【ふせトラ更新】久し振りのふせトラです。今回は、botさんの夕べで土屋Pが「これは後ほど」と言っていたものの1つ、「逢瀬ひばりさんの現在」を観測しております。
(運営さん)
#トライナリー
こんにちは、とある観測者です。
大変お待たせいたしました。
「後日のふせトラで!」とお約束しておりましたご質問(5月30日のふせトラをご参照ください)に、本日より順次お答えしていきたいと思います。お待たせしてしまった理由を申しますと、土屋Pが相変わらず何やら色々やっていたり、ふせトラをお届けするにしてもスタンスなり何なりを整えておきたかったり、せっかくならご質問に答えるだけに留まらない内容にしたかったりと、少々お時間をいただきたかった次第です。
というわけで、今回は「逢瀬ひばりさんの現在」を観測しました。
つばめちゃんのお母さんの現状はもちろんのこと、逢瀬姉妹の近況や、家族4人の関係はどんな感じなのか…といったことも垣間見えるかと思います。
では、どうぞ!
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2019年5月、名古屋の先進医療病院にて。
つばめ:お母さん、よかったね! もしかしたら年内に退院できるかもって、お医者さんが言ってくれて!
千羽鶴:そうなったら、初めて年末年始に一家団欒できる。
啓介:そうだな。娘2人を私が1人で面倒見るのもそろそろ大変になってきたところだ。お前も早いところ退院してくれると助かる。
ひばり:ふふ…。苦労をさせてごめんなさいね。
つばめ:もう、わたしたち別に面倒なんか掛けてないじゃん! 勝手に人のせいにしないで!
千羽鶴:そう。むしろ私たちが啓介の相手をしてると言っても過言じゃない。気難しいお年頃の娘がこうして父親と一緒にお見舞いしたり、実家にもこまめに顔を出すようにしている私たちこそ親孝行の鏡。
啓介:はぁ……その度に新規開拓とか言って、帰りにどえらいレストランに連れて行かれるで、かなわんよ。
ひばり:あらあら。
つばめ:今夜はね、ちーちゃんが調べてくれた1つ星のレストランに行くんだよ。お母さんも退院したら一緒にいろんなところに行こうね!
千羽鶴:本当は2つ星のお店を見つけてあったけど、予算の都合で却下された。お母さんが退院したら何がなんでも3つ星の超高級店を開拓させてもらうから楽しみにしていて。
啓介:おい、勝手な約束をするな。
つばめ:いいね、行こう行こう! そういう時くらいはお父さんもパーッと男らしいところを見せてやぁ。
啓介:なんだその言い方は! 普段全然ダメみたいに聞こえるだろ!
千羽鶴:そういうとこだぞ啓介。男ならここは「任せておけ!」と二つ返事をするべき。
啓介:はぁ!?
ひばり:ありがと、2人とも。それじゃ楽しみにさせてもらうで。
啓介:…まぁ、退院記念のことは色々考えておくで。だからお前もしっかり寝て治さにゃいかんぞ。
ひばり:はい。
つばめ:わーい! 早く年末にならないかなぁ♪
千羽鶴:「色々と考えておく」と言ったからには食事以外のことも期待できる。男に二言は無いぞ、啓介。
啓介:……。※頭を抱える
ひばり:ふふっ、あなた、ほんと大変そうねぇ。
啓介:まったくだ。男手がもう1人くらい欲しくなるら。
つばめ:えっ!?
千羽鶴:おっ?
ひばり:まあっ。
啓介:うん? どうかしたか?
つばめ:男手が欲しいって……それってつまり、わたしたちに弟ができるってこと?
啓介:なっ…そういう意味ではない!
千羽鶴:いきなりの家族計画発表に驚きを禁じ得ない。
啓介:お前たち、父親をからかうのもいい加減にしろ! いいからもう帰るぞ!
つばめ:は~い。また来るでね、お母さん。
千羽鶴:啓介が交通費を出してくれたら私たちはいつでも来るから。
ひばり:はいはい、無理せんでね。
啓介:そういやぁ、つばめは母さんと2人で話したいことあるだら? 俺と千羽鶴は下のロビーで待ってるで。
つばめ:うん。すぐ行くね。
千羽鶴:じゃあ、またあとで。
(※啓介と千羽鶴が病室から出る)
つばめ:…ちーちゃん、お父さんにはいつもあんな感じだに? 聞いててハラハラしちゃうだけん。
ひばり:そう? つばめがお父さんと喧嘩するときは、お母さんもっとドキドキしてるんだけど。
つばめ:え~、そうなの!? ……そ、そうかぁ。で、お話しだけんさぁ。
ひばり:このあいだメールをくれたこと?
つばめ:うん。今度、オーディションを受けようかなと思ってて。上手くいくか分かんないけど、合格しても、落ちちゃっても、わたしの将来にとって転機になるような気がしてて…。お母さんは、どう思う?
ひばり:やってみたらいいんじゃない? つばめが本当にやりたいと思うことなら、お母さんは反対したりせんで。あんたは今までたくさん頑張ってきたんだからね、今回もやってみりゃあ、結果はどうでもきっと何かが見えてくると思うで。
つばめ:…うん。まだどうなるか分からないけど、神楽ちゃんにも「やらない後悔より、やる後悔ですよっ!」って言われたの。もちろん後悔しないように頑張らなくちゃだけど。だから、やってみるね!
ひばり:ええ、応援してるでね。あとは、大学のほうもちゃんと頑張ってよ? さっそく単位をいくつか落としそうになってるだら。
つばめ:ぎくっ……えっと、お友達に試験対策とか助けてもらってるから、何とか大丈夫。
ひばり:あんたは勉強さえちゃんとしてくれれば、他には何の心配もせんでいいだで。仕事も大変だろうけど、両立をしっかりね?
つばめ:はい…。
ひばり:ちーちゃんのほうは、どう? お友達はできてる?
つばめ:うん。神楽ちゃんのほかにも同じ学部のお友達が何人かできたみたいだよ。そのことを聞いたら、「ちーは悟った。現実はアドベンチャーゲーム。相手がどんなリアクションを私に望んでいるかを客観的に考えて、選択肢を間違えなければいいだけのこと」みたいなことを言ってた。よく分からないけど、ちーちゃんなりに空気を読もうとはしているみたい。
ひばり:それなら良かった。あの子は、成績のほうは安心なんだけど、人付き合いのことだけが気がかりでね…。
つばめ:(心配してるなぁ…「たまに選択肢を思いっきり間違えても巻き戻せないから現実はクソゲー」って言ってたことは内緒にしておこぅ…)
ひばり:まあでも、なにより2人が仲良しなのがお母さんには一番嬉しいで。これからも、ちーちゃんとお父さんのことをよろしく頼むに。
つばめ:うん!
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