニスの門にパーティー分割の裏ボスがいるのは確認してるんだけど、まさかメインのラストにも要求してくるとは思わなかったわけで。
めんどくさいレベリングのはじまりはじまり。