今まで買った漫画(映画)関連の書籍のレビュー
合う合わないはあると思うので、参考までに。
【最初の1冊におすすめ】
いまからまんがを作ります。 真田
もっと! いまからまんがを作ります。 真田
マンガの描き方 手塚治虫
荒木飛呂彦の漫画術 荒木飛呂彦
描きたい‼︎を信じる少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 ジャンプ編集部
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漫画関連の本を何か1冊読んでみたい、と思ったなら上のどれかがおすすめです。
「いまからまんがを作ります。」は同人誌(電子、boothで買えます)ですが、漫画だし薄いのでとっつきやすいし、大事なポイントに絞って物語の作り方をサクッと解説してくれています。
「もっと!」はさらに疑問に答えて深堀りする内容。
気楽に、楽しく描くなら手塚先生の(技術の話もあります)
キャラクターとかストーリー構成とか、もっと技術面を知りたいなら荒木先生の
色々な先生のネームの実例やインタビューが見たいならジャンプの(ジャンプのは技術面より練習法と精神面がメインです)が良いです。
【練り〜プロットまで】
save the cat の法則 ブレイク•スナイダー
「感情」から書く脚本術 カール•イグレシアス
人を惹きつける技術 小池一夫
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「save the cat」 はとても読みやすくかつ実用的です。これに沿って書けばタイトルとプロットが完成します。おまけに「なんか話が面白くない…」と思った時に修正するポイントも教えてくれました。これ読んどけば間違いない。
「感情から書く脚本術」は最初に脚本術の基礎の本(save the catとか)を読んで、それでも足りなくて、もっとワクワクするようにできないかな〜と思った時に読む本だと思います。実例多数。雰囲気としては事典に近いのかも?
「人を惹きつける技術」はキャラの創り方やキャラの表現方法に特化した本です。
漫画で一番大事なのって、なんだかんだでキャラみたいです。そのキャラを立てる方法が書いてあります。
問題は、本来800円の本なのにAmazonで5倍以上の値段で売ってること。(それでも買ったのはつくしあきひと先生のおすすめだったから。読んでみたいじゃん、推し作家のおすすめ本…)
ということで、目次を見たら似た内容っぽいなと思った「小池一夫のキャラクター創造論」を代わりにおすすめします。
【ネーム】
ここまででストーリーはできた、これをどうやってネームにするんだ…? と思った時に読む本たちです。
魂に響くコマワリ教室 深谷陽/東京ネームタンク
一枚の絵でストーリーを伝える方法 大津拓也 砂糖ふくろう
ストーリーボードで学ぶ物語の組み立て方 著フランシス•グレイバス 訳吉田俊太郎
マンガの描き方 著スコット•マクラウド 訳須川宗純
vision ハンス•P•バッハー サナタン•スルヤヴァンシ
映画表現の教科書 著ジェニファー•ヴァン•シル 訳吉田俊太郎
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「魂に響くコマワリ教室」は「顔漫画になっちゃうな……もっと漫画っぽい漫画が描きたい!」と思った時のネーム修正のお供に良いです。技術解説も前半にちょこっとありますがメインは添削例で、それが勉強になるし読みやすいです。コマワリってなってるけど演出の本です。昨日(8/25土)届いたんですが、もっと早く読みたかった〜〜!
「一枚の絵でストーリーを伝える方法」は、ジェスチャードローイングとビジュアルストーリーテリングの本です。要はぱっと見で状況が伝わる絵をささっと描くための本です。タイトル通り一枚絵にも使えます。例が多くて読みやすいです。
「ストーリーボードで学ぶ物語の組み立て方」は映画の絵コンテの本ですが、漫画にも使えます! “視覚的に”ストーリーを語るための本です。「一枚の絵で〜」と違うのは、何枚もの絵を繋げて語る方法を示しているところ。各セクションの最後にポイントがまとまってるのが助かります。字が小さくて読みづらいのが玉に瑕。
「マンガの描き方(スコットマクラウド)」
マンガなので読みやすい! マンガの表現方法を徹底的に分類と言語化をした本。これを活かしてどう描くのかは自分で考えないといけません……
visionは使いこなすのは私にはまだ難しい……! 構図や画作りで雰囲気を演出するための本……だと思います。砂糖ふくろう先生だっけな、が洗脳の本って言ってました。使いこなせたらすごいんだと思われます。
映画表現の教科書は、教科書ってなってるけど参考書かもしれません。私にはまだまだ使いこなせない……。映像でスタイリッシュに伝える方法?が100個あります。
【選ぶなら?】
とりあえず1回漫画描いてみたい! なら、
いまからまんがを作ります。と、
もっと!いまからまんがを作ります。の2冊。
サクッと読んで横に置いて参照しつつ、サクッと描き始めちゃいましょう!
最初から上手いものを作れるのは天才だけです。
ただ作るだけで満足できなくなって、もっと面白いものを! と思うなら、
荒木飛呂彦の漫画術
ですね。読みやすさ、手に取りやすさ、実用的であることを考えてこれ。
ちょっと高くてもいいなら、
save the catの法則(アイデアを膨らませ、語れるようになる)
一枚の絵でストーリーを伝える方法(描くのが早くなり、かつ絵で正確に伝えられるようになる)
魂に響くコマワリ教室(顔漫画脱却)
も合わせて買うと、きっと楽しくなれると思います。
合う合わないはあると思うので、参考までに。