「I」NPCの話 みつうかダメ
神楽リュウは結局感情を持ち始めていたのか?という話。作者の見解だけど彼は最後まで一切感情を持つことはなかったです。桜子に対して当たり障りのない優しい言葉を投げかけて彼女を落としたというそれだけの話
ただ、一切汚れのない彼女に並々ならぬ興味は持っていたわけなんですけど、それは、彼は「人が人たらしめるのは欲望そのものであり、それ以外はありえない」という仮説の元、人を見ていたからですね。なのに、桜子という存在だけはだ自分の仮説から外れる「ありえない人」だった。だから強制的に「生きたい」という生存欲求を示すため、見せてもらうために「実験」をした。
人間という生き物は、追い込まれたときにこそ欲望を顕すものだ。他人なんて蹴落として、生きたいと望むのが人間であるはず。ならば、彼女を精神的にも肉体的にも追い込んで、弟/妹という存在をダシにして、「生きたい」と思わせることがリュウの考えでした。
でも、彼女は結局HO3に生きて欲しいとのぞみ死んでいく。
彼女の最大の欲求は「HO3に生きて欲しい」という願いだった。それにリュウは失望すると同時に、今度は興味の対象がHO3に移り変わる………という話ですね!
クローン「I」に感情はありません。絶対にない。それだけは動かない事実です。
だけど、リュウは結局「子供」に対して愛情は見せなかったけれど一年間は世話をしていたわけです。子供はやせ細っているわけでもなく、虐待されていたそぶりもなかった。
まあ、この辺の考察は私ではなく、PLさまたち次第ですねきっと。