プロジェクト・ヘイル・メアリーのネタバレやっぱちょっと書きたいからふせったーするね ウワ~片道切符じゃなくなった帰れる!からの、いやだロッキーと別れたくない!!からの、下巻のラスト20%(Kindleなp数カウント)がもう……
普通に、「記憶喪失の男、宇宙船、重力調べる、太陽と思っていた恒星の自転で太陽系外」……と進む序盤もわくわくしたけど、
ロッキーとの出会いと意思疎通開始してからはもうノンストップだった。
ロッキーがそっちの船行く!って来るとことかワクワクがすごいもん。
模型とか送ってくるのもすごく賢いよね。エリドの元素周期表と地球の元素周期表比べて、埋まってなかった(知らなかった)ところについてワイワイしてほしい。
アンモニアの大気や気圧差が早々にわかって、ロッキーとグレースが触れ合うことはないんだろうなあ……からの、エアロックぶちやぶってくるロッキーのシーンはドキドキした。
ラスト前は食糧問題はダメだから、エリドに着いて救って数ヶ月したところが終わりになんのかな…ア~……と諦めて読んでたのでタウメーバ喰えばいいじゃん~~はマジで目ウロだった(みんなこれ気づいてた!?!)
「ぼくは~~キロのタウメーバを持っている、どれくらいほしい?」は帰還のためのアストロファージ分けてくれる時の台詞と同じ構文なのもよい。
グレースはあのあと生きて2~30年くらいかなあ。ロッキーはたぶんそのとき300~350歳くらいだっけ?平均寿命の半分くらい。悲しい。ロッキーはぜったいに置いていかれるほうだし、グレースは絶対に置いていくほうなんだ。辛い。
5年後くらいに「ソルも戻ったみたいだし船作ったから何人かで地球行ってみよ計画あるけど一緒に乗ろうぜ、実時間20年後だけど体感7年くらいで行けるし!」ってロッキー(+何人か)と楽しく一緒に旅する続編とかない?
記憶喪失~だんだん取り戻していく、のところの仕掛け、メタ的に都合のよさは否めないが私は好きかな。最後にあかされる「実は無理矢理乗せられていた」「嫌がって泣いてた」の感情的なくだり、ビートルズは必ず地球に送る前提の行動をしてるしでもロッキー助けに戻るしで、グレースは徹底的に「素直な感情の良い人」なんだよな…。
発進~ビートルズからの無線受信~回収~タウメーバ設置までの、地球サイドもちょっと気になるよね。まあ蛇足になるけどさ。
ストラットすげ~~キャラだったなあ……地獄に落ちると分かってなんでもやれる。昏睡耐性DNA持ってたら乗ってるかな。エンジニアでも科学者でもないから自分が乗るのは最適解ではない、ってないかな。
そのほか:
・アメリカ人SFはヤードポンド法自虐ギャグが楽しいね♪(皮肉)
・最後の先生やってるラストシーンはベタだけどとてもよい
・エリド人たちの計算と記憶力のすごい脳みそ、人間(哺乳類)の脳は視覚情報処理にめちゃくちゃリソース使ってるって話を思い出した。
・23人いた他のクルーは死んだ、というところでピッチが上がるのすごい…ぐっとくる……。ひとりぼっちはさみしいもんな。
・ロッキー達の食糧への放射線の影響は大丈夫だったのかな?重金属入りだから(または、影響を受けたものを食べるのは別に)大丈夫なのか。まあそうか。
そういえばヘイル・メアリーというタイトル自体はあれだねアイシールド21を通っているので私はもちろんバッチリ伝わります!!という感じだったんだけど、作中の描写からするとNASA関係者がゴリゴリにアメフトからつけたというより、アヴェ・マリアからの連想もあるっぽいのおもろいな。どっちにしろ神頼みだけどさ。(たぶん。誤読だったらごめん)
まあメタ視点ではもちろんアメフトからだけど。