@piropiroshiki1 聞き取り苦手なので字幕を超訳しただけですがお納めくだされませ。たぶん誤訳いっぱいあります!(๑´ڡ`๑)
ルッキング・グラススタジオの下で、シーフシリーズの仕事でオースティンで働いていたんだ。トッド・ハワードとも話をしてた。
モロウィンドが出て、オブリビオンがどんなものになり得るかを匂わせていた。「待っててね…」しか書いてないメールをもらったよ。その翌日に届いた次のメールには(意味深げな口調で)「定義に沿って自動生成される森」みたいなことが書いてあった。トッドはもっと聞かせて!って思わせるようなとっかかりを作ったんだ。
僕は常々頭の中に、自分がしたいことに関するへんてこな青写真みたいなものがあって、「シーフ」の時もそうだったんだけど、屋根の上のクエストはね、これは誰も知らないだろうけど、トム・クランシーの「レインボー6」に出てきた屋上クエストのマップからインスパイアされたんだ。ほんとイケてるんだよ。もし自分がこれを作ったらこうなるだろうって。
闇の一党もそうで、(映画の)「ボーン・アイデンティティ」によく似ている。ほら、君はアサシンで、誰と戦っているかわからないし、なんだかおかしなことをしてる。
クエストデザイナーとしてオブリビオンの仕事で経験したことは、本当に面白かった。どうしてかって言うと、元はただのデザイナーで、クエストラインのデザイン担当に配属されたクエストデザイナーがいるとする。バランス調整やチェックの制度なんかなくて、自分のPCの前にぽいっと投げ出されるんだ。不当なぐらいずっと長時間ね。戦士ギルド、メイジギルド、盗賊ギルド、他のクエストも全部同じ。それで、僕は自分の小さな領域で闇の一党を担当して、舞台建てと、モロウィンドからの内容に目を通していた。自分が本当にやりたいことにはしっくりこないと思ってたよ。僕はロアを変えたかった。だからトッドに「なあ、変えてもいい?」って聞いたんだ。そしたら「ああ、いいよ、やってよ」って感じで、僕も「よし、わかった!」って言ったんだよ。
自分がやっていること、それが引き起こすこと、自分が知っていることは、みんな知ってるんだ。知ってることを書くのは大したことじゃないし、中世のアサシンになったことがないしよく知らない。でも、僕はカトリックの家庭で育ったからね。物語の大筋の構造と、オブリビオン、闇の一党のロアは、カトリック信仰にひねりを加えた派生物みたいなものなんだ。
神がいて、夜母はマリア、僕にとってはそれがすごく簡単だったんだよ。「よしこれだ!悪者にしちゃおう!」ってね。目盛りを合わせてスイッチを入れるみたいに、全部がぴったり収まった。カトリック信仰についていろいろ言う人はいるだろうけど、僕は関知しないよ。
他の暗殺ゲームの多くが持っている「倫理の曖昧さ」というトレンドに反して、実際に「君は人殺しで、それで対価を得ている」という部分が闇の一党のいかがわしさだ。だから、どうすれば受け入れられやすくできるかを考えた。自分が人々を殺した時は何度も、「それだけのことをしたからだ」って考える。つまり、人間のクズだから殺される、ドラマの「デクスター」みたいなものだよ。だけど、この使い古されたフレーズには、快い邪悪さがある。この手の悪趣味なユーモアを持たせなければならない。誰かを殺しに送り込まれたら、そこにこんなブラックユーモアが込められていた、みたいなね。この部分を軽くしなくちゃいけないし、暗くしすぎてもいけない。だって、そこにどっぷり浸かってしまったら、自分はおそろしい殺人鬼になっちゃうから。
はみ出し者たちの家族という形にしたのはそのためなんだ。ヴァンパイアの男がいて、プレイヤーのことを心底嫌っているけど、ゲームの結末では自分の誤りを認めて好意を持つ猫がいる。そして、プレイヤーが戻ってきたら、彼はむごたらしく殺されてる。そんな風に、少しひねってみたんだ。
オブリビオン開発中の、最悪の一日を思い出すよ。闇の一党の作業をしていて、クリスマスイブだった。ルシエンはプレイヤーが眠ると姿を現して、ギルドに案内する邪悪な暗殺者だ。そこがめちゃくちゃになっちゃって。彼は部屋の反対側に現れるはずなのに、まったく逆方向に出てきちゃってね。もう本当に腹が立つけど、うまく直せなかった。それもクリスマスイブだよ。僕はなんとかうまく動かそうとしたんだ。夜の8時か9時だったな。家に小さな子が二人いて、妻も僕を待ってる。それなのに僕は、何が悪いかを見つけられない、直せない。それに、これが直せなかったら、クリスマス休暇で一週間、僕はそのことで頭がいっぱいになるのはわかってた。でも直せなくて、クリスマスイブの夜遅く、怒りながら帰ったのを覚えてるよ。「子供たちのために家に帰らなきゃ、だけどルシエンはぶっ壊れたままだ、ほんとにもう!」みたいな感じでね。僕は本当に腹が立ってた。とにかくうまく動かしたかったんだよ。クリスマス休暇のあと、飛び込むみたいに職場に戻って作業した。最終的には直ったけど、あれは酷かったな。
インタビュアー:時にはそういう休憩も必要ですよ。
もちろんそうだよ!君の言う通り。あの時点では休憩が必要だった。
スカイリムの一党では「お前を見ている」とだけ書かれた紙を受け取る。これを思いついた時は気に入った。そして手をつけたんだ。ゲーム開発の人間なら誰でも知ってることだけど、何かについて真剣に考えだした時は、それについて考え込み過ぎた時なんだ。それで、「お前を見ている」はとてもぼんやりしていて誰も意味が分からないし、もっとたくさん紙に書かなきゃいけなくなるだろうけどってトッドに話したら、「イカレてる」みたいな目で見ていたけど、「わかってもらえるよ、変えるな」って言ってくれた。
インタビュアー:いかにも一行しか書いてないメールを送ってきたトッドさんですね。
ほんとほんと、まさにその通りだよ!考えたことなかったけど、ほんとにそうだ。そして、もちろん彼は正しかった。みんなわかってくれた。インターネット時代でもあるから、わからないことや知りたいことがあったら、すぐに見つけられるしね。