アクロスザスパイダーバースの真面目な感想をまとめると、マイルスモラレスの話はピーターパーカーの話では無いのに、ミゲルによって既に「The amazing spider-man # 1」をなぞらされてるのが怖かったな
ピーターパーカーのオリジンである、「蜘蛛に噛まれ、力を取得し、ベンおじさんを救え無かったことからヒーローになることを決意する」物語はAmazing fantasy # 15で描かれる。その後、スパイダーマンの連載が始まり、The amazing spider-man # 1が刊行される。つまり、この# 1はスパイダーマンの話としては2話目に当たる。
The amazing spider-man # 1には2つの話が収録されていて
1つは宇宙へ向かうロケットから人を救うも、その行動を認められずJJJから脅威だと喧伝されてしまう話
1つは自分も入りたいヒーローグループ(ファンタスティックフォー)の本拠地に足を運ぶも捕まってしまい、なんとか逃げだし、悪行を行う自分/スパイダーマン(変装したカメレオン)を捕まえる話
今作のマイルスの話は、この要素が再構成されているように思えた。入りたいヒーローグループ/スパイダーソサエティに足を運ぶも、ミゲルに人を救った行動が認められず、脅威だと認定され捕まってしまい、なんとか逃げ出し、宇宙エレベーターに追い込まれるもそこからも逃げ出し、悪行を行う(?)自分と対面することになる。
自分は宇宙エレベーター戦を出してきたところで「あ、2作目だからThe amazing spider-man # 1をわざわざやってんのか?」と思い、上記の読み取り方がずるずる浮かんできた。ミゲルがJJJの役回り、マイルスモラレス/スパイダーマンを世界の脅威だと断じる立場にいるのがミソかな。あのスパイダーマン軍団は俗に言うマーベル市民か。
でもやっぱりマイルスの話はマイルスの話であるはずなので、ここからの解放が描かれる(はず)のビヨンドザスパイダーバースに期待ですね。