ミュージカルNO.6の感想です。
演出ネタバレなので観劇予定のある方は自己責任で。
取り敢えずバレ無しの感想としては「あまりに神」「市長のブロマイドもください」「作中曲のCDください」に限る。ちゃんと2回ともキスしてくれたで!
あまりにすごすぎたせいで結構記憶飛んでるんですけど、つらつらと。
出だしマオの大虐殺とエリウリアスですよ、ンなことあるのかい。ありがとうございます。
エリウリアス役の方、顔の上半分に蜂の被り物?仮面?をつけてらっしゃるので徹頭徹尾お顔が見えないのですが、かえって神々しさがすごい。キラキラした大きな羽に見える布をアンサンブルの方が大きく広げてたの、非常に美しかったです。
ネズミとの出会いと治療のシーン!
左端のブロックの前方席だったので、かぶりつきで見させていただきました。
注射持って楽し気にしてる紫苑と引いてるネズミの顔よ。
「あんた絶対天然だ」って言いながら紫苑にまたがったままずるずるベッドに倒れ伏すネズミの力の抜け方がそれっぽいし、「あんたも結構あったかい、生きてる人間ってあったかいんだ」の言い方最高でした…多謝……。
市長と白衣の男のデュエットソングなにあれ。
ちょっとジャズ調というか、ほかの曲とは明らかに雰囲気が違うんですけど、とんでもなく大好き。
ついでに最終盤の、「本当にそんなに偉大なものになりたかったのだろうか」や自害シーンの「感謝する……」の重々しさがさすがに最高過ぎたんですけど……………。
というかあんなに市長バリバリ出番あるのになんでアクスタとブロマイドなかったんですか?今からでも出しませんか?なぜ?
グッズに入ってないので射程外のつもりでいたら完全に斜め後ろから撃たれました。
力河さんの登場シーンの歌、娼婦が歌ってるのめっちゃよかった。
四人の美女を侍らせてる力河さん、よき。
イヌカシがめっちゃくちゃイヌカシ。
男性俳優さんと聞いていたので、ミュ6の世界ではイヌカシ男の子か~と思っていたのですが、まったくそんなことはなく、あの年頃の、男の子と女の子の間にいるイヌカシでした。
政府高官から情報聞き出すのに娼婦のフリするシーン、脚本上は助けてくれない紫苑とネズミに激高したあとすぐに拷問に場面が移ってしまったのですが、ネズミと力河さんがそっちの脚本進めている間、紫苑に肩抱かれて消沈している・紫苑が肩の細さと華奢さに驚いてイヌカシの性別に疑念を抱く場面がサイレントで演じられていたのが見てわかるのが本当にすごかった……。ありがとう左端席……。
おやすみ(別れ)のキス、紫苑の頭しか見えなかったゼ…(ネズミのねぐらは右端に舞台設置されてたので左端席からは遠かったし紫苑が背中になってしまった)
「嘘つきだなあんたも」←ちょっと涙ぐんでる詰まった声。一生ここだけリピート再生したい。
そのあとの「誓え」「誓う」が良すぎた。
なおネズミにめちゃくちゃボコされたあとの紫苑が、ちゃんと「僕にこの手紙を隠していた罰だ」してたの、原作読んでた時は「ちゃんとやり返してる~~~~!」くらいの心持だったんですけど、舞台とにかくスピード感が凄まじいので、この記憶がまだ新しい小一時間もしないうちにサソリの首絞めて「これは罰だ、ネズミを殺そうとした罰だ」のシーン来て、心臓が縮み上がった。
1幕ラストの曲すっっっっっっっごくないですか………………………。
ネズミと紫苑は「再会を必ず」、火藍さんは「希望を抱いて」、沙布は「白い闇、私はどうなってしまったの」みたいなことをほぼ同時進行でそれぞれ歌ってるんですけど、調和がとれている……。ボロ泣きしながら見てました……。
あと9巻まで駆け抜けるとは事前の配信で伺ってたので、2幕構成なら多分「落ちるぞ!」ていったん休憩だろうな、とは思っていたのですが、本当にそうだったので大喜びしました。ほんとに薄い幕が舞台に落っこちてきて暗転。しびれるぜ。
老とサソリ、白衣の男と楊民が兼役してるのさすがに強すぎる。楊民さんどちらかという舞台中央~右側にいることが多かったのでむしろサソリの方が近くで見れた気がする。いや、ニュースの時左端だったか。
老としてエリウリアスを語るときのやや陶酔とした物言いと、白衣の男のエリウリアスを制御してやるってギラついた物言い、全然違っていたので、白衣の男と兼役だったの後で気づいて度肝抜かれました。(楊民さんしか事前情報覚えてなかった)
モブになってたけど確実にアンサンブル内でキャスティングされてた月薬さんと羅史さん。
特に羅史さん、最初にロストタウン行を命令した時からなんかターミネーター感のある恐ろしさがあって、めちゃくちゃ怖かった……。市長と白衣の男が紫苑とは直接的にはかかわらないので、等身大の想像し得る敵の形……。
原作の羅史さん撃ち殺したあと正気に戻って自害しようとする紫苑を止めて「俺があんたに背負わせた」って悔いるネズミと、「背負え、背負ったままで生きろ」「君の言うとおりにする」のシーン、とんでもなく好きなんですけど、舞台のネズミ本当に声を震わせて泣きながら紫苑に覆いかぶさってて……う……ありがとう……。
沙布のバーチャルリアリティの表現方法、えぐい。
沙布の傍に常に四人アンサンブルがいて、彼女の感情の高ぶりに合わせて踊っているの、言えなかった本音を物語っている……。紫苑がネズミに引きずられてエレベータに戻っていくとき、沙布は頑張って棒立ちしてる(ようにみえた)けど、アンサンブルは手を伸ばしてた。
事前番組で紫苑役の方が「沙布の歌声をSSR席で聞ける」って言ってたのこれか~~~~~!ってなった爆発前の独唱シーン。
楊民に扇動されて立ち上がる市民のなかで、一つ結びの女性市民になってたアンサンブルの人、はちゃめちゃに歌うまくないです…………?
風のレクイエム、アニメ版と曲調が全然違うんですけど、神を鎮める歌としてはこっちのほうがそれっぽい…口伝の歌って感じがする……。
再会を必ず~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!
窓の表現、全部素晴らしかったナ……。
最初の扉を開け放して「あああ~!!!」ってところも、市長室のバルコニーから外に出るところも。
あんまり概念的な小道具って出てこなかったので、窓枠だけが象徴的でした。
挨拶とカーテンコールのあと、本当に最後に、イヌカシと力河さんが窓枠持ってきて、紫苑が窓開け放して舞台奥に帰っていく演出、あんなん泣くって。