『3』
メッセージとして双極性障害を取り上げたかったとしたら、家族に打ち明けるという選択肢を取らなかった結果自殺を選ぶというアプローチはかなりまずい気がする。当事者も家族も他人も病気に希望が持てない。
「双極性障害は治せる」「自殺は解決にならない」というメッセージを持ってくるにはこの結末は不正解。
自分や家族が何かの病気でそれを取り上げた映画があったとしてこの結末だったらしんどくなる。
オリジナル性を持たせたくてあの結末にしたのか、でも定番のになったとしても克服とか寛解にまで至るくらいを見せてもらわないと、「こういう辛い病気があるんですよ」くらいのメッセージにしかならない。
それにしても何度もナイフを突き立てては躊躇する姿はめちゃめちゃしんどかったですね…